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第5話 メンバー紹介

「それじゃ俺から自己紹介するな。俺はつじ敦士あつし、大竹東中出身で中学の時は陸上部にいた。足には自信があるぜ」


自己紹介が始まった。

今喋った奴は俺のすぐ隣りにいた奴だが、なるほど確かに足は早そうだ。

背はそう高くはないが見た感じかなり足は鍛えられている。


「おい、次はお前だろ?」


辻が俺に言う。


「あぁ、俺は谷川隼人。松川中の出身だ。中学時代も野球部でポジションはピッチャー。よろしくな」


こう俺が言うと正面にいた奴が、


「へぇ〜、ピッチャーかぁ。どんな球投げられるん?」


と珍しそうに聞いてきた。


「まぁ、基本はカーブとスライダーだな。フォークとシンカーも一応投げられるけどシンカーは試合じゃ使えない。ほとんど曲がらないからな」


俺がこう返すと、


「すげぇな。今度俺に投げてみてくれよ。あ、俺は村西むらにし信也しんやだ。白市中の出身で、中学ん時は卓球部にいたよ」


自己紹介だったということを思い出したらしく付け加えて言った。

こいつはなんとなくサルっぽい。

身長は低いし、なによりすばしっこそうだ。


「えっと、じゃあ今度は俺な。俺は鳥越とりごえ剛志たけし、八本松東中学校から来た。中学時代はテニスやってたけど一応小学校の時は野球やってた」


サルの隣りに座ってる奴だ。

どことなく、元日ハム(日本ハムファイターズ)の新庄に似てる気がする。

名前も同じだし。

ただ、性格は彼のようにド派手というわけではなさそうだが。


「古谷拓磨だ。忠海東の出身でポジションはキャッチャーだった。よろしくな」


俺はもう1週間前からこいつとは練習しているからもう知っている。

本当に良いキャッチャーで、もっといい高校に入れば良かったのに…と思った。

そう思って本人に聞いてみたら俺と全く同じで試験に落ち、ここしかなくて仕方なく来たという。

野球で使う頭はあってもそれは勉強では使えないようだ。


「俺は桜井さくらい慎吾しんご、武田山中の出身で中学の時は外野やってました。とはいっても大したことないですが…」


体はでかい(軽く180はありそう)のだが気は小さいみたいだ。

丁寧な言葉遣いだし、控えめだ。

でも今日の走りこみでほとんど疲れたような様子がないことを見るとなかなかの奴だろう。

少なくともただでかいだけの木偶坊でくのぼうではなさそうだ。


「俺は江口えぐち真幸まさゆき。出身は黒瀬川中で、中学の時はサード守ってた。高校でもサードやれるよう頑張るからよろしく」


こいつもでかいがどちらかというと横に大きくなっている。

まぁ、でもそこまで太いわけではなく、標準より少し太いぐらいだし、サードやってたんだから動きはそこまで鈍くないだろう。

ただ今日の走りこみで一番疲れていたのはこいつだ。

少しダイエットが必要だろう。


「俺は小林こばやし幸弘ゆきひろ。江口と同じで黒瀬川中出身。ただ部活はバスケ部で、野球のルールはあまりよく知らないから少しづつ教えてくれよ」


隣りの江口とは逆で痩せ型の奴だ。

身長もそこまで高くはない。

しかし黒瀬川中のバスケ部はとにかく強いと中学校の時バスケ部の奴から聞いた。

練習もかなり厳しいらしい。

ハードな練習で無駄な肉なんかつけてる暇がなかったんだろう。

それだけ頑張ってきたのに高校で違う部に入るのはもったいないきもするが…。


「俺で最後だな。俺は後藤ごとう忠志ただし、沼田東中の出身だ。中学のときは柔道やってたぞ」


こいつは確かに野球のユニフォームよりも柔道着の方が似合いそうだ。

井上康生をちっちゃくした感じで結構強そう。

こいつとは取っ組み合いの喧嘩だけはしてはいけないな。



これで自己紹介は終わりだ。

そろそろ本題に入らないといけないと思って、


「さて、これで全員終わったな。キャプテン誰にする?俺的にはキャッチャーやってた古谷がいいと思うけど」


俺はこう提案した。

古谷は中学の時もキャプテンやってたみたいだし、小学校1年からずっと野球をしてきたらしく経験も豊富だ。

それにこいつのポジション、キャッチャーは試合中すべての守備を見ていて、様々な指示をだすポジション。

まさにチームの司令塔だ。

チームをまとめていくのにうってつけだろう。


俺の提案に誰も反対しなかった。

古谷も、もうある程度なると思っていたらしくすんなりと引き受けた。

こうしてとりあえずキャプテンには古谷がなることになった。



   

長ったらしい感じがなきにしもあらず、といった感じになってしまいました。全員する必要はないのではないか、と思いましたが結局入れることにしました。このメンバーと次あたりで出てくるマネージャー数人で1年目は進んでいきます。

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