表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/40

その後の世界

【パラレルワールド】


 病室でで寝転ぶ僕はもうすぐ始まる久しぶりの学校生活に少しの気だるさを感じつつ窓から空を見ていた。


 元の世界に戻ってきたとき、目を開けると幼なじみの綾が隣にいた。

 僕が現実世界で“彼”の復讐を果たしている間も変わらず隣にいてくれた幼なじみに感謝の念を抱きつつ、彼女の声に耳を傾ける。

 「おはよう。今日はどっちの太郎?」


 どっちの、とはどういうことだろうか。

 

 「なにも言わないってことは、本物だな」

 綾は嬉しそうに顔を近づけてくる。

 「君がいない間に起きたことを教えてあげるね」


 どうやら綾は僕と彼の違いに気づいているようだった。


 それから彼女は全て教えてくれた。

 彼が志津を使って凛に頭を下げさせたこと。

 その後、凛の父親である理事長が辞任。凛も学校を辞め、噂ではもうこの町にはいないらしい。


 病室の扉が元気よく開きいつもの賑やかな声が飛び込んできた。。

 「やっほぉー」

 「退院出来そうなんだって」

 「ご苦労様です」

 ~


 

 【現実世界】

 パラレルワールドから戻ってきた僕は現実世界の変化に困惑した。

 まず、僕の元には下僕達が以前のように群がり身を寄せている。

 学園中から受けていた虐めは全く無くなっている。

 それどころか僕の顔を見ると皆頭を下げ、挨拶をしてくるようになっている。

 “彼”はいったいどんな魔法を使ったのだろうか。その答えは男子トイレにあった。


 女王、凛はいまや公衆便女と化し休み時間の度に男子トイレに行くことが義務付けられているようだ。

 便女を使いたい者は男子、女子、教師問わずそのトイレに入っていく。


 上や下にモノを突っ込む者、便器として用を足す者、かつての女王に便所の床を舐めさせ悦に浸りたい者等、ご主人様はひっきりなしに入ってくる。

 こないだ、彼女の父親であるはずの理事長がそのトイレに入っていくのを見かけた。

 

 

 かくして、僕は「東高校でいじめられているランキング」一位から「東高校権力ランキング」一位にのしあがり多くの下僕達に囲まれている。

 これから卒業までこの学園の王として楽しませてもらうことにしよう。

これにて本編終了です。


このあと、ヒロイン目線のお話。おまけのお話です。


その後?のオフィス物を番外編として書くか別物として書くか決めてませんが、いつか書いていきたいと思ってます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


よろしければ評価やコメント等お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ