なろうデベロッパーについて
「じゃぁ今回から小説家になろうのWebAPIの使い方について、説明していくよ」
「はーい」
「まず初めに、小説家になろうのWebAPIが『どういう物なのか』、『どんなことが出来るか』について解説していくね。使い方は次からだね。いくつか種類があって、取得できるデータも違うからきちんと理解してね。
小説家になろうのWebAPIについてのマニュアルは『なろうデベロッパー』のページにある。なろうデベロッパーへは小説家になろうのTopページの下の方にリンクがあるからそこを見てね。(※画像参照2019年1月現在 一応下の方にリンクも置いておきます)
ただ、なろうデベロッパーはPC対応の画面しかないので、スマートフォンの人は小説家になろうに直接のリンクは出てこないよ。その場合はGoogle検索してみて、携帯は……、まぁ論外かな。一応PCで使用する前提だからね。そこは注意してね」
「スマホでプログラミングするのも大変そうです」
「うーん、そうでもないよ。最近はタップするだけでコードが打ち込めるアプリなんかも出てきてるし、ビジュアルプログラミングもそこそこ出てきたね。昔のようにタイピングしなくても簡単なプログラムなら作れるようになってるみたいだよ」
「へー、それならできそうかも」
「ただ、今回の講義ではExcelVBAだからタイピング必須だね。あとExcelVBAは今はまだスマホじゃ使えないよ」
「そうなんですね」
「ということで続き、リンクを開くと、以下のような画面が出てくる。(※画像参照2019年1月現在)
なろうデベロッパーはウェブサイト管理者やプログラマなど開発者向けツールを提供しているよ。WebAPIの使い方は『技術マニュアル』に書いてあるのではじめての場合はここを見るといいかな。
ここから得たデータを公開しなければ関係ないんだけど、集めたデータを加工してサイトなんかに上げるときには注意が必要。『商標ガイドライン』にあるように、公式と非公式を明確にすることが重要だね。
WebAPIを使って作ったサイトが、なろう公式ではないことを明示する必要がある。もし、サイトを作りたい人は必ずガイドラインをきちんと読んでね」
「ふむふむ」
「ではどんなものがあるかだけど、技術マニュアルを見ると『活動報告Atom』『小説Atom』『なろう小説インラインサーチ』『なろう小説API』『なろう小説ランキングAPI』『なろう殿堂入りAPI』の6つ項目がある。
このうち、『活動報告Atom』『小説Atom』は新着情報取得用、『なろう小説インラインサーチ』はホームページ、ブログ用、『なろう小説API』は小説情報取得用、『なろう小説ランキングAPI』『なろう殿堂入りAPI』はランキング用となってる。それではそれぞれ『どんなことが出来るか』について簡単に説明するね。
・『活動報告Atom』
活動報告の更新情報を提供しているよ。小説家になろう上の『ユーザの新着活動報告』のように、小説家になろう全体の活動報告の更新情報を取得できる。新着、またユーザ単位の活動報告を最大100件まで取得できる。
全体の活動報告で提供される情報は、『活動報告のタイトル』、『活動報告の出だし100文字』、『ユーザIDとユーザ名』、『更新日時』。
・『小説Atom』
小説更新情報を提供しているよ。小説家になろう上の『新着の短編小説』、『完結済みの連載小説』、『更新された連載中小説』のように、小説家になろうに投稿された全年齢向け新着小説情報を取得できる。
ユーザ単位で取得すると、こんな感じで、投稿作品と投稿間隔が分かるね。
全体の新着小説情報で提供される情報は、『小説タイトル』、『更新部のサブタイトル』『更新された話数』、『小説出だし100文字』、『作者』、『更新時間』。
最新100件が取得できるので、なろう上のリストよりも多い。
・『なろう小説インラインサーチウィジェット(Novel Inline SearcH)』
これは小説検索結果をホームページやブログに埋め込めるウィジェットのこと。こんな風に検索結果をホームページやブログに埋め込める。HPを運営している人は使ってみるといいかもね。例えば、自分のブログに自分が書いた小説情報を載せたい場合はこのウィジットを使って、検索パラメータにユーザID指定してやれば、自分が書いた小説がウィジット内に表示されるよ。常に最新情報が表示されるので、いちいち情報を書き換える必要もないね。
(興味ある方は私の運営するHPを見るとどんな風に使えるかわかります。下にリンクおいておきます)
https://eveningmoon.net/page-42/
・『なろう小説API』
小説家になろうに掲載されている小説情報を取得できるよ。簡単に言うと詳細検索のWebAPIだね。条件を指定して、それに該当する小説情報を抜き出せる。最大出力は1リクエストにつき500件。大量に検索したい場合はこっちを使うと楽だね。
指定できる条件は『キーワード指定/除外』、『ジャンル指定/除外』、『ユーザID指定』、『登録必須キーワード指定/除外』、『文字数指定』、『会話率指定』、『挿絵数指定』、『読了時間指定』、『Nコード指定』、『小説タイプ指定(連載、完結、短編等)』、『文体指定』、『連載停止中指定』、『ピックアップ指定』、『最終掲載日指定』。
出力は『全小説出力数』、『小説名』、『Nコード』、『作者のユーザID』、『作者名』、『小説のあらすじ』、『大ジャンル』、『小ジャンル』、『キーワード』、『初回掲載日』、『最終掲載日』、『ノベルタイプ(連載、短編)』、『完結済み』、『全掲載部分数』、『小説文字数』、『読了時間』、『長期連載停止中かどうか』、『R15タグの有無』、『ボーイズラブタグの有無』、『ガールズラブタグの有無』、『残酷な描写ありタグの有無』『異世界転生タグの有無』、『異世界転移タグの有無』、『投稿媒体』、『総合得点』、『ブックマーク数』、『レビュー数』、『評価点』、『評価者数』、『挿絵の数』、『会話率』、『小説の更新日時』、『最終更新日時』。
またオプションで、『週間ユニークユーザ数』も取得可能。ofパラメータを使うと、出力情報を指定できる。
また作品の並べ替えは、『ブックマーク数の多い順』、『レビュー数の多い順』、『総合評価の高い順』、『総合評価の低い順』、『感想の多い順』、『評価者数の多い順』、『評価者数の少ない順』、『週間ユニークユーザの多い順』、『小説本文の文字数が多い順』、『小説本文の文字数が少ない順』、『Nコードが新しい順』、『古い順』が可能。
(私の分析エッセイは大体これを使って解析、分析しています。)
・『なろう小説ランキングAPI』
小説家になろうの総合ランキング情報を取得できる。取得できるランキングは2013年5月1日以降の日間、週間、月間、四半期ランキングだね。
このAPIで出力されるランキングのデータは2013年5月1日以降のデータで、 週間は毎週火曜日のみ、月間、四半期は毎月1日のランキングを提供している。また日間ランキングは午前4時~午前7時に作成した日間ランキングのみを提供されてるよ。
出力としては300位までで、以下のように小説のNコード、ポイント、順位になってる。
・『なろう殿堂入りAPI』
指定した小説が過去にどのランキングに載ったかがわかるよ。対象となるランキングは総合ランキングで2013年5月1日以降の日間、週間、月間、四半期ランキングの一部。
出力はランキング日付とランキングの種類、ポイント、順位。
とまあ、こんなようなデータが提供されてる。
またR18(ノクターンノベルズ、ムーンライトノベルズ、ミッドナイトノベルズ)の方もあるけど、さすがにここでは説明しないよ」
「うぅ、なんだか頭が混乱しそうです」
「さすがに詰め込みすぎたかな。簡単に表にまとめておくから覚えておいてね」
「うぅ、助かります。わぉ、すごい、結構色々なデータが取れるんですね」
「そうだね。大体のデータはここからとれるよ。まぁこれを参考にしてどんな分析ができそうか考えてみるのも面白いね。それでは次回からは、実際に使ってみましょう。こういうのは実践あるのみだよ」
「はい、頑張ります!」