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スイートピーの駅⑤
「なんで蓮がここ来てるの?」
後ろを振り返ると蓮がいた。
「まさか私らと実は景色見に行きたかった…とか?!」
目をそらしながら蓮がボソッと呟く。
「原付で運転してたらちょっと乗れなくなってきてな。」
「本当は気になって付いてきただけじゃん!」
「まあまあ、お二人さん。てか、菜摘の車に蓮も乗って3人で帰れば良いじゃん。」
「おれはこの電車に乗るんだ。」
よっぽど電車が好きなのか。そういえば小さい頃よくプラレール集めてたしな。
「まあ無理に私の車に乗ることないよ。さほど運転も上手くないしね。」
「だろうな。」
「ちょっと!そこは否定しなよ(笑)」
反対側からすれ違いの列車が来た。
「じゃあ、俺はこれ乗るから。」
「お互い気をつけて帰ろうね!」
「俺は電車だから安全に帰れるわ(笑)バイバイ」
「そうか、気をつけて運転頑張るのは私の方か(笑)じゃあね」
シュー
電車が静かに閉まった。
蓮が大きく手を振り大きな口を開けて何か言ってる。
だがドアも窓も閉まっているので全く聞こえない。
「何てー?」
聞き返しながら蓮を見送り、陽菜と車で帰宅した。




