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おのれ、人間如きが!

 ガルファー団の基地・作戦指令室では空間に出現したスクリーンにフェーマスターズによってガルファ兵が倒される場面が映し出されていた。


「まさか、人間側にあんな戦力があるとはな」


 スクリーンを出現させているのは次期総帝候補の一人、ゾロン甲爵である。


「おのれ、人間如きが!」


 ゾロン甲爵の隣でスクリーンに映るフェーマスターズに爪で切りつけたのはもう一人の次期総帝候補、ヤジュル獣将である。


「ゾロン甲爵、こうなればわしのガルファビーストを派遣して何とか戦隊を始末してくれるわ」

「待て、ザロ副帝にお伺いをたてなければ」

「ならば儂が呼んでこよう」


 ヤジュル獣将が作戦指令室を出ようとした時、ザロ副帝が姿を現した。


「ザロ副帝、丁度よかった!」

「ヤジュル獣将、それにゾロン甲爵。そこに控えよ」

「はっ!」


 ゾロン甲爵は片膝をついて頭を下げた。


「めんどくせえな」


 ヤジュル獣将も仕方なく片膝をついた。


「おお! この気配はまさしくグーラ総帝陛下」


 ザロ副帝も片膝をつき頭を下げた。


「予はグーラ総帝である。人間如きがガルファ兵を退けるとは」

「総帝陛下! 奴らはフェーマスターズと言うフェーマ元素を纏った人間どもでございます」

「フェーマスターズだと?」

「如何にも、フェーマ元素は可変元素として二十年前に発見されたと私の文献にあります」

「ザロよ、予は勝利の報告しか聞きたくない。ヤジュル獣将!」

「は、ははーっ!」

「貴様は生物兵器であるガルファビーストを完成させておるな?」

「よくご存知で」

「次期総帝候補の事は何でも分かっておる。人間如きにガルファビーストを使うのは屈辱ではあるが、フェーマスターズとか言う奴らを一刻も早く片付け来い!」

「グーラ総帝陛下! 必ずや奴らを始末し生首五つを持ち帰ります!」


 ヤジュル獣将は一礼して作戦指令室から出ていった。


「恐れながら・・・グーラ総帝陛下」

「ゾロン甲爵、お前は慎重過ぎる。未だに機械兵器であるガルファロイドを完成させておらぬのであろう」

「は、最終調整に手間取っております」

「フフフ、慎重派のお前と大雑把なヤジュル獣将。どちらが予の後継者となるか楽しみだ」


 ザロ副帝はグーラ総帝の気配が消えたと確信した。


「グーラ総帝陛下がお戻りになった」

「ザロ副帝、私にもフェーマスターズとやらの討伐に向かわせてください」

「落ち着け、まずはヤジュルの手並みを拝見といこうではないか」


 ザロ副帝はゾロン甲爵が映し出ししていたスクリーンを消した。


「スクリーンが邪魔でグーラ総帝陛下が御姿をみせられなかった。次からはモニターに映し出せ」

「は、ははーっ!」

「この基地はグーラ総帝陛下のもの。その事を忘れるな」

「肝に命じます!」


 ゾロン甲爵もその場を立ち去っていった。


「奴ら如きがフェーマスターズを倒せるとは思えぬ。星よ、お前が発見したフェーマ元素がどのようなものか拝見といこう」


 ザロ副帝はある者を作戦指令室に呼び寄せた。

 



 

いつもご愛読いただきありがとうございます!


ガルファー団の次期総帝候補である、ヤジュル獣将とゾロン甲爵がフェーマスターズを全滅させるべく行動を開始しました。


ヤジュル獣将が繰り出すガルファビーストとは?


ゾロン甲爵が最終調整しているガルファロイドとは?

 

はたまたザロ副帝が呼び寄せたのは何者なのか?


それは次回以降のお楽しみにと言うことで。


今年もたくさんのアクセス、ありがとうございました。


良いお年をお迎えください。

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