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君達は戦士だ!

 真一郎は豪太らと共に司令室へと入った。


「なんだ? いかにも特撮ヒーロー物に出てきそうな」

「ホラ! あれが星竜一郎博士だ」


 大毅が指し示した方向にパソコンを見入っている人物・星竜一郎が立ち上がった。


「ようやく5人が揃ったか」


 真一郎は清潔感が無い中年男性である星を博士とは呼びたくなかった。


「アンタが俺を転生させた張本人か?」

「間瀬真一郎、君は選ばれたのだ」

「はあ?」

「星博士、真一郎は転生したばかりでこの状況を受け入れていません」

「奈穂の言う通りです。はじめは真一郎以外の4人で」

「バカもん! そんな余裕があるか!」

「おい! パワハラって言葉、この世界にはねえのかよ!」


 真一郎は星の胸ぐらを掴んだ。


「おっさん! 俺を元の世界に戻せ!」

「君は元の世界では死んだことになっている。この世界での使命を受け入れろ」


 星は真一郎の左手首に変身アイテム「フェーマウォッチ」をはめた。


「間瀬真一郎、君は新星戦隊フェーマスターズの頭脳、フェーマブルーだ!」

「はあ?」


 大毅は真一郎を星から引き離した。


「な。何しやがるんだ?!」

「星博士は俺達のすべてを握っている。逆らわん方が賢い」

「お前ら、このおっさんに洗脳されてんのか?」

「そう思うなら思えばいい。だか今はこの状況を受け入れろ」


 大毅は左手首のフェーマウォッチを見せつけた。


「真一郎、俺達はこの世界で『ガルファー団』と言う悪の組織と戦わなきゃいけないんだ!」

「カ゚? ガルファー団だって?」


 真一郎は嗤う気も起こらなかった。


「もう、どうにでもしてくれ」

「ここに宣言する! 君達は戦士だ!」


 星はメインパネルに映像を映し出した。


「見ろ! ガルファー団が人々を襲っている」


 豪太はフェーマウォッチを顔の横に移動させた。


「真一郎、こうやって変身するんだ!」


 豪太は両手を前に突き出して右手中指と人差し指を、フェーマウォッチの文字盤に乗せた。


「フェーマチャージ!」


 豪太が両手を広げると赤い粒子が彼を包みこんだ。


「な、何だよ?、あれ」

「あれがフェーマエレメント、君達にまとわりついている可変元素だ」

「か、可変元素?」

「分かりやすく言うと、魔法の杖だよ!」


 奈穂は真一郎の肩を叩き、豪太と同じ動作をした。


「フェーマチャージ!」


 ピンクの粒子が奈穂を包みこんだ。


「これマジかよ、CGとかじゃないのかよ?」

「そう思うよね? 私も転生直後はそう思ったもんよ」

「俺達は訓練で少しずつ慣れてったが、真一郎は実戦で慣れるしかなさそうだな」


 大毅と里香も同様の動作をした。


「フェーマチャージ!」


 黒い粒子が大毅を、黄色の粒子が里香を包みこんだ。


「さあ、君も変身するんだ!」


 真一郎は渋々、フェーマウォッチの文字盤に右手中指と人差し指を触れさせた。


「フェーマチャージ」


 真一郎は不満げに変身コードを発した。



 

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。


真一郎は星博士との対面を果たし、変身アイテム「フェーマウォッチ」を取り付けられました。

他のメンバーが変身するのを見て、仕方なく戦士である事を受け入れたようなんですが・・・。


次回、ガルファー団から人類を守るべく新星戦隊フェーマスターズが初陣を飾ります。


では、次回もお楽しみに!

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