俺等を舐めんじゃねえ!
ザロ副帝こと残間三郎は首都から程近い拘置所に収監されていた。
「私は無実だ! グーラ総帝に脅されていただけなんだ!」
残間は刑務官が通りかかるたびに叫んでいたが、所長から「無視しろ」と言われているので刑務官達は全く取り合わなかった。
「誰が私の話を聞いてくれ!」
残間はガルファー団本拠地自爆させると同時に脱出、海で漂っているところを海上パトロール中の首都警備艇に発見されて警察に引き渡されたのだ。
「俺等が聞いてやるよ」
残間は幻聴を疑った。
「まさか、いやそんなはずはない・・・」
「俺等の声を忘れたか? ザロ副帝」
残間は我が目を疑わずにはいられなかった。
「フェーマスターズ? どうしてここに?」
関係者以外入れないはずの拘置所に新星戦隊フェーマスターズ5人が、残間を取り囲んでいるからである。
「刑務官呼んだってムダだからね、アンタ以外には私等の姿は見えないから」
「お前らは基地と共に葬ったはずだ」
「どうしてだろうな? お前天才科学者なんだろ?」
「残間、お前は人工生命体とアンドロイドによる劣悪環境での作業員を開発し、戦争利用も視野に大国に売りつけようとした」
「この世界を支配してより良い社会を作ろうとうそぶいて、大曽根久高と常山哲司をそれぞれゾロン甲爵とヤジュル獣将に仕立てた」
「二人ともオバちゃんの若い頃に惚れてたからな。大曽根は特に」
残間はフェーマスターズに殴りかかるも何の手応えも感じなかった。
「ムダだって言ったじゃんか! アンタはもうひと芝居打った」
「それがグーラ総帝だ。てめえもグーラ総帝に跪いている振りをして人智を越えた存在であることをアピールした」
「だ、黙れ!」
「グーラ総帝はお前が作ったホログラムでしかない」
「すべての元凶はてめえだ」
「それをどう証明する? お前達が訴訟でも起こすのか? 幽霊の分際で」
「確かにな、俺等はこの世界での天命を全うした。あとはこの世界でどうなろうと知ったこっちゃない」
「最後に教えてやる。マグナンのコピー1体が発見されたそうだ」
「ガルファー団の全てをメモリーに蓄積してるだそうだ」
残間はグーラ総帝に脅迫されていたと偽証することを断念した。
「じゃ、俺等は元の世界へ再転生だ」
フェーマスターズの姿が消えると、残間は天井を見つめるしかなかった。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます!
拘置所で残間が見たフェーマスターズは幽霊なのか、はたまた幻覚なのか。
星博士や残間、オバちゃんこと牧子はその後どうなったたかは、皆様のご想像にお任せします。
真一郎らフェーマスターズの5人はガルファー団本拠地にて「この世界」での天命いや使命を終えて、それぞれの世界に戻って行くようですが果たして?
では、次回はいよいよ最終回を迎えます。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。




