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俺が獣将だぁー!

「きゃああああっ!」


 ドカル獣将がカ゚ビアゲハ、カ゚ビサボテン、ガルファ兵らを率いて人々を襲撃していた。


「皆さん、早く逃げてください!」


 フェーマカー3でドカル獣将らと人々の間に割り込んだのはフェーマブラックである。


「貴様ひとりか?!」


 ドカル獣将は剛剣から怪光線を発射しようとするが、フェーマオート2が目の前に迫ってきて避けるしかなかった。


「おのれ、フェーマイエローめ!」


 フェーマイエローはオート2のスロットルを吹かせた。


「ガルファビースト2体でお出まし? やっと私らの強さがわかったみたいね?」

「ほざくな! フェーマピンクは戦線離脱、フェーマレッドとブルーは製造工場と共に死んだ。フェーマスターズはお前達ふたりだけ」

「それはどうかな?」

「なんだと?」


 オート2とカー3がドカル獣将らから離れると地響きが彼等に近づいてきた。


「何?!」


 ドカル獣将の足元からドリルが突きでてきた。


「やっと来たか、フェーマタンク」


 ブラックはカー3のフロントからバルカン砲2門を出現させた。


「一気に行くぞ! カー3バルカン!」


 カー3のバルカン砲2門が火を吹いた。


「ぐおっ! おのれ・・・」


 たじろぐドリル獣将らの前にフェーマタンクが地を割って出現、上部のハッチが開いた。


「はーっ!」


 フェーマタンクから飛び出してきたのは、


「な、なんだと? 何故貴様らが・・・?」


フェーマレッド、ブルー、ピンクの3人である。


「言っとくが、幽霊じゃないぜ」


 レッドは襲いかかってきたガルファ兵を蹴り飛ばした。


「いっくぞー! ピンクアターック!」


 ピンクはジャンプして空中回転しながら、ガビアゲハに突進した。


「ドカル、今日こそ決着をつけてやる!」


 ブルーはフェーマウェポン・サーベルモードを右手に、ドカル獣将に向かっていった。


「フェーマブルー! 今度そこ地獄に送ってやる!」


 ドカル獣将は剛剣を振り回しながらブルーに怪光線を放った。


「地獄に落ちるのはてめえだ!」


 ブルーは怪光線をウェポンで受け止め、ドカル獣将にはね返した。


「ぐおっ!」


 ドカル獣将は自らの怪光線をまともに受け、更にブルーの一太刀を浴びせられてしまった。



「ホウッ!」


 ガビアゲハはピンクアタックをくらって後方に飛ばされるが、羽を使って空中にとどまった。


「ホウホウホウッ! 喰らえ、毒鱗粉!」


 ガビアゲハは羽から毒鱗粉を飛ばした。


「まずいぞ、ピンク! 毒鱗粉が街中にばら撒かれてしまう!」

「大丈夫だよ、ブラック。フェーマタンク、毒鱗粉を採取!」


 フェーマタンクの後部から集塵ユニットが出てきて、掃除機のような音を響かせた。


「流石はフェーマエレメントの達人だ!」


 ブラックは被害抑制をピンクに任せてガルファ兵を倒しながら、フェーマウェポン・ショットモードでガビアゲハを狙撃した。



「カラカラカラ、俺のトゲで近づけまい!」


 ガビサボテンは身体中のトゲでフェーマレッドとイエローをけん制していた。


「くそっ! あのトゲに刺さると消滅しちまうってのは厄介だな!」

「ガルファ兵を盾にしたからね」


 先程、カビサボテンのトゲから身を守るためのガルファ兵を盾にしたら一瞬のうちに消滅したのだ。


「こうなったら、これだ!」


 レッドはガルファ兵を次々と捕まえてはガビサボテンに投げつけた。


「イエロー、ガルファ兵を撃て!」

「えっ? もう訳分かんないけど」


 イエローはショットモードでガルファ兵を次々と撃ち抜いた。


「カラカラカラッ!」


 ガビサボテンに投げつけられたガルファ兵らがイエローに狙撃された事で爆発を起こした。


「来い、オート1!」


 レッドはフェーマオート1を自動走行させ、ジャンプしてまたがった。


「フェーマフルスロットルハイパークラーッシュ!」


 レッドはオート1のスロットルを全開にしてガビサボテンに激突させた。


「カラカラカラッー!」


 ガビサボテンが空中に飛ばされるとオート2にまたがったイエローがスロットルを吹かせていた。


「頼んだよ、オート2!」


 イエローはオート2を自動走行させてショットモードをガビサボテンに向けた。


「サボテンにはこれよ、スプラッシュシュート!」


 イエローはウェポンが高圧水流をガビサボテンに浴びせた。


「おのれ、フェーマスターズめ・・・」


 ガビサボテンは消滅して果てた。


「ガビサボテン!? くっ、ここは一旦引くぞ!」


 ドカル獣将はガビアゲハや残りのガルファ兵を退却させた。


「逃げるのか? まあ、次はもっと強いガルファビーストをヤジュル獣将に作ってもらうんだな!」

「俺が獣将だぁー!」


 ドカル獣将は剛剣から電撃を放って姿を消した。


「ドカルが獣将?」

「今日って、エイプリルフールだっけか?」

「クーデターかもな」


 ブルーはフェーマタンクに乗り込んだ。


「ピンク、早めに研究所に戻ろう」


 ピンクは「オッケー」と言い残してタンクに乗り込み、星研究所に向かった。


「レッド、お前もまだ回復しきっていなんだ」

「わーったよ! でもタバコは頂くぜ!」


 レッドはオート1を走らせた。


「ガルファー団でなんか起こってるんなら、内部崩壊してくんないかな」


 イエローもオート2を走らせると、ブラックはフェーマウォッチで星博士にフェーマタンクのドリルで地面に大きな穴を開けてしまった事を報告して、カー3で研究所に戻って行った。


 


 

いつもご愛読いただき、ありがとうございます!


ドカル獣将は2体のガルファビーストやガルファ兵を率いてブラックとイエローを無き者にしようとしましたが、レッド、ブルー、ピンクの参戦で状況が一変、退却を余儀なくされました。


レッドとブルーはどうやってガルファビースト製造工場爆破から脱出したのか?


それは次回以降のお楽しみと言う事で、乞う御期待!

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