第11話
あれから2日経った日の朝。いつもと同じように部屋で簡単な運動をして体を目覚めさせる。そして愛用の銃を分解。掃除をしてから組みなおす。
右腰のホルスターに1つ。腰にも別の銃をしまう。カートリッジをベルトに取り付け予備弾丸も用意した。そして上着の内側には投てき用のナイフを、ズボンのポケットにはスタンガンをしまう。
「……ま、使わなければ捨てればいいだけだしな」
そして、俺は部屋から出る。そして、もう戻ってこない部屋の扉をゆっくりと閉めた。
7時42分
昨日相良中佐に渡されたデジタル腕時計を取り出して時刻を確認する。
段取りはすべて頭に入っている。必要な物も道も事前に確認をしたし下準備は全て相良中佐達がそろえてくれたはずだ。
(後、3分……)
すでに俺は本来いるべきポイントの近くにいる。自分に気合を入れるように白手袋を強く引っ張る。
頭の中で再度作戦を確認する。もし、どこかでミスがあった場合のカバーの方法もある程度想定をしてあるがミスが起きないのが一番だ。そして、時計に目を落とした瞬間
7:45 00
作戦が始まった。
俺は普段と変わらない速度で歩きシェンツァの部屋へと向かう。部屋への最後の角を曲がる直前に左手をポケットにいれる。
「お前、γ分隊の新人だよな?どうした、お前らのシフトはまだあとだろ」
扉の前に立っている2人の内1人が俺を見かけると声をかけてきた。
「分かってるさ。だけど、ここに来たのはそういう目的じゃ…………ない!」
何も警戒をせずに近づいたそいつをポケットから出したスタンガンで気絶させる。それを見たもう1人が声を出す前に右手でみぞおちを殴りスタンガンを首筋に当て同じように気絶させる。
「悪いな」
相良中佐達によってセキュリティが外された扉を勢いよく開け中に2人と同時に閃光グレネードを投げ入れる。
炸裂音がして数秒たったあと、部屋に踏み込む。
「お前!なにを――」
「加宮、うっ!」
中にいた3人の内2人が無事だったがすぐに昏倒させる。全員が意識を失っている間に手足を縛り目と口を封じ、念のため武器を奪ってから部屋の死角に全員を寝かせて時間を確認する。
「ここまではよし。向こうも仕事はしてあるな。さて、と……」
俺はホルスターから銃を抜き、弾を装填する。そして研究室へとつながる扉のパスワードを解除する。問題はここから先だった。
この先だけセキュリティが別に管理されているため研究員がブザーを鳴らす前に全員を片付けなければならない。さっきのα分隊相手には殺さずに済んだがここからはそうはいかない。
「……ふっ」
小さく息を吐いて部屋の扉を蹴破る。戸惑う研究員に俺はためらうことなく引き金を引く。
まずは最も遠い奴を。次に俺に向かう以外の動きをした2人を撃ち抜いた。
「う、うわぁぁぁあああ」
近くに居た研究員の1人が俺に向かってきた。
右手に持った銃で迷わず頭を打ち抜き、左手には新たに別の銃を握り別の研究員を1人撃ち抜く。
そして次に2人同時に撃ち抜く。約10秒の間に動く者は俺以外にいなくなった。
ビーーー ビーーー
「アラートか……押されたのか緊急時に自動で発動するのかわからないが……急がないと」
俺はすぐに部屋を出てシェンツァの研究室に駆け込んだ。そこにアラートよりも俺の登場に驚いたかのような顔をした少女がいた。
「迎えに来ましたよ。お姫さま」
“この作戦”の最重要人物を目の前にして俺はそう告げた。
ども、全身打撲状態のカイトです
自転車で帰宅中になにもないところでズデーっと転びました
痛いです
でも頑張って書きました。しかもそこそこ重要な回を
……もう、ゴールしてもいいよね
だめですね。はい。残りちょっとなので頑張ります
というわけでケガしてることもあってやや執筆速度ダウン気味。というか止まってます。
なのでちょっと予定より遅らせるかもしれません。でも5日には間に合わせたいです
がんばります
とりあえす第1部が一度完結したらブログで簡単な説明でもします
二丁拳銃なんて無理だろw
とかはスルーで今回は〆ます
ここまで読んでくださった皆さんに感謝を