陥落
【パラレルワールド】(現実世界の僕)
ことを済ませた志津は身支度を整える。見慣れたブラウスに腕を通せばたちまち金持ち令嬢たる気品が漂う。
「彼女の処分は任せてもらっていいんですかにゃ?」
「好きにしていいぞ」
不適な笑みを浮かべ病室を立ち去る志津。凛が理事長の娘ということはこちらの世界の志津に伝えてあった。
勝負はすぐついた。
数時間後には病室で膝まづく凛の姿があった。
「この子、なんでも言うこと聞くらしいけどどうします?ご主人様」
志津は凛の髪を掴み僕に問う。僕の知る限り、ドSの女王様の筈の彼女は志津の前では赤子同然だった。
本来、もう一人の僕を殺しかけたこいつを許す義理はない。
しかし、“彼”ならどうするか考え、答えを出した。
「いいよ」
と言うと彼女は地面に頭をつけ「ありがとうござきます」と礼を言ってきた。
後のことは彼に任せよう。
【現実世界】(パラレルワールドの僕)
凛のいる教室に着き、真っ先に目に入って来たのは志津のあられもない姿だった。
それぞれの手足を縛られ隠すことが出来なくなった大事な所におもちゃを突っ込まれた状態で教壇の上に晒されている。
既に精神的に壊されている志津は狂った笑顔を見せている。
これは僕への見せしめのつもりだろうか。凛はこちらを見て不敵に笑う。
(ぷちん)
パラレルワールドではいまだ気品溢れる志津があんな醜態を晒されている。僕の中で何かが切れた。
僕は凛目掛けて飛びかかる。しかし、元々非力な僕は彼女に辿り着くまえに教室にいた男どもに取り押さえられる。
体力自慢のソフト部エース、里美は力で押し進むが男ども数人がかりで止められる。その際、ブラウスが引きちぎられ自慢のデカパイが露になっている。
一華と二葉は、晒し者になっている志津の元に向かい縄をほどこうと試みるが、男達は彼女達を抱えあげ志津と同じポーズをとらせる。晒されたそこに自分のモノを突っ込み楽しみ始める。
完全敗北ムードの中で、教室の後ろ側からこっそり侵入していた二人の影が素早く凛に迫る。
手薄になったボディーガード達を女番長桜が木刀でぶっ飛ばし凛を取り押さえる。そこで手慣れた様子で彼女を縛り上げるロリっ娘麻里。
「おもちゃの分際でこの私になにするの!」
凛が怒り狂う。
「あんたたち、もうこの学園に居られないようにしてあげる」
女王はいまだ女王のつもりでいる。
桜に合図を出し、番長の渾身ストレートが凛のみぞおちに食い込むと女王は意識を失った。
女王を捕虜に取ると彼らは手を出せない様子だ。僕らは解放される。
身動きの取れない女王に目隠しをし外に連れ出す。かなり遠くに。
目的の場所に着いた。
女王が目を覚ますまえに服はハサミで切り刻んでおき、彼女の身分証明を身体に直接書き込んでおいた。
なかなか起きない彼女に水をぶっかける。
「…ぷぁ!はぁはぁ」
目を覚ました彼女は状況を理解するまで時間がかかった。目隠しはしたままなので周りは見えない。
「あんた達、もう終わりよ。これから地獄を見ることになるわ」
女王は健在のようだ。
「ねぇ、退学になりたい?それとも金城志津みたいに壊されたい?」
彼女はまだ余裕たっぷりと言わんばかりに提案を持ちかける。
しかし、誰も返事はしない。
彼女は話続けるが、その声は空に消えて行く。
自分がどこにいるのか、周りに人はいるのか、少しずつ不安になる女王。
次の瞬間、彼女の大事な所を誰かが突き刺す。
「んっ」
突然のことに声が漏れる女王。
「結局そんなことしかできないの?」
強気な姿勢は変わらない。
彼女に突き刺されたモノが果てると、次のモノが入ってきた。
「あんた誰!あいつに手を貸すならあんたも終わらせてやるわよ」
女王の言葉には誰も耳を貸さない。
次から次へと入れ替わり入ってくるモノ。それは十時間以上に及んだ。流石に参ってきた女王はついに懇願する。
「ねぇ、お願いだから勘弁して。あなたたちのことは許してあげるから」
ただ、そんなことは僕らは聞いていなかった。
「ご自由にお使い下さい」
の一言を添えて路地裏に棄ててきた女王はその辺のホームレス達によって弄ばれたらしい。
彼女の謝辞を耳にしたのは次の日、棄てたゴミを回収に向かったときだった。
「もう許ひて」
女王の拘束は既に解けていたが彼女は動けない様子だ。いろいろと垂れ流し、強烈な臭いを発する彼女はまさに生ゴミと化している。
復讐は果たした。あとは彼に任せよう。
次回、その後のお話で本編終了です。




