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「死亡」に関わる教法

さて、以前.sozysozbot.と共に生物学における死の定義だとかを話したり、本邦最強タミル学者とも多くの言語に「死」に関する婉曲表現があるとかいう話をしているうちに「じゃあ、教法上での死って何なんだよ」と考えついたので、考えていきましょう。

1. 教典における死の記述

フィアンシャンにおける記述

「1 報復以外で人を殺してはならない。」

「18 生物の命をいい加減に扱ってはならない。」

「19 万物の命がアレフィスの地にあるように祈ろう。」

「23 体を捨ててはならない」

「27 自分を殺してはならない。」


ジルフィアにおける記述

「1.2.4.2 デシャワーデンでは生き物が協力し合って平和に暮らしていた。生き物が死ねば魂と肉体は神の言葉を聴いていたかによって三つの世界に落とされた。」


レチ書における記述

「よろしい、ここにドルムを呼び出して奴を殺そう。」

「たしかに死は避けられません。恐ろしいものです。なぜ恐ろしいのでしょうか。それはあなたがたが死を知らず知れないからです。」

「死後にあなたがたは三つの世界に送られます。一つは神国、二つは人界、三つは無の世界。最初の方が良い転生です。あなたがたもフィシャの八戒を知っているでしょう。八戎を行わない者は無の世界に落とされついにはドルムになるでしょう。」

「死を恐れないで、彼らこそアレフィスの敵、彼らはドルムとなり口がきけなくなり目も見えなくなります。」

「アレフィスを信仰しない者どもは死に絶え、一族皆ドルムと化します。」

「フィーナは死んでしまわないだろうかと心配になり、フィアンシャから立ち去らせようとしたところ、レゼリアがそれを止めて言った。」


戦記Ⅰにおける記述

「そもそも移動手段が貧弱だったこともあり、最初に抜け出した時の一割がシクレ人に見つかって殺され、次に移動中の事故――急いで逃げるところで戦車の車輪が吹き飛び車体が粉砕されて地面に体が叩きつけられたり、川や海を渡るところで溺死したりした――で二割が死に、十分な食事が取れなかったことで飢えたり、疫病に罹ったことで三割が死に、サタ人の国家に入るところでシクレ人の襲撃と誤認して殺されたのが二割で最後まで残ったのは最初に出てきたサタ人兵士の集団の二割に過ぎなかった。」

「通常はこれらのルートを持っていると見なされた人物は情報漏洩、つまるところスパイの罪で死刑とされたが、ミルガはその情報を司る人間であったため自分の罪を棚上げしていた。」

「議会はそれを聞いて更に混乱を起こした。ヴェルガナの滅びの果実はもたらされた地の地形を変えて、その光を受けた人間を消し去り、または近くに居た人間も数日以内にドルムに汚染されて死に至るアレフィスへの祈りであった。この神罰を受けた地は跡形もなく破壊され、また近づいた者でさえ殺される。」

「例えば、サタ・オウンという地区の管理官であるバリル・スターリはサタ・オウンやサタ・トゥウゥスにおいては隠された火矢が存在するために解放する事は死んでも出来ないとした。サタ・トゥウゥスという地区の管理官であるデスト・リマーンもこれらに賛同した。」

「荒れ野に火の玉が現れたとき、その熱が酷くて疲れ始めたから、そのまま熱病で死んでしまうのではないかだったり、火の玉が街を飲み込んですべてを破壊するのではないかだったりである。」

「アレフィスは誠に慈悲深いがそのためにヴェルガナは人間に死を教えることでアレフィスに立ち戻ることを戦いの中で教えようとしていた。」

「そういうわけでシクレの侵攻軍列は少なくとも数千の損害を受けたとされている。しかしながら、それに巻き込まれたサタ人の死者はそれを超えており、このシクレ人とサタ人の戦争においては死者の大半を占めているとされている。ナルスはこの攻撃では死ぬことはなかったが、自軍の損害状況に甚だ怒り狂っていたとされる。」

「皆はジが死んでしまって、ヴェルガナへの祈りは失敗してしまったと勘違いしていたが、礼拝中の者たちにヴェルガナは現れて、次のようにいったとされている。」

「こうして、サタ・ヴェー・トゥウゥスでは大量の無実のサタ人が死んでいった。その一万ディアンもの広大な地はサタ人の地で赤くなったラッダンティ・ガフダン、つまり「赤い領地」という名でしられるようになった。」

「膨れた火の玉は破裂して、天高くその溶岩が吹き上がり落ちてきた石によってまたサタ・ゴイの住人は打たれて死んだ。」

「見るも無残になった地上には死体と壊れた建造物しか存在しなかった。古典文書によるとここで死亡した人数はサタ・ゴイの四倍であったとされている。」

「メーに撃たれて火の玉となった彼の同僚と彼のはなったメーは地上に建てられたサタ人達の礼拝所を幾つか破壊していった為に地上では数多くのサタ人が死んだ。」

「地上で死んだのはミスレア人よりサタ人の方が多かったということは古典文書によることだが、これについては確かだと思われているが、サタ人国家の集合的に考えるとそれほどのダメージでは無かっだろうと考えられる。」


スキュリオーティエ叙事詩における記述

"Fi co l'es tonir qune als, lecu lkurf lu ja.

Wioll jol la mi jisesn ol niejod mi's lu pa,

La mi lapon qune la wioll laj fon mirgeu."

「神たるあなたが全てを知っているなら、云いましょう。

私が死のうと或いは生きようとも

私はただ私の未来を知るだけである。」


"Ai'ren elmer veles retoo li sanaqa.

Ai'r'd iccoer veles retoo li sanqakung.

Ciss nestiest mal reto mal kirto edixu."

「アイルの兵士は2000人程が殺された

市民は更にその二倍が殺された

彼女らは奪取し、殺し、破壊していた」


"La lex'i senoston lkurf yfi'a liaxa.

Pa, cene co angvirl niv mi'd xleazaál.

Men harmae jisesn edixa falirla?"

「それを聴いてユフィアは言った

しかし、信じることが出来ません

一体だれが死んだのですか?」


2. 解釈

2.1. 死とは何か。

ファイクレオネにおけるリパラオネ教教典群における死自体の解釈は基本的にジルフィアの記述に基づき、「生き物が死ねば魂と肉体は神の言葉を聴いていたかによって三つの世界に落とされ」ることであると考えられる。しかしながら、人間は基本的に生物が死んだときに発生する魂と肉体の三世界落下を観測することはできない。肉体の三世界落下に関しては、理教学上の解釈において、埋葬するなどした肉体の腐敗が三世界落下の進行として解釈することが出来る。理教学上の解釈において、死亡は肉体と魂の分離が発生しているとして考えられるため、肉体の腐敗が発生している(三世界落下の進行が開始されている)時点で肉体と魂の分離はなされている、或いはなされるであろうという解釈をすることが出来るため、結果的にはリパラオネ一般教法学における死の定義は人体の腐敗ということになる。


2.2. 教典文に基づく罪

フィアンシャン1条に基づく「殺人罪」

→同条に基づき報復に関しては除外する。

フィアンシャン18条に基づく「動物虐待等罪」

→レチ書の記述に基づき、罰則しない/形を減軽する解釈も存在する。

フィアンシャン27条に基づく「自殺罪」

→レチ書の記述に基づき、罰則しない/形を減軽する解釈も存在する。

他に決めるべきことあるかなぁ……?

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