第十六章 魔王城突入!そして最悪の『愛の鞭』対決
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魔王城の巨大な門は、詠美の『絶望と愛の異質魔力』によって開かれた。
ライエルは先頭を歩き、その後ろを「ドSな愛の試練」に打ち震える詠美が、ポチに乗って続く。
「フン!騎士め!貴様の『冷酷な拒絶』は、この王への『究極の期待』の裏返し!貴様が私を『見捨てた』ことで、この『王の孤独』は、『最強の魔力』となったのだ!貴様の『愛の鞭』受け止めてやるぞ!」
詠美は、ライエルを『愛のドSマスター』と誤解し、もはや悲劇のヒロインではなく、「愛の試練に挑むドMな王女」と化していた。
レオンハルトは、城の広大なホールを見上げ、ため息をついた。
「ハァ……騎士くん。君の『目的のためなら手段を選ばない冷酷さ』が、ロードの『空回り力』を天井知らずにしたね。これはもう、『芸術的な自爆』だよ」
「静かにしろ、レオンハルト。警戒を怠るな」
ライエルは冷徹に言い放った。彼の背中からは、微かに「この茶番はいつ終わるんだ」という疲労感が滲み出ている。
ゼルガディスは、ロープに繋がれたまま、城の絢爛豪華な装飾に興奮していた。
「見よ、王よ!この城こそ、『終焉の盟主』たる私の『本拠地』に相応しい!私の『命名権』で、この城の名を『ナイトメア・オブ・ポッチー・ラヴ・七十歳の孤独・ユグドラシル・改・改・改(仮)』に改名しましょう!」
「長い!『改』が多すぎる!短く『ポチ城』だ!」
詠美が即座に却下した。




