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断れなくて

「カズマ、金曜日の午後7時あの店で集合な」

「おう!」


 大学生の安原カズマは友人らと大学の最寄り駅で別れた。


「はぁ~、今月で3回目の飲み会、きっついなあ」


 カズマは実家からの仕送りが来る月末までのやり繰りに頭を悩ませていた。アルバイトもしているが友人らとの付き合いでほとんどその収入がなくなってしまうのだ。


「あいつらは良いよな、家が金持ちで」


 カズマが通う有名私立大学の学生の多くが高収入家庭出身で、工場経営者の息子であるカズマは「孤立するのはみじめ」と思い込み、他の学生達が通う高級飲食店での会食や飲み会、海外旅行なとに付き合うため、消費者金融で借金をしていた。


「ホントはあいつらのこと、そんな好きじゃないんだけどな」


 カズマは「おひとり様」と言う言葉が嫌いである。


「寂しい奴、なんて思われたらみじめだもんな」


 カズマはすぐ返済するつもりで消費者金融に手を出した。だが、金銭感覚が麻痺して借金は百万円を越えた。


「マジかぁ。引き返すなら今しかないかあ」


 カズマは手っ取り早く借金を返済しようと「高額バイト」と検索した。


「どれも怪しいよなあ。でも、工事現場とかで働いてるトコ見られたら、恥ずいよなあ」


 カズマの完全な思い込みである。


「んっ? 何だコレ?」


 カズマは「転生バイト」と言うサイトにアクセスしてみた。


「とうとう、高額バイトじゃ怪しまれるからって新手のサイト名にしたか?」


 カズマは一瞬してその場から消えた。そして、彼のスマホ画面から「転生バイト」のサイトも消えた。

 






 

 

 

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。


前作「六十手前のドン・キホーテ」にたくさんのアクセス、とても嬉しく思います。


またまた転生ものでございます。


「ふわふわ戦士 アンドマン」


「AV男優が将軍様に転生しちゃった件」


に続く転生・転移もの第3弾、主人公・安原カズマを待ち受けるのは何か?


上記以外にも、


「良寛さんにはなれない」


「先輩を高杉クンと呼んだ夏」


「ほくろ」


「後輩のオモチャ」


などもお読みいただけると嬉しいです。


では、次回もお楽しみに!

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