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助けてみました。

すみません。

久方ぶりの更新です。

これからはもっとマメに更新できるようにがんばります…

保健室に着くと、保健医の先生は私とリリアーナの姿に驚いたようだったが、何か事情を察してくれたのだろう、こちらから何も言わずとも席を外してくれた。


「私は職員室にいるから、終わったら声をかけてね」


そう言って保健室を後にしていく先生を見送ると、私はリリアーナをベッドに下ろしてあげる。


「あ、あの、ありがとうございました・・・」


顔を真っ赤にして俯いたままリリアーナは搾り出すようにお礼を口にした。


・・・何、この可愛いイキモノ。

思わず頭をグリグリ撫でまわしたくなるのを、ぐっと堪えて、乱れた髪を整えるように優しく撫でてあげる。


「気にしなくていいのよ。それにあのままじゃ、貴女あそこから動けなかったでしょう?」


私の言葉にこくん、とリリアーナは頷いた。


・・・可愛いなぁ。

これでヒロインじゃなかったら篭絡してでも友達になるんだけど・・・。


それとも、危険覚悟でなってしまおうかしら?

どうやら、噂の様に殿下たちにちやほやされて喜んでいるわけでもなさそうだし・・・。


何より、今のところレティーナはハイドライドの婚約者にはなっていないし、このままいけばなることもないだろう。


ならば、ここがゲームと同じ世界なのか、似て異なる世界なのかはともかく、あの記憶のようなことにはならないのではないか、と思えた。


だったら、この子、愛でていいかなぁ…

私、こういうちっちゃくて可愛い子好きなのよねぇ…。


「あ、あの、…?」


そんなことを考えながら、撫で撫でしていたら当のリリアーナに困ったような視線を向けられてしまった。


いけない。

つい、撫ですぎた!


「あ、ごめんなさいね」


とりあえず、リリアーナの頭を撫でるのをやめて謝っておく。


「レティ様、もって参りましたよ」


軽いノックと共にそう言って入ってきたのは保健室へ向かう途中で別れたプリシア。

その手にはそこそこの大きさの荷物がある。


「ありがとう、シア。助かったわ。さすがに、私のじゃ丈が合わないから」


「私のでもネリウム様には丈が長いとは思いますけど…。取りあえずは着ていただいて、この場で裾上げだけしてしまいましょう。レティ様も手伝ってくださるでしょう?」


二人の元へきて、手に持っているものを差し出しながらプリシアはレティーナに確認するように問う。


「もちろんよ。二人でやった方が早いもの」


「え?あの…?」


二人の会話についていけてないリリアーナが不安そうな、問うような視線を向け二人の顔を見上げてくる。


そんな、リリアーナにプリシアは微苦笑を浮かべて手に持っていたものを差し出した。


「私のお古で申し訳ないけれど、とりあえず制服の替えが必要ではなくて?」


「私のでも良いんだけど、ネリウム様は小柄でらっしゃるからサイズが合わないでしょう?だから、シアに彼女が以前着ていたのを持ってきてもらったの」


「そ、そんな❗先程だって助けて頂いたのにこれ以上ご迷惑かけられません❗」


「でも、そのままでは困るでしょう?」


「私もレティ様も迷惑だなんて思ってませんわ。それに、これはもうサイズが合わなくて着れませんの。だから、貴女にもらってもらった方が助かりますし」


驚きと共に固辞するリリアーナにプリシアは押し付けるようにそれを渡すとベッドをカーテンで囲ってしまった。


きっと、中ではリリアーナが困った表情をしているのだろうけれど、そんなプリシアの様子にレティーナは声を殺して、小さく笑った。


「シアもそう言ってるから、その制服に着替えてくれる?丈が合わないようなら簡単に直すから」


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