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決別

 「第二位」金持ち令嬢、金城志津をどうやって堕とすか、凛に相談するが彼女は機嫌悪そうに「考えてる」と答えるだけだった。もともとの計画では女番長桜が鍵を握っていたらしく、桜の番長としての威厳が失われたこの世界では別の方法を考えなければならないらしい。


 気になることがもう一つあった。現実世界の僕も凛と関係を持ち始めたことだ。向こうの彼女はこちらの世界で「友達」の関係を持ち始めた頃のように僕に優しく、ベッドの上でのサービスも念入りだった。

 

 パラレルワールドの凛がなにか決意したかのように僕に計画を告げる。

 

 そして実行の日がきた。

 「おう、志津」ぶっきらぼうな性格のデカパイ里美が放課後彼女に声を掛ける。

 「これからみんなでパーティーやるんだ。志津も来いよ」

 パーティーと聞いて金持ち令嬢である志津がどんなものを想像したかわからないが彼女は興味本意でついてきた。

 実行場所は「きつい性格ときつい顔がたまらない」花子先生の独り暮らしの部屋を使った。花子先生には視聴覚室でおもちゃを使って待っているように言っておいたのでおそらく今日は帰ってこないだろう。


 持ち寄ったお菓子やジュースを広げ騒ぎだす僕の女達。

 志津は思っていたものと違ったのか苦笑いを浮かべていた。その様子を影で見守っていた僕は志津の飲み物にアルコールを混ぜるよう指示を出す。


 彼女の頬が少しずつ赤らみ、目が色っぽさを持ち始めた頃、僕の女達は行動を開始する。

 まずはデカパイ里美とつるぺた麻里が服を脱ぎお互いのデカパイとつるぺたを優しく触り合う。

 一華は二葉のことを縛り上げ情けない格好をとらせる。


 なにが起きているのか理解しようとするがジュースに混ぜられたアルコールのせいで頭が働かない様子の志津はその場でじっとしている。


 「志津も来いよ」

 里美が自慢の胸を差し出すように誘う。

 志津は戸惑う。

 暇になった麻里は一華と二葉の行為を見て我慢出来なくなったのか志津の両腕を縛り始めた。

 志津の腕にはもはや力はなく、されるがまま身を委ねる。

  

 ボタンが外され露になる透き通るような白い肌、大きさこそ里美程ではないが張りのある綺麗な谷間。

 足を広げれば純白であるはずのそこには染みが出来ている。


 

 志津が完全に身動きがとれない状態になったところで僕登場。

 細長い目を丸くし驚く彼女の染みを目掛け突撃する。


 そうなってしまえば僕を見下していた彼女はもういない。僕が見下しているのだから。


 女達におねだりをされながら、志津を好きにしていいと伝え帰った。


 次の日、志津はすっかりはまってしまったようでなぜだかメイド姿で「にゃんにゃん」言っていた。

 おそらくこれは麻里の趣味なのだろう。


 うまくいったと思った。

 しかしそうは思っていない人物が一人存在した。



 凛とはあれ以来口も聞いていない。

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