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歪んだ日常

 独りがこんなに寂しいことを僕は忘れていた。

 一人で歩く通学路。

 一人で佇む教室。

 一人で食べる昼食。

 一人で…

 … 

 

 素直に凛の傘下に入ればあの頃に戻れるだろうか。

 思い浮かぶ下僕たちの可愛い表情。

 

 僕のパシりだった里美は少し優し言葉をかけただけで、顔を赤くする。その度に大きな胸を押し当ててくるので二人で誰もいない部屋へと向かうことがあった。


 抱き枕の麻里は、いつも僕に股がりつるつるを擦り付けてきた。一度、教室でそのまま入れてやると教室の皆に気づかれるのが恥ずかしいのか甘い声が漏れないよう僕にしがみついていた。その日はいつもより長くくっついていたっけ。


 ペットの一華と二葉は散歩が好きだった。首に着けたものを引っ張られ、四足歩行で学校中を歩き回った。皆には白い目で見られるが彼女達は僕だけを見てついてきていた。


 麻里のペットの桜は僕のことも主人だとしっかり理解している。短くなったスカートから見える足があまりにきれいだったので中に何も履かないように指示してあった。そこを使えるのは僕と麻里だけのはずだった。


 下僕たちのパシりの志津は献身的に皆の要望を聞き入れていた。肩を揉む志津、お茶を買ってくる志津、足を舐める志津。

 

 

 そんな日常が懐かしい。



 そんなある日、僕は凛から呼び出しを受け校庭へと向かった。

 


 それが彼女の罠であるとも知らずに。

 

 

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