ビキラ外伝「盛り上げる騎士」の巻
「くおら! マスター! 何故、二度も続けて攻撃しようとするかっ!!」
魔人ビキラは、詠唱で具現化した騎士に注意され、ビビった。
「次は敵の番でしょうが?! その次はまたマスター!」
中世の甲冑を装着した騎士が戦いを仕切る。
「代わりばんこが戦いの正道! 常識と言うもの!!」
(いつのロールプレイングゲームだ)
と、ゲンナリとするビキラ。
「はいっ、そこの敵! いつまでもノビてないで起きる!」
「いや、余はお主に倒されたのだが」
ボヤきつつ、ドラゴン顔の紳士が起き上がった。
「黙れ! いつまでもマスターを待たせるな。失礼であろう!」
「駆けっこコケコッコ!」
ドラゴン紳士必死の駄洒落妖術を、
「下らん! もっとまともな詠唱はないのかっ!」
と叫んでコケコッコを一刀両断にする騎士。
「我がマスターを愚弄すると切って捨てるぞ!」
「切って捨てるステッキ!」
「それは吾輩がさっき言ったヤツ!」
騎士にへし折られる仕込みステッキ。
「いや、今のは全くの偶然……」
「妖術合戦に言い訳は要らぬ! 早く、次っ!」
「なんなの、彼……」
ひそひそ声でささやくビキラ。
「ワシに聞くでない。ビキラが呼び出したんじゃろうが」
やはりひそひそ声で応じる古書ピミウォ。
「困ったなあ、こんなはずじゃなかったんだけど」
イメージと具現化は、応応にして、食い違うものであった。
(仕切る騎士) しきるきし!
(死KILL騎士) しきるきし!!
外出の予定が出来たので、前倒しの投稿です。
こんなことすると、さらに読まれないんだろうけど、投稿予定した曜日なので、とりあえず、投稿する!
次回、日曜日に「ビキラ」本編を投稿予定です。
お昼、12時台になりましょうか?
第四十五話「綿アメの縁」の巻。
あなたの地方の綿アメの呼び名はなんですか?
賢者のタメイキ、とか、仙人アメ、とか言いませんか?
小生の住む地方の綿アメは、「綿アメ」と言います……
14日深夜というか早朝というか、双子座流星群は雨で残念でした。
15日はどうなんだっ?!




