第七章③
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ミリーは、小さく拍手をした。
「勝者、黒崎詠美。あなたの勝ちね」
ゼルガディスは、『盟主』としてのプライドが完全に折られ、這いつくばったまま泣き出した。
「くそっ……!『承認欲求』に敗北するとは……!師よ、この無様な私を『終焉』させてください……!」
「やれやれ。仕方ないわね」
ミリーは、クッキーの欠片をゼルガディスの頭に落とした。
詠美は、木の枝の剣を拾い上げ、優越感に浸りながら、『究極のモフモフ』の前に立った。
「フン。『予備の眷属』よ。この『神獣』は、我が『終焉の王』の乗り物となる!さあ、『真の王』の背中となるがよい!」
巨大な銀色の犬は、大きなあくびを一つすると、大人しく詠美を背中に乗せてくれた。
詠美は、その『モフモフ』の感触に、『不治の病』が一気に快方に向かうのを感じた。
ライエルは、その光景を静かに見つめ、レオンハルトは笑いをこらえきれない様子で呟いた。
「ハッハッハ!素晴らしい!『承認欲求』が『モフモフ』を手に入れた!僕たちの旅は、ますます『芸術的』になりそうだ!」
こうして、「不治の病の王」は、新たな「モフモフの眷属」を手に入れたのだった。
ゼルガディスは、その後、ライエルにロープで縛られ、次の街まで連行されることになった。




