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12 勇者の基準と戦争


「ふむ、面白い質問だね。」


 俺の問いに一瞬きょとんとしたシリウスだったが、理解したとたん面白そうに笑う。


「少なくとも、ティスには自分が自信を持って勇者と言う自覚はないらしい。自分が勇者なら、自分が勇者だという自覚があるものだと思っていたけど違うのか。……それとも、本当は自覚があるけど様子を見ているとか。」


 試すような視線を俺に向けるシリウス。残念。ただ知らないだけだ。まぁ、様子見してるのも正解だし、迂闊な事は言わないようにしよう。


「勇者か。実際のところ僕も実物は見た事ないんだよね。だから、少し歴史の話をしよっか。獣人族とニンゲンは遥か昔から争いあっていてね。最初の戦はニンゲンから先に手を出しておいて、獣人族に適うはずも無くあっという間に絶滅寸前まで追い込まれたんだ。」


 そんなに圧倒的な差があるのか。

 そして、この国の歴史は知りたかった事でもある。これはありがたい。


「そして、もう一息と言う時。一人の青年が現れた。勇者と呼ばれるその青年は数人の仲間と共にあっという間に獣人族を返り討ちにした。人間や魔の者が得意とする魔法を誰よりも強力に行使し、剣術はおろか、身一つでも獣人族を圧倒した。そして、勢力図を塗り替え獣人族をこの辺境に押し込めた。そしてニンゲンは愚かにも魔の領地へも攻め込んだ。」


 魔の者。これが魔王の関する者たちのことか?


「最初は圧倒的だった。でもね、魔の者の王はもっと強かった。深手は負わされたが勇者との一騎打ちで勝利し亡き者にした。ただ、魔の王も深手を負っていたし、戦う事が好きな奴らだからね報復とかは無かった。それで、戦力を大きく落とした獣人族は一先ず傷を癒す事に専念し、ニンゲンは魔の者と獣人族に怯えながら力を蓄え、魔の者は次の強者を待ちながら深い眠りに付いた。そんな、微妙な関係が十年程続き、また勇者が現れた。こいつもまた勇者と称えられ、勇者を自称していたが、こいつ自身には絶対的な力は備わっていなかった。だが、見た事も無い食べ物や、建造物。そして武器。そいつが現れてからニンゲンの力というものが一気に膨れ上がった。」


 戦力チートの次は知識チートか。


「元々、強く増えやすい獣人族はそれなりに回復していたが、あっという間に豊かになったニンゲンは爆発的にその数を増やし、一人一人が強力な武力を手に入れた。そして、奴らはまた獣人族に戦を仕掛けてきた。強力とはいっても獣人族も負けてはいない。獣人族は一丸となって抵抗し、拮抗から優勢へと傾いてきたその時、彼らは現れた。」


 魔王。


「強者との戦いをこよなく愛し、自分に深手を負わせた初代の勇者との戦いを忘れられなかった魔の王は、深い眠りから覚め再び戦争を始めたニンゲンに嬉々として襲い掛かった。」


 嬉々として……魔王、なんてやばい奴だ。


「でも、その時現れた勇者に圧倒的な力は無く。前線に立つのは強力な武器を持っただけのただの人間。逆に圧倒的な力で蹂躙されるニンゲン達を見て魔の王は落胆した。そして激昂。彼は圧倒的な力でニンゲンの国々を落とし半壊させた。そしてこう言い残した。貴様らには恐怖が足りない。次に我が目覚めるまでにもっと力を付けるがいい。と。」


 魔王…


「その際、ニンゲンの国に居た勇者は魔王の手によって葬られ、勢いを落とし、獣人族にも敗れた。それから暫くは大人しかった。僕等獣人族も力を取り戻し、いい加減こちらからニンゲン達を責め滅ぼすべきだという意見が出始めたのが五年前。」


 まさか。


「ニンゲン達は三度、我ら獣人族に宣戦布告を行った。」


 シリウスがニンゲンは学ばないと言ったがそういう事だったのか。

 そして、


「今回もまた?」


「うん。勇者と呼ばれるニンゲンが何度か目撃されている。それも前線でね。」


 武力チート…

「さて。以上が僕の知っている勇者についての情報で。何を基準にと聞かれても本人に自覚症状が無いのでは僕にはどうしようもないんだ。それで、ティス。気は勇者かい?」


 ついに最初の質問に戻って来た。

 そして、俺は決めた。


「わからん!」


「否定はしないのか。」


 素直に話してみようと。


「俺は転生者なんだ。こことは違う世界で一度死んで、こっちの世界のこの体で意識を取り戻した。ニンゲン国の勇者とやらが転生者で後天的に勇者と認められているのか、それとも召喚で呼び出されているのかもわからんが、少なくとも俺に勇者としての力は自覚していない!現にユウラの奴隷として命令には逆らえないし、バイ…ラウラと向き合えば恐怖に震えて殺されかける。そんな俺が勇者とは口が裂けても言えないよな。まぁ、俺が何者であろうとユウラの力になりたいのは本心だし、その邪魔をするクラウスとラウラはユウラが諦めるまでは徹底的に抵抗してやる。そして、俺はシリウス。お前には味方になってほしいと思っている。」


「………」


 じっと俺を見つめるシリウス。だが、嘘は言ってない。こいつには味方でいて欲しいし、まだ聞きたいこともある。それにこいつからはやはり悪意や敵意を感じない。政にも関わっているようだし知識もあるはず。是非とも友好的な関係を築いていきたい。だから、極力答えられる事は素直に答えたいと思った。


「…嘘は言ってないようだね。」


 ぽつりとそう言いきったシリウス。


「なんだ?嘘を言えばわかるってのか?」


 確かユウラは人の匂いで不安や憎しみといった負の感情がわかるとか言っていたが、シリウスにもそんな力があるのか?


「大した事じゃないよ。君のカップには嘘を付いたら激痛が走る薬が入れてあっただけさ。」


「なんてことしやがんだてめぇは?!」


 俺は立ち上がって叫んだ。それを見てニアも立ち上がり身構えるがそれ所じゃない。他にどんな作用があるかは知らんが、とにかく今すぐ吐き出すべきだ。人が信用しようとしてるのにふざけやがって。とにかく水場!さっきニアが行った場所にあるはずと、歩き出そうとしたとき


「…くふっ、あは…あはははっ!」


 シリウスが腹を抱えて笑い出した。


「はぁ…はぁ、ごめんよ。嘘だよ嘘。」


「はぁ?」


 目に涙を溜めてこちらを見るシリウスは出会ってから初めて見る、年相応の顔。悪戯が成功したような実に子どもらしい笑顔だった。


「ごめんよ。君が余りにも真面目に話すものだからついからかってしまった。」


 ……こいつ嫌い。


「ふぅ。でもね、ティス。僕はこれでもいろんなタイプの人とたくさん話してきた。内の家を崇拝している者。逆に恨みを持つ者。取り入ろうとする者。利用しようとする者。表面上は友好的に、でも腹には一物を抱えている者。嘘や誤魔化しは当たり前。そんなやつらに囲まれて生きてきた僕は大概の嘘なら看破出来るようなった。」


 苦労はしてるんだな。だが、許さん!


「そう怒らないでよティス。これは警告だよ。」


「警告…だと?」


 そうか。シリウスは味方にはなってくれないという事か。


「あはは、勘違いしてるようだね。」


「?」


「とりあえず座ろうよ。首が疲れちゃう。ニアもね。」


「………」


 ここは素直に従っておこう。大人しくソファーに座り直す俺を見てニアもシリウスにくっつくように座る。だが、警戒は怠る気は無いようで俺の挙動をしっかりと監視している。


「君は素直すぎる。」


 素直…過ぎる?


「考えが顔に出るってことさ。表情や仕草で嘘を見抜いてきた僕が疑心暗鬼になるくらい君は表情に答えが出るんだ。」


 なんだそれ。


「ユウラの味方になってほしいって言った君の願いは拒否するつもりも無いよ。すでに味方のつもり、と言うか敵対する気もしたことも無いんだけどな。まぁ、今回君が言っているのはちょっと違うんだよね?もっと表立ってユウラの意思を尊重し、父さんや姉さんに意見を言ってくれって事でしょ?」


「あぁ。」


「だったら、それは出来ないかな。」


「なぜ?」


「だって、父さんも姉さんも間違って無いんだもの。」


 間違っていない。


 レイラも似たような事を言っていたな。でも、俺は…


「獣人族の生き方はニンゲンには理解しがたいのかもね。」


 お前もバイオと同じ事を言うのか。


「きっと君は、まず最初に獣人族について学ぶべきだ。ユウラの力になりたいって本気で思っているならね。」


「思っているさ。俺は………ユウラが大っっ嫌いだから!!」


「………」


 ふと薬の件を思い出す。もしかしたら本当は盛られているかもしれない。その懸念を消すために俺は心にも無い事を叫んでみた。

 それを見てシリウスは口を開いてきょとんとしニアすらも突拍子も無い俺の行動についていけず固まっている。そして俺はちょっとだけ心が痛んだ。涙が出そう。やっぱり入ってたんじゃないのか?


「ぶはっ?!ごほっ…あは、あはは!まさか薬の件を疑っての行動かい?なんて思いっきりがいいんだ。まさか、信じられてないのも少しショックだったけど、そんな行動に出るなんて君は、君はなんて面白いんだ!」


 爆笑された。

 

「こほん。まぁ、なんだ。続き、言ってもいいか?」


 俺は顔が熱くなるのを感じながらも冷静を装って話を仕切り直す。


「うん、どうぞ。」


 シリウスはニコニコだ。なんか負けた気分。


「俺はユウラの味方だ。本心からな。」


「大好きだもんね。」


 やめろ。


「だが、クラウスやラウラも憎からず思っていて、ユウラにあんな態度をするのには理由があると?」


「そうだね。父さんは獣人族の秩序。ルール重視ではあるけどユウラも大切に思ってるし、姉さんだって過激だけどユウラのためを思っての行動だから僕はどちらかの肩を持つ気は無いよ。」


 …クラウスは何となくわかる。でも、バイオは認めない。


「あいつは、ラウラはティスを……ユウラの昔飼っていたペットを殺したんだろ?それも愛あってのことだと?」


 詳しい事は知らない。でも、シリウスなら何か知っているのではないのか?


「あぁ、そうなるか。まぁ、そう言えばそんな事もあったね。でも、それについては何もいえないよ。そういう約束だからね。」


 何も言えない?何だそれは。


「脱線したね。勇者の話に戻そうか。」


 これ以上、話す事は無いと。


「君が勇者かどうかわからないっていうのはわかった。でも、君は勇者と言うものに詳し過ぎる気がするね。まるで、勇者と言う存在を知っているかのように。」


 俺が言った、後天的に勇者になるか、召喚によって勇者が生まれるかってやつか?


「それは転生前の世界の知識ってやつだな。」


「詳しく聞いても?」


 それから俺は転生前の世界の記憶。俺が知っているのが創作の中の勇者である事。そして、俺の世界のことについて聞かれる限り答えた。


「ふむ。どうやら君は、その知識チートと呼ばれる存在なのかもしれないね。」


 やはり、頭が良いと理解も早い。話していて楽なものだ。確かに、過去に現れた勇者の一人が力を持たない代わりに、見た事も無い建造物や武器などの知識を授けて勇者と称えられる存在なった聞いたとき俺も同じ事を思った。だが、一度そんな存在が生まれた世界で、俺の知識がどこまで役に立つのか俺にはわからないし、武器の知識も無い。それに、


「そして、ニンゲン側にも勇者がいる。それも武力チートのね。」


「あぁ、初めての事態なんだろ?同じ時期に二人も勇者が現れるなんて。それに、現時点で俺の知識がどこまで役に立つかもわからないし戦えばまず負ける。こんな俺が本当に勇者だと思うのか?」


「……難しいところだね。まぁ、なんにせよ君に獣人に対する敵対心ってのは無いんだよね?」


「少なくともユウラと敵対しない者に対してはな。」


「一途だねぇ。」


 やかましい。別にそんなんじゃないわ!


「でも、そっか。」


「ん?」


「ちょっと安心した。」


「安心?」


「うん。僕は君という存在が全く理解できなかったからね。獣人に対する恐怖も、自分が置かれている境遇に対する不安も…それでいて、君と出会ってからユウラは変わった。あんな面と向かって父さんや姉さんに歯向かうなんて始めて見たんだ。そして、それが恐ろしくもあった。何者にも悟られず、へらへらとした顔の裏ではとんでもない事を企てているのではないかって。」


 へらへらなんてしてるか俺?


「その一環としてユウラを洗脳し、うちの一家の関係に皹を入れる。うちの家系を恨む輩も少なくない。そんな奴らの手先かと最初は疑っていた。」


 じっと見つめるシリウスの目は本気だった。まさかそんな疑いを持たれていたとは。マジで獣人族については早く知識を手に入れないとこれから先もこんな事が起こりそうだ。


「まぁ、実際は僕の思い違いで、君のわかりやすい態度は演技ではなく素だとわかった今ではあれだけ考えを巡らせていた僕が馬鹿みたいだと笑えるんだけどね。」


 あれ、馬鹿にされてる?


「そして、ユウラは自分の意思で、やりたい事を見つけてその為に自分の意思を通そうと行動を始めた。きっかけは何であれユウラが自分の意思で行動するなら、行けるとこまでは邪魔しないよ。よっぽど間違いに向かった場合は止めるけど。」


 ちゃんとお兄ちゃんだな。

 

「君も自分の有用性については考えておいたほうがいい。」


「有用性?」


「うん。ユウラと君が手を組んだところで父さんはおろか姉さんにすら勝てるとは思えない。」


「そんなもん、やってみなきゃわかんねぇだろ。」


「わかるさ。」


 これでも、たくさん考え、それなりに納得のいく策を練ったつもりだ。創作で使われているものや相手がただの犬、猫だったりするが効果をあるはず。それなのにシリウスの答えは有無を言わせない程の核心を感じさせる。


「姉さんすら、成人してすぐから四年も戦場に身を置いているんだよ?父さんなんてもっと前から。その間、数え切れない程のニンゲンを相手にしていて、何度も卑怯な策にも嵌められた。ニンゲンと言うのは本当に馬鹿で狡猾だ。もしろ、賞賛しても良い位ゲスな策を思いつく。」


 確かに地球でも戦争と言うやつは人を鬼にも悪魔にもする。戦争でなくとも目を覆いたくなるような凄惨な事件もある。それは、こちらでも同じと言う事か。


「ティス。君とユウラは今朝から覚悟を決めた顔をしていたね。そして、先程のやってみないとって言葉。何か良い策でもあるのかな?」


「…あぁ。」


 先程、シリウスの言った馬鹿で狡猾で賞賛するほどにゲスという言葉。しっかりと感情が乗っていた。もしかしたらクラウスやバイオが酷い目に遭ったのを目の当たりにした事があるのかもしれない。だから牽制したんだ。ニンゲンである俺が立てた策がそうでない事を願って。


「そっか。それがどんな策なのか気にはなるけど、今回は聞かないでおくよ。きっとユウラと話し合って決めたことだろうからユウラが本気で嫌がった策は使わないんでしょ?……絶体絶命の危機に陥るまでは。」


 お見通しだよな。

 流石に一生残る傷を負わせるつもりも、障害を残すような事もする気は無い。でも、獣人族が何を嫌い、何をすると軽蔑されるのかなんてわからない。きっと、ニンゲンの立場で戦争しているなら何が何でも勝ってやろうと思うだろうが、これから何十年と近くで生活する相手にどこまで許されるかなんて……


「まぁ、暫くは時間もあるし考えてみる事だね。もしかしたら平和的に解決する手立てが見つかるかもしれないからさ。」


 俺の苦悩すら透けて見えているのか、柔らかい笑みを向けてくるシリウス。


「……シリウスは何か考えがあったりするのか?」


「獣人族としてならね。でも、君やユウラの感情は考慮されていないし、きっと納得もしないだろうね。僕個人としても余りお勧めはしない。だから、ここは知識チート予備軍勇者としての腕の見せ所なんじゃないかな?」


「………」


 まぁ、そうだよな。


「僕は期待してるよ。獣人族としても兄としても。時間さえ合えば相談くらい乗るから近くに誰も居ないときであれば気軽に声を掛けてね。」


 どうやら時間らしい。

 でも、それなりに収穫もあった。

 まずは獣人族に対する知識。そしてロディア家の歴史…と言うか正確と思惑。後は、勇者についてかな。


「僕はこれから昼食を頂いてくるよ。君も早く部屋に戻ったほうがいいよ?一人歩きの許可自体は取ってないんでしょ?きっと、君の昼食は部屋に運ばれるはずだからバレたら大騒ぎになるよ。」


「それはまずいな。とりあえず、助かった。」


「何が?」


「何となくだが、やるべき事がわかった。得るものも多かったし、相談に乗ってもらえると言うのも大きい。本当にありがとう。」


「どういたしまして。僕も君のことが知れたし、異世界の知識と言うのも興味がある。だから、死ぬ事だけは避けて欲しいな。そうすれば、最低限、何とかして上げられると思うからね。」


「ははっ、俺の居場所はユウラの隣だ。シリウスのお世話にはならないで済む方法を考えるよ。」


「そうだね。それじゃ、今回はこれで。気をつけて戻るんだよ。」


「あぁ。それじゃ。ニアもまたな。」


「………」


 シリウスとそっぽを向くニアに別れを告げた俺は部屋を後にした。

 考える事。やるべき事は沢山ある。

 一月なんてあっという間だろうな。

 でも、やってやるさ。この第二の人生、後悔なんてしないよう精一杯生き抜いてやる。


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