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ギフト
僕は最近、現実世界に引き込まれることがある。
なぜ、あちらが現実世界だと思うかというと、必ずきっかけは向こうから起きる。
それまでどんなに寝ていても急に眠くなり机に伏してしまう。
彼は相変わらずいじめられているようだ。
パラレルワールドの僕は自分の力で運命を変えた。
きっかけは、たまに声を掛けてくれていた生徒会長、凛への告白だった。
勇気を出して「好きだ」と伝えると彼女は「友達になってあげる」と言ってきた。この時、僕が思い描いていた「友達」とは違う形だったが彼女との時間は楽しかった。
彼女は「友達」へのプレゼントとして「きつい性格ときつい顔がたまらないランキング」一位の英語教師、花子先生をくれた。
花子先生は彼女のおもちゃの一つだったらしいが今は僕のおもちゃとして遊んでいる。
現実世界に引き込まれたとき、彼へのプレゼントとしてあちらの世界でも凛の「友達」だと言って僕の言うことを聞くようにしてやった。
これから一人ずつプレゼントを贈るのも悪くないかもしれない。「僕をいじめているランキング」ランカーのあのおもちゃ達を。




