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時には手を差し伸べよう

 この前の出来事で一つ心配事が出来てしまった。

 前回、「金持ち令嬢」志津の弱味を握るため、凛の策略により手に入れた志津のボイスレコーダーと哀れな行為の一部始終をまとめたムービーだったが、凛の手により早くも全校生徒に広まってしまっていた。


 脅すだけのつもりだったのだが、凛は恐ろしいやつだ。

 僕の代わりに一華と二葉の首についたリードを引っ張りながら「犬が二足歩行してんじゃないわよ」と双子の姉妹を人前で地に這わせる彼女を見ながら考える。


 志津はというと、退学を申し出たが「高校中退なんて世間の目が…」という金持ち両親に猛反対され仕方なく学校に来ていた。

 しかし、彼女に声をかけるものなどもういない。


 お昼もなにも食べず、うつ向いている彼女が少し可哀想になり近づく。

 「………」

 なにも喋らない。お弁当の卵焼きをひとつ彼女の口元へ運び無理矢理にでも中に押し込む。


 周りからみたら僕がいじめているように見えたかもしれない。僕なりの優しさだったのだが。


 席に戻り「にゃんにゃん番長」桜、「下僕双子」一華と二葉、「デカパイ」里美、「ロリっ娘」麻里たちと昼食の続きを食べ始めた。


 そこに志津がやってきた。

 「かまってくれてありがとう。今までごめんなさい」


 人前で素直に頭を下げる志津は僕に忠誠を近い、皆のパシりになる代わりに仲間に入れてくれと言ってきた。



 さて、パラレルワールドの彼もうまくやったかな。

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