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厨二病ロードと冷徹騎士(仮)  作者: 閃光の影翼(ホノカ ノ エイヨク)


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第三章④

4

数時間後、ライエルはマルツァの街の酒場で、一人、硬いパンをかじっていた。

衛兵団への報告を終えたばかりだが、どうにも落ち着かない。

(あの魔術師……妙に胡散臭かった。詠美が『真の王』などと言い出した時、一瞬、レオンハルトの顔に計算高い笑みが浮かんだのを、俺は見逃さなかった)


ライエルは、詠美の『終焉の王』という設定が、外部から見ていかに利用しやすいかを知っていた。

詠美の持つ「何か」の魔力が目的なのか、それともただの詐欺か。

どちらにせよ、あのまま放っておけば、詠美が厄介事に巻き込まれるのは明白だった。


その時、酒場の奥で、噂のレオンハルトが、酔っ払いの男たちに揉みくちゃにされているのが見えた。


「レオン!おい、借金を返せ!この前騙した金、今すぐ返せって言ってんだ!」

「ひっ、待ってくれ!今、『新しい獲物』を見つけて……!必ず、必ず返すから!」


レオンハルトの派手なローブはシワくちゃになり、彼の顔には焦りの色が見えていた。

彼は多額の借金を抱え、その返済のために詐欺師のような真似をしていたのだ。

ライエルは、そっとレオンハルトの背後に近づいた。


「おい、白薔薇。詠美はどこだ」

「ひぃっ!?あ、灰色で無骨な騎士……!くそ、ちょうどいい。あの子のことはもういいだろ?あんな電波な少女、すぐに飽きる。それより、キミも借金しないか?すぐに倍にして返せるよ!」

「やはり、詐欺師だったか」

ライエルは酒場の店主に銅貨を叩きつけ、レオンハルトの襟首を掴んだ。


「詠美に手を出すなと言ったはずだ。彼女はどこだ」

「い、いやだ!あの子は『金の卵』だ!あの子の持っている『秘宝の地図』があれば、借金なんて……」

「『焦げた紙切れ』のことか?とっくに俺が回収した」


レオンハルトは驚愕に目を見開いた。


「なんだと!?チクショウ!じゃあ、もう価値は……!」


ライエルはレオンハルトを壁に叩きつけ、冷徹な目を向けた。


「詠美に手を出せば、『衛兵団』に通報する。それより、なぜお前が借金を?その借金の大元は誰だ。それを教えれば、詠美の件は水に流してやる」


レオンハルトは恐怖で震えながら、小さな声で、街の裏側で暗躍する闇の金貸し『黒鮫ブラックシャーク』の存在を告白した。

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