恋の呪い
元彼がモラハラ野郎でした。
期間は三年半ほど。遠距離恋愛だったのが不幸中の幸い。
元彼に奪われたものは数しれず、縁を切ってもなお、深い傷を心に残していく。
生きる災害。
モラハラをする人というのは元彼だけでなく、男とは限らないわけで、男女ともに一定の人数はいると思います。が、ここでは元彼と私のお話を。
まず初めに。
付き合ってる人とか仲良い人がモラハラだとわかったら即離れてね。じゃないと地獄のそこに突き落とされるし、アイツらが好きなのはあなたや私ではなく、そう、自分自身なのだから。
あなたのことが好きなのではない、あなたの瞳に写る自分が好き。自分の思い通りに動いてくれる従順なお人形さんが好きなの。
そんなにお人形さんが好きなら、空気入れてラブドールでしこっとけって思うけど。
文句も言わないし、その人好みに動かせるし、性欲も満たせていいと思うんだけどな。
本題?へ。
モラハラが私にくれたもの。
・より卑屈になった
・過度のストレスと睡眠不足
・元々ネガティブな所はあったがそれが悪化
・今もこうやって吐き出さないと生きていけない
・ちゃんとした箸の持ち方
・無くてもいい人生経験
などなど
失ったもの。
・友人
・元々わずかしかなかった自尊心
・高校3年間という貴重な時間
彼とまだ付き合ってる時、彼は言いました。
「朝から晩までずっと連絡取ってたの、とうにゅーだけだよ、ほかの女の子は朝のおはようと夜のおやすみだけ」
当時は嬉しかったものですが、今思えば違う理由だと思います。
当時は、そんなに私のことが好きなんだな。と思ってました。
しかし、今思えば、私個人の情報を出来るだけ彼に言わないようにしてたし、彼にとって私が、彼の大好きな従順なペットだったからでしょう。なぜ私が情報を相手に言わないようにしてたか、言ったら言ったでまだうだうだ言われるのがだるかったからです。
毎夜毎夜、彼女を泣かす彼氏のどこが好きだったのか、今では皆目見当がつきません。
最初はちゃんと恋をしていたでしょう。ですが、それがそのうち、洗脳と執着の交じったもので、恋とは少し違ってましたね。
彼が私に向けていた愛情も然り。
当時は、不器用な愛し方とか、ちょっと歪んだ愛しかたと思ってましたが、そうじゃないですね。
モラハラという言葉を知らなかった故にそんな表現をしただけで。
当時の私を知る友人や妹は、こう言ってました。
「あのときのとうにゅーは苦しそうだった」
「とうにゅーを泣かすような彼氏とは結婚させない」
あの彼と付き合ってた時、その人の相談をすると、いつも別れた方がいいと言われてました。が、私は別れずにいられませんでした。
もう彼の手の中にいたから、逃げるとか別れる思いつかなくて、私が我慢すればいいとか、彼のいい所を知るのは私だけと思ってました。相談したのにも関わらず、ですよ?
我ながらうざいですねぇ。なんのために相談したんだよって。
彼はよく理不尽に私を怒ってきました。喧嘩(と言うより一方的に怒られてただけ)がなかった最高記録は三年間のうちで最長一ヶ月。大体は二日に一回の頻度で怒られてました。
とうにゅーがわるい、とうにゅーのせいだと、責任を押し付けられ、そうかと思えば、とうにゅーのためにしたことと言い。
無視したり、別れをほのめかしたりして、私が彼の望む謝り方をするまでそれは続けられ、満足すれば、私に猫なで声で話しかけてきて優しくしてました。
飴と鞭です。悪い使い方です。
私は学びました。
素で飴と鞭を使い分ける人はやばい人なんだと。
束縛も激しかったです。
おかげで男女問わず友人を失いました。彼は私が遊びに行くことを許しませんでした。
いやぁ、理不尽の極み!
私に禁止することを彼は平気な顔でやるんですもん、アンフェアにも程がありますね。
あ、そうそう、彼はこうも言ってました。
「女関係の報告にヤキモチ妬かないで。ただの報告だから」と。
は????????
はい??????
今はこう思います。
しかし当時の私は「私が悪い。ただの報告にヤキモチなんかやいて」と。健気ですね私。
今はこうです。
何言ってんだおめぇ。おめぇの頭はハッピーセットか?
私が「男関係の報告はただの報告だから」とか言われてはいそうですかで終わるやつがいんのか??ん????
それに、私という本命彼女がいながら、なに堂々を浮気(ワンナイトラブも含む)としちゃってんだよ、発情期のうさぎかよ。
と思いますね。
彼の意見に反対することは許されません。
反対しようものなら、また怒られてしまうからです。
大人しく従っていよう、そうしたら私はいい子でいられるし、怒られることもないのだから。
そして彼はいつも被害者面するんですから、生きるの楽でいいですよね。
そんな恋愛の何が楽しいんですかねぇ。こんなの恋愛じゃなくて修行ですよ。修行。
こんな話もありますよ。まだまだあります。
彼が「とうにゅーって英語習ってるよね、なんか喋ってよ」っていうから、自己紹介をちゃちゃっとしたら、鼻で笑われて、そんなもんかって言われましたね。
これの発音教えてよって言ってきたから、教えたら、感謝の言葉もなく「ふーん」で終わりました。そして、発音をバカにされました。
「○○って英語でなんていうか知ってる?」と聞かれ、知らなかったから「しらない」と答えたら、嬉しそうに「えーしらないのー? 英語習ってるのにその程度なんだー。これは、△△だよ。覚えときな」とマウントとられました。
彼は、私より上に立ってないと気が済まない人間でした。愚かな人です。
彼は私の好きな物もまず否定してきました。
そうですね、例えばけものフレンズが流行ってた時。
私が、けもフレ好きというと彼はこう言いました。
「けものフレンズって、すっごーい!とかバカが使うような言葉ばっか言ってる子供向けみたいなアニメでしょ。そんなの好きなの、彼女としてないわー」
と。
何言ってんだおめぇ。全けもフレファンに謝れぇ⤴︎ ???
けもフレが流行ってた時のTwitterのTL知ってっか?
あんな平和なの私は初めて見たんだぞ。ぴーす!らぶあんどぴーす!
それにけもフレのいい所はもっとある、キャラが可愛いのもあるけど、演出も細かく、なにより、現代のオタクたちの心のオアシスにもなってたんだぞ(少なからず私はオアシスになってた)。
けもフレをバカにした数ヶ月後、彼は、けもフレのOPを歌ってた。
そして彼は言った。
「俺、けもフレのことバカにしてたけど、面白いじゃん。すっごーい!!」
私は呆れた。あきれ果てた。
あれだけ、見てもないけもフレをバカにして、私の好きな物を否定したにも関わらず、今、彼は、バカにしたけもフレにハマっているというのか。
彼の脅し文句は、「別れるから」でした。
口ではこういうものの、本人としては別れてないらしいのです。
ツンデレの方がまだ可愛いわ。
そして、彼が別れるといえば、私は、別れたくないと泣きつくものだと彼は思ってたので、ある時「別れる」と言われ、あーそうか別れるのかーまあいいやーと放置してたら、メールでこう来ました。LINEではなく、わざわざメールですよ。
「ほんとに別れるよ、いいの?」
これも無視しました。
「ほんとに別れるから、後悔しても知らないから」
これも無視しました。
彼は怒りました。鬼電の嵐。
鬼電鬼ラインはもう慣れっこでしたし、途中から通知音は消してたのでうるさくもなんともありませんでした。
正直、彼のせいでLINEの通知音とか着信音はもう聞くのが怖くなりました。トラウマです。
そして彼はまた脅してきました。
「電話に出ないととうにゅーの体の写真ネットにばらまくよ」
もうこんなの犯罪ですよね。未成年の体の写真を、彼は私に送らせたんですから。それに、ネットにばらまくという脅しも。
こういうことは何度もされ、渋々電話に出る他ありませんでした。
彼に「死ね」と言われたことがあります。
電話越しに、何度も死ね、生きる価値がない、なんで生きてるの、早く死ねと。数時間にも渡って言われました。
私が、わかった死ぬねといえば、死ねるの? と煽ってきて、死なないといえば、死ねよと言ってきました。
彼は私の過呼吸にも気づいたことがなかった鈍感な人です。
その通話のあと彼は、背筋を生ぬるい手でなぞられたような猫なで声で言いました。
「あんなこと言ってごめんね、でもとうにゅーが悪いんだよ。『俺と生きたいから、死なない』って言わないから」って。
あろうことか、私が悪者!
あれは驚きました。こいつほんとに人の心もちあわせた人間か?と。
そんな言葉を引き出させるために、私を散々傷つけたの?
きっと彼は自分に自信がなく、必要とされていることを満たすために、私を傷つけて、依存させていたのでしょう。ああ、なんて愚かなんだ。
何度も浮気されましたが、その中で一番衝撃だったことがあります。あー大の大人が中学生に手を出したこともあれですがそれより驚いたことがあります。
「デブとセックスしたことないから、ちょうど俺に好意寄せてるデブいるし、ヤッてくるわ」と。
ご丁寧に感想まで頂きましたよ、ええ。
その「デブ」と言われてた人のTwitter垢を私は知ってたので、見てたんですが、まじで行為に及んだようでした。彼女がいるのを知ってるのに。どちらもクズですね。
彼を縁を切って数年経つのに、今もこうやって時々怒りを吐き出さないと生きていけない自分も嫌ですけどね。付き合ってる時に自分の言いたいことを言えなかったぶんの怒りなんでしょうね、これ。
彼にもいい所はありましたよ?
例えば、無駄にイケボ。
私よりも色白。
イケボ。
イケボ。
料理上手、ピアノ上手い。
イケボ。
イケボ。
イケボ。
彼は、声の良さに個体値全振りしたような人でした。
ああ、二つだけいいエピソードがあります。
一つ目は付き合って一ヶ月も満たない頃、一番平和で、彼の裏を知る前ですね。
ひょんな事で、私は彼に叱られたことがありました。怒られたわけじゃないです、叱られたのです。
その時私が「私の事嫌いになった?」とききました。
そしたら彼はこう言いました。
「そんな簡単に嫌いになるなら付き合ってないよ。喧嘩したり叱ったからといって、相手を嫌いになんてならないよ。安心して。好きだから叱るんだよ」と。
彼にしてはいいこと言ってると思いません???
そうです、外面はとたもいいのです。ただ、内面が真っ黒なのです。
残りのいいエピソード。
クリスマスプレゼントと手紙くれました。
くまのぬいぐるみ、かわいいです。今も持ってます。ぬいぐるみに罪はない。ぬいぐるみis可愛い。
彼と別れてから、彼は幾度も復縁を申し込んできました。
付き合った時はあんなにも偉そうにしてた彼は、ものすごくした手にでて、「俺が悪かった」「もうあんな酷いことはしないから許して」。
これらの言葉、彼が約束を破った時に言ったのと全く同じなんですよね。
結局、彼は何も変わってなかった。
彼の言葉に負けそうになった時もありました。
それからしばらく経って、彼と縁を切る時に言われました。
「とうにゅーや、とうにゅーの味方についてるひとの人間性を疑うよ」
「とうにゅーは変わったね」
「とうにゅーのそういう所昔から嫌いだった」
人間の皮かぶった化け物に、人間性疑うなんて言われるなんて思いませんでした。
私は変わったのではなく、彼に対して下手に出る必要もなくなり、顔色を伺う必要もなくなったから、言いたいことを言っただけです。
まあ確かに、付き合う前とあとじゃ、悪い意味で変わったとは思うけど。
ああ、こんな話もありましたよ。
まだスプラ2が発売されてない時の話です。彼とプラベかなんかしてた時に、彼が敵になった時がありました。彼はリッター4Kで、私はスシコラ持ってたんですが。
彼は私より上手いわけではなかったため、容易に倒すことが出来ました。チャージャーってよく嫌な位置にいるじゃないですか。狙われながら塗るのもだるいし、キルされたら元も子もないので。
そしたら、彼は大激怒。
「俺を殺すとは何様だ。そんなに上手いアピールしたいのか。俺を殺さないでくれ」と。
たしかに、殺さずに試合をすることは可能です。が、有利に進めようと思うなら倒す方がいい。そしてこれは、そういうゲームでもある。
上手いアピールをしたかった訳では無い。
しかし私はこれ以上怒られるのを避けるため、下手くそにプレイしました。わざとエイムを外したり、わざとミスをして、彼に私をキルさせました。そしたら彼は上機嫌。私を煽る煽る。
「下手くそじゃんww」と。
彼とゲームをしても面白くはなく、だから彼とゲームをすることはそれ以来ありませんでした。
そして彼はキル厨になりました。相変わらず下手でしたが。
だってー、キルのことしか頭になくて、ステージのどこに相手が居やすいか、どこまで射程が届くか、戦況は? 塗り具合は?
スペシャルウェポンは吐いた? 溜まってる? 相手の装備は?
味方の行動は?
とか全く気にせずただキルして喜んでただけだもん。
あーと、ゲーム関連でもうひとつ。
マリオメーカーあるじゃないですか。
それをプレゼントされたんですよ。それは嬉しかったです。
でもね、クリア率0.0何パーセントのスピランをクリアするまで俺に話しかけるなとか言ってきたんですよ。
マリオメーカー初心者に。
Lv1の冒険者に、ラスボス倒せと言われてもいきなりは無理でしょう?
なのに、そんな無茶を言ってきました。
私は頑張ってクリアしようとしました。彼に好かれるために。
でも結局クリアできなくて。
マリオメーカーで遊ぶこと自体もう嫌になってました。
最初はマリメの動画を見ることすら出来なかったです。吐き気がしてました。今はどうにか見るぐらいなら平気になってます。
彼と共にした三年間、ほぼ無駄だったでしょう。
私は今でもこう思います。
私がもっと対等になろうとしていたら、私がもっと、彼になにかしていたら、彼は真人間になっていたのかもしれないと。
モラハラ無自覚のやつに何言っても無駄なことはわかってます。
でも、もしかしたら、更生させることが出来たかもしれないと、心のどこかで思ってしまいます。
モラハラじゃなければ、優しく、子ども好きで、料理も上手い、いい人なのです。しかし、モラハラが全てを打ち消しているんです。
もし、もう一度彼と付き合える状態だとしても、私は付き合いません。もう同じ目にあうのは勘弁です。私は、彼に似た声の人も、彼に似た顔の人も無理になってしまったようです。街中で似た人を見かけると、身体がこわばり、手が震え、動悸がします。
彼は、死ぬ勇気がない人です。ですから、彼は今も女の子と遊んでのうのうと生きているでしょう。彼は恐怖でしか相手を支配出来ません。それが出来ないと分かれば、その女の子から離れていきます。
彼はきっと私のことを忘れているでしょう。もしくは私を悪者にしているでしょう。
私は今、彼を悪者にしています。そうでもしないと正気を保てないからです。
縁を切って数年経つのに、未だに彼のことを頻繁に思い出す私が情けないです。たぶん、まだ執着を手放せてないのだと思います。
私の心に深く刻まれた傷と私を傷つけた言葉が癒えるまで、私はいつまでもこうやって彼のことを考え、私の人生の貴重な時間を無駄にしてしまうのだろう。
彼と離れて数年、当時の私を知る友人と妹はこう言います。
「前よりも明るくなった」
「お姉ちゃんを泣かせるような男とは付き合わさない」
と。
いい友人と妹に恵まれたと思います。
きっとまたこうやって、心に溜まったどろどろを吐き出すことがあるでしょう。