お前には人間の姿が必要なのだ!
「おのれ、フェーマイエロー・・・」
マグナンはガルファー団秘密基地内のロボット工場に帰還した。
「派手にやられたな」
パソコン画面でプログラミングをしていたゾロン甲爵がマグナンに近づいた。
「ゾロン甲爵、私をチューンナップしてください」
「まあ、修理台で寝ろ」
マグナンは修理台にて仰向けになった。
「どうか、私にガルファロイドの身体をお与えください」
「ならん! お前は人間のオンナの姿である事に意味があるのだ」
「私を銃火器に特化したガルファロイドに改造してください!」
ゾロン甲爵はマグナンの頬を撫でた。
「何を熱くなっている? お前は本来ガルファロイドを指揮する行動隊長だ」
「私はフェーマイエローを地獄に落としたいのです」
マグナンは目を閉じた。ゾロン甲爵によって機能を停止させられたのである。
「やれやれ、人格プログラムが暴走したか」
ゾロン甲爵はマグナンの修理に取り掛かった。
「お前には人間の姿が必要なのだ。たとえスナイパーの腕が劣ってでもな」
マグナンの修理を終えて作動させたゾロン甲爵は、
「少し疲れた」
と言い残してロボット工場をあとにした。
「ゾロン甲爵、なぜ人間のオンナの姿でなくてはならないのか?」
マグナンは修理台から降りて右手を見つめた。
「もっと早く撃てるようになりたい。この右手がガンだったら」
マグナンはゾロン甲爵のパソコンを操作して、自らのプログラムを改変し始めた。
「なんとしてもフェーマイエローを地獄に落としてやる。ん?」
パソコンの画像ファイルを開き、とある画像を見てゾロン甲爵への不信感を抱くマグナンである。
「私はゾロン甲爵の人形ではない!」
マグナンはゾロン甲爵への忠誠心を消去した。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます!
フェーマイエローへの憎悪と共にゾロン甲爵への不信感も抱いたマグナン。
マグナンを人間、しかも若い女性型にとどめておこうとするゾロン甲爵の真意とは?
マグナンはどのような自己改造をしたのか?
では、次回もお楽しみに!




