心の波紋
君の真下で握る手が
震えてかすむ寒空の
笑い澄ましたその顔で
心なるもの生じたり
君の隣にそっといて
流れる時は同じくし
白い息吐く暖かさ
心の在処を感じたり
君をむこうに見出して
視線の先には星があり
隔てる垣根の坂道で
心の音が聞こえたり
君の住まいが目に入り
灯る明かりに夜模様
今宵は何を思うかな
心の波動を感じたり
君の姿は窓の奥
流れてしまう車窓から
涙の軌跡を追いかけて
心の声が響いたり
君の姿は空の奥
離れ離れのこの街で
ああ恋しきや別れ鳥
心の心を今見たり