トウマお父さんに殴られる
コナミから服を借りてコナミには俺が着替える間は別の部屋に移動してもらっていた、部屋で着替えている間俺は自分の記憶について考えていた。
「俺はどうして自分の名前以外の記憶がなくなっているんだ」
そんな事を考えながら着替えていて出ていくといい匂いがしてきたそういえばコナミはご飯を作ると言っていた気がする。
「ふんふんふーん」
鼻歌を歌いながらコナミは料理をしていた。
「やっとお兄ちゃんに会えたかもと思ったけど、別人だっただけどあの人はやっぱりお兄ちゃんに似ている。だって性格とかお兄ちゃんだもん」
そんな事を考えながら料理をしていたら部屋にトウマさんが入って来た、体格とかもお兄ちゃんにそっくりだった。
「ご飯を作っていたのか?」
トウマさんが聞いてきたので私はそうだよと答えた。
「今日はね森で木の実が実っていたからそれを取ってきて町で買ったお肉を使ってクリームシチューにするんだ。」
今日のクリームシチューはお兄ちゃんも大好物だったからもしかしたら気に入ってくれるかもしれないと私は内心思っていた。
「クリームシチューは美味しいのか?」
そうだトウマさんは記憶がないから美味しい料理かもわからないんだと私はそう思っていたので私は美味しいよと答えた。
「クリームシチューは美味しいよお兄ちゃんの大好物だったんだ」
「そうかコナミが言うんだったら絶対に美味しいよな」
そんな事を言うからお兄ちゃんと重ねちゃうんだよ、私は今他の人に見せられないぐらいニヤニヤ顔になっていた。
なんだろう俺が言ったのが悪かったのかコナミは顔が真っ赤になっていた、俺はコナミがクリームシチューを作っている間はどうしようか迷っていると玄関から音がした。
「ただいま、今帰ったぞ」
「あ、お父さん帰ってきた」
お父さんが帰ってきたようなので、俺が挨拶をしに玄関にいったら。
「こんばんは僕はトウマというものです。」
俺が挨拶をして顔を上げるとお父さんは信じられない人をみるかのようにつぶやいていた。
「な、なんでお前が此処にいるんだ」
お父さんがそんな事を言ったので俺が考えるとお父さんはもしかしたら息子さんと俺を重ねていることに気づいて、俺は違うと言うところでお父さんに殴られていた。
「生きていたんならちゃんと帰ってこいお前が死んだと聞いたときは身体も帰ってきてないからもしかしたら生きていると家族全員が望んでいたんだぞ」
お父さんはそう言って泣いていた、俺はどうすればいいのかわからないのでコナミが来るのを待っていた。
「お父さん待ってその人はお兄ちゃんじゃないよ」
待っているとコナミが来てくれたもしかしたらさっき殴られた時に大きな音がしたのでそれを聞きつけて来てくれたのかもしれない。
「何をいっているんだコナミこいつは何処からどうみても、あいつにそっくりじゃあないか」
「だから違うんだってお兄ちゃんにそっくりだけどちゃんと後で説明するからお母さんが帰ってくるまで待っていて」
コナミがそう言ったのでお父さんが何を言っているのかわからないように俺を見ていた
「お前は本当にあいつじゃないんだな?」
お父さんがそう言ったので俺は違うと答えた。




