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呆気ない結末

その後、結果だけを言うなら二人は無事に捕らわれていた屋敷から脱出することが出来た。

場所は二人が睨んだとおり、王都の端にある貴族たちの別邸も多くある避暑地の一つ。

モンステラ卿の母親が(現国王と王弟のモンステラ卿は異母兄弟)生前賜った王家の別邸で、今は彼の所有になっている屋敷だった。


そこから、二人は外に何人かいた見張りの男たちの目を掻い潜り、馬を奪うと逃げ出した。そのまま、ギルバートは馬を走らせ、ラナンキュラス邸へ駆け込んだのだ。


深夜にいきなり現れた訪問者に門番は顔を顰めたが、彼が乗っていた馬からぐったりとしたレティーナを降ろすのを見て、慌てて当主に取り次ぐと、意識を失ったままのレティーナはそのまま彼女の部屋に。


彼女を連れてきたギルバートはとりあえず夜も遅いからと言うことで客室へと通された。


翌日

ギルバートから話を聞いたレティーナの父、ラナンキュラス公爵は国王へ事の次第を報告。


以前から異母弟の動きを不信に思い、泳がせ、尻尾を出すのを待っていた王は、迷うことなくモンステラ卿とそれに踊らされていた第二王子ハイドライドを捕縛。


とはいえ、相手は王族。

モンステラ卿は病死、ハイドライドは病気による養療という幽閉となった。

そして、父親が犯罪者となったギルバートはハイドライドの付き添いという形で、社交界から姿を消したのだった。

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