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ナイフでいただくお言葉を。  作者: 南極ペンギン
2/2

第一章・1珠 兄たちが創り上げた部活(せかい)。

こんにちは。こんばんは。

この作品を今から読もうと思う方、読もうか悩んでいる方、そんな皆様にまずは見つけてくださったことを、感謝したいと想います。

前書きまで読んでくださっている方、本当にありがとうございます。




私は学生なのですが、最近気づいたことがあります…。


隣の席の子がマザコンだった…!?


という話です…。


その子は頭がとてもよく、廊下を走り回っているような元気な子なのですが、親の話になると…


「いやいやまじで!オレの母さんめっちゃ優しいんよ!」


ここまでは普通ですが…


ある男の子が…

「優しいって… そんなん普通じゃね?

オレのお母さんも優しいし(笑)」


すると…


「は?ふざけんな!オレの母さんとお前の母さんを一緒にすんじゃねぇよ!(真顔)」


(^∇^)


これって普通なのでしょうか?(笑)


…すみません。

かなり話がズレました…。(_ _ )/ハンセイ




最後まで読んでくれると嬉しいです。

(あの春は面倒くさかったなぁ) 


そんなことを考える人とはみられなかった新入生代表挨拶。

あのように華々しい姿を見せた後、この様だ。

クラスでは一応、維持しているが、実際今の状態は限界にも近いものだ。

パーフェクト少女というのもなかなか難しいものである。

だが、唯一その着ぐるみから抜け出せる場所があった。

階段を下り、隣の棟へと向かう。

その棟の突き当たりにある教室。

旧1-9だ。今は違う。


きれいな扉。

旧1-9は、3年前に存在したクラスだ。

2年、3年の教室は少し広いが、1年の教室は全体的に狭い。

だから、臨時で1-9をつくったのだ。

一応きれいな教室だ。見た目は…。


今では部室になっている。


靡く黒髪。着こなす制服。彼女の美しい足取り。長い指が戸に手をかける。


「こんにちは。───千樹先輩…?」


「こんにちはー!珠咲ちゃん。」


千樹先輩、三筆千樹(みふでせんじゅ)は彼女の部活の部長だ。

外見で言うと、可愛げのある、優しい先輩だ。

島ノ瀬だけでなく、他校でも有名、というか、ファンが多い。

((とくに女子ファンだ。))

内面は、色々な意味で凄いらしい。

千樹は何か大切なものを探しているようで、服が埃まみれだ。


「万先輩はまだですか?」


珠咲の本心、汚い仕事はやりたくなかった。別の先輩に手伝ってもらったらどうですか?というアピールだ。


「今日はこれないってよー。」


御商道万(ごしょうどうよろず)、3年生。えらい珍しい苗字だが、至って普通のお家らしい。

彼を見た目で言うと、クラスに1人はいる、真面目そうなめがねくんだ。

内面はとても優しい。


「そうですかぁ。なら私手伝いますよ?」


嫌々だ。


「ほんとー?助かるよー☆」


千樹のワイシャツの袖には埃がくっついていた。どころではない。灰色に染まりつつあった。


「この教室、全然掃除してないからなー。」


「えっ!?」


(何で掃除してないんですかー?おかしいですよね笑)


残念ながら、後にも引けず、結局手伝うことになった。

それから、5分たっだろうか。

はっと気づいた。


「ところで、何を探しているんです?」

 

あれだけ汚れるのなら、大切なものなのだろうという勝手な思い込みがいけなかったのだろうか。


千樹は3秒、いや、5秒ほど溜めてから、


「─輪ゴムだよ♪」

 

これが、大切なものと…。

大層、安っぽいものですね!?

というツッコミが出てきそうなほどだった。


「輪ゴムですか!?」


私の聞き間違えかもしれないとばかりに、もう一度問う。



「うん?」

 

やはり、返事は変わらない。

異常な期待からか、“輪ゴム”と聞いた瞬間、

この人は阿呆なのだろうか?という疑問しかなかった。


「…先輩、何に使うんです?」


もう、この問いかけはあきれたどころか、諦めたといった方が似合っていた。


「えーっと、近くに南陽立(みなみひだち)中学校ってあるだろう?」


「はい。なんりつって言われているところですよね?」


「うん。そこにね、真伊島くんっていって、緩成くんと並ぶぐらい強い子がいるんだよー。もちろん、2年生ね。」


和染緩成(わぞめひろなり)。この部の部員で、2年生。とにかく脇役系の種目が得意だ。

ルックスは、少女漫画から飛び出してきた人。(いや、少し言い過ぎかもしれない。)

たが、性格は悪評だ。

冷たい。恐い。プラス怒るとさらに恐い。

最悪の3コンボだ。


珠咲は取りあえず、本題に戻った。

輪ゴムを使う訳を問う。


「それで、なぜ必要なんですか?」


「そうそう、その真伊島くんは大会の時に輪ゴムで前髪を留めるんだよー。それを真似してみようと思ってー。」


「そうなんですか………。」


珠咲はこれ以上、千樹の話を聞いていると自分まで頭がおかしくなりそうなので、諦めて会話を終わらせた。


「……こんちは。学年の仕事で遅れました。」


ボサッとした声だ。千樹より少し低い声だ。


「あー緩成くん!一緒に輪ゴム探してよーっ!」


一応、補足させてもらう。

緩成はクラスでは学級委員を()()()()やらされている。

決して本人の意思では無い。


「……輪ゴム?…あ。あいつのことですか…。」


察しが早い。まぁ、大会中に頭に輪ゴムつけている人がいたら、大抵はその顔も覚えるだろう。


「そーそー!賞状包むように輪ゴムの箱はこの教室に置きっぱなしにしてあるはずなんだけど、見当たんなくてー。」


「あっ、それなら…」


緩成は心当たりのある人物がいるようだ。



   *   *   *



「…部、部長の三筆です。松坂せんせー。輪ゴムの箱って知ってますか?」


職員室にいる顧問の松坂先生に声をかけた。

松坂はニコニコしながら部室までついて行った。

一応、無言だ。

部室に入ると、緩成はとりあえず聞いた。


「せんせー。どこですか?」


「……((ニコニコ))」


突然一歩前に出てきて、正座をした。


「申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁあ!!!」


「「「はぁ?」」」


どんな感情かわからない。

ただ、この人は何故謝っているのだろう。というのが珠咲の心情は読み取れる。ほか二人はまたかとばかりの顔をみせる。



「えっとですね。このあいだ、、、。」



松坂の説明が長ったらしいのでこちらで解説すると。


《まず、テストを作っていた松坂。

集中力が切れたので、まずホワイトボードに的を書き、そばに合った輪ゴムで無くなるまで遊んでいた。

散らかしたままだと怒られるから片付けようとしたら、そこに八槙先生が訪ねてきた。

結果、輪ゴムを全て捨てた。》


というものだ。



「なんだおい?せめて捨てるなよ。てかやってることふざけてんだろ。」


松坂の胸ぐらをつかみ生徒という立場が使ってはいけないタメ口を遠慮せず思いっきり飛ばしてきた。

緩成が怒っていることがよくわかる。


「すいませんでしたぁぁぁあ!!!」


緩成の肩を、千樹が優しくゆっくりと2回叩く。


「まぁまぁ、緩成くん。ゆるしてあげなよー。」


優しい部長。だが、表情は違う。

珠咲が千樹の表情をうかがう。


「あの…先輩?顔がっ!顔が笑ってないです!!! 失礼ですが、こわいです!」


「いやーあ、怒ってないんだよー。ただ、ミスや失態をおかしたときに敬語を使い分けられないなんて困りますよ?“すいません”じゃなくて、“すみません”でしょ?」


「あっ!?─はいっ!すみませんでしたぁぁぁぁあ。」


「今度からはぁー気をつけてくださいねー☆

一緒ににほんご勉強しますか?(にこっ)」


「え、遠慮しておきます…。」


あれは絶対怒っていると、誰もが分かった。



   *   *   *



輪ゴム事件とでもいっておこう。

輪ゴム事件が終わり、千樹は制服のワイシャツの袖が重なりシワがかたまったところに、輪ゴムで袖が落ちてこないようにとめ、また前髪にもまきつけた。

珠咲は、まくったワイシャツの袖が重なったところに洗濯ばさみをつけた。


「じゃあ、今日の練習メニューを出します。」


千樹は一人一人の練習メニューをホワイトボードに書き込んだ。


「珠咲ちゃん、珠算段位の練習で、目標は120ずつ。

その後、全中の問題。全中は皆ではかるけど、休憩は自分で確保して。」


「はい!」


「緩成はとりあえず、読み上げ、読み暗の練習。各20分とって。その後全中。休憩自由ね」


「はい。」


これを聞いて分かっただろう。

彼らは、市立島ノ瀬中学校の陰部。




───珠算部、部員だ。






最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

皆様と一緒にこの作品を創り上げたいと思っています。

感想や、誤字、アドバイスなどをいただけると嬉しいです。 



さて、またちょっとした雑談なのですが、

最近人生ゲームを買って貰いました☆


この間、

友だち+妹①+妹②+私


と言うメンバーでやったのですが…


所持金5000ほどあったはずが、3ターン目あたりには…


-1000 と、悲惨な数になっていました(涙)


結果→惨敗


と、まぁ予想通りにはなりました(笑)










この本の続きを読もうと思っている読者様。

心から感謝申しあげます。

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