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いつまで寝てるつもりだ!

「えっ? 夢かよ」


 真一郎は左手首のフェーマウォッチを見て、安原カズマだった自分の夢を見ていたのだと確信した。


「いつまで寝てるつもりだ!」


 真一郎は声の主を探した。


「監視つきかよ」


 真一郎は病室のテレビ画面に星が映っていることにイラつきを隠しきれなかった。


「星のオッサン、ガルファー団の奴らフェーマエレメントについて知ってたみたいだぞ」

「それがどうした? 互いの戦力を分析するのは当然だ。それより、傷はもう治っているはずだ」


 真一郎はドカルに刺された箇所を確認し、なんの傷も無いことに驚愕した。


「な、なんだよ? 傷がまた全くないって?」

「この世界の外科技術はお前がいた世界の何倍も進歩しているんだ」


 真一郎は身体の違和感が無いことに納得するしかなかった。


「他の奴らは?」

「お前の不在をカバーしながらガルファー団を退けてきた」

「じゃ、俺いらないじゃん」

「否、お前が必要になるのはこれからだ。とにかくさっさと起きて豪太たちがいるレストルームに行け!」


 テレビ画面から星が消えると真一郎は「いたわるって事を知らねえのか!」と吐き捨ててレストルームに向かった。


「お、真一郎ようやくお目覚めか?」


 大毅はレストルームに入ってきた真一郎の肩を強く揉んだ。


「痛っ! 加減しろよ」

「すまん! ま、座れよ」


 パソコンの画面にはガルファ兵やドカル、ガビクロサイを含めた数体のガルファビーストが映し出されていた。

 パソコンが置いてあるローテーブルをはさみ込むように二人掛けのソファーが2個あり、一方には豪太、もう一方には奈穂が腰掛けている。


「4人でこれだけの怪物倒したのかよ」

「怪物じゃなくてガルファビーストって言うの! 動植物をモチーフとした生物兵器」


 奈穂は「ここおいで」とソファーの隣を叩いて真一郎に着席を促した。

「あれ? 里香は?」

「射撃の訓練だって、マグナンって奴に散々やられたから」


 奈穂はパソコン画面をスクロールさせた。


「なんだ? ガルファー団の新手か?」


 真一郎はパソコン画面を食い入るように見た。


「その美女っぽいのがもう一人の行動隊長のマグナン、フェーマイエローを身体中の銃火器で痛めつけたアンドロイドだ。そしてロボットみたいなのがガルファロイドって乗り物や武器、工具とかをモチーフにしたロボット兵器だ」

「大毅がファイリングしたんだよ」

「奈穂、否フェーマピンクの分析機能のおかげだ」


 真一郎は奈穂の頭を撫でて「お手柄だ」と彼女の隣に腰掛けた。


「へっへー! でも段々と奴らも強くなってきて、ね? 豪太」

「悔しいけど、俺一人では倒せなくなってきた」

「いやいや、一人で倒せたことないでしょ?」


 真一郎は「ドカルは俺が仕留めてやる!」と心に誓った。


「なあ? 大毅。ガルファー団ってこいつらだけじゃないんだよな?」

「おそらく親玉は基地かなんかにいるだと思う。時々ヤジュルなんとかのためとか、ゾロンなんとかこそがどうのこうのとか」

「やじゅ? 野獣じゃなくて?」


 真一郎はガルファー団の本拠地を叩く手段を考え始めた。


「ドカルはフェーマエレメントについて何か知ってるみたいだった。星のオッサンとなんらかの関係があるんじゃねえか?」

「星博士とガルファー団がつながってるってこと?」

「大体、あのオッサンに宣戦布告のメールよこすのって怪しいだろ?」

「出来レースってこと?」

「なんか、星のオッサンとガルファー団は浅からぬ因縁があると俺は睨んでいる」


 大毅は豪太の隣に腰を降ろした。


「なあ、大毅。ガルファー団はどのくらいのペースで襲ってくるんだ?」

「概ね、週に1回ってとこかな」

「週一か、なんか手掛かりはないのか? どっから出てくるとか」


 大毅は首を横に振った。


「ガルファー団を手取り早く全滅させて、この世界で面白おかしく過ごそうぜ」

「あら? 元の世界に未練は無いの? 真一郎!」

「まあな。とにかく一体ずつ倒してくってのはタイパが悪い」

「本拠地を叩こうってか? おもしれえ、フェーマタンクで殴り込みだ!」

「フェーマタンク?」

「そっか、真一郎はまだ知らなかったんだっけ?」


 奈穂はパソコン画面に万能戦車・フェーマタンクを表示させた。


「私がフェーマエレメントで作り出した5人乗りの万能戦車だよ」

「すげえな」

「こんなのもあるんだ」


 豪太はパソコン画面をスクロールさせた。


「な、なんだ? バイク2台にオープンカー?」

「赤いバイクが俺用のフェーマオート1(ワン)、黄色いバイクが里香用のフェーマオート2(ツー)」

「そして屋根無しスーパーカーが私らが乗るフェーマカー3(スリー)、レーダー装備で前線基地も兼ねてるの」


 真一郎は「ネーミングダサ過ぎ」とつぶやき、パソコン画面をスクロールさせた。


「なんだ? このバカでかいのは?」

「絶賛開発中の戦闘母艦、フェーマザーシップ!」


 真一郎は「こんなもん作れるんだったらガルファー団の基地探せよ!」とパソコンから離れた。


「真一郎、俺と奈穂との3人でフェーマカー3でドライブでもするか」

「いいね、大毅! 真一郎にも色々と機能覚えてもらわないと」


 真一郎は退屈しのぎにはいいかと席を立った。


「豪太、私らパトロールを兼ねて真一郎に色々教えてくるから」

「分かった! 俺もトレーニングルームで新技を編み出してくるわ」


 レストルームを出る真一郎らと出入り口で鉢合わせになる里香である。


「真一郎、生きてたの?」

「里香こそ、よく蜂の巣にならなかったな」


 里香はムスッとレストルームに入っていった。


「いいのか? あいつ、チームワークとれてなさそうだけど」

「戦闘以外ではツルみたくないんだって」

「俺もツルみたくないけどな」


 真一郎は元の世界では「孤立」を恐れていたのに、この世界では本音で生きている事に気づいた。


「まあまあ、カー3の機能さえ覚えてくれたら好きにしていいから」

「カー3って、いいか!」


 真一郎は大毅と奈穂と共にフェーマカー3に乗車し、2人からレクチャーを受けながらパトロールという名のドライブにのぞんだ。


いつもご愛読いただき、ありがとうございます。


ドカルによって重傷を負っていた真一郎ですが、傷跡が全くなく完治してフェーマブルーとして再び戦いにのぞんだみたいです。


果たしてガルファビーストとガルファロイドを率いるガルファー団を、フェーマスターズは倒す事が出来るのか?


では次回も乞う御期待!



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