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神の降臨…か〜ら〜の〜説教

「姫様如何なさいますか?」

賢者の服着た聖職者が言う。


「はぁ、冗談は顔だけにしなさい。百歩譲って何故、神がこの様な場所に来るのですか?常識的に考えれば分かる事でしょう」

暴言も良い所だな、でも正に正論。当然の反応だが、今回に関しては例外中の例外である。


「そ、それが、神々の最高神様がこの場にいらしゃっていると…。なので、その方を〈ヒャッホー〉さg……。」

聖職者が、喋り終える前に言葉を遮られる。

そして、誰もが、声が聞こえた方へと目を向ける。


「はぁ〜、次元と次元を繋げて移動するのは疲れるよ…。でも、あの人の為なら僕に出来ない事などないのだっ!(ドヤ顔」

その場が静寂する。さっきまで、小声で喋っていた者、悪ノリしてた者が黙る。なんだかまるで、時間が止まったかと勘違いさえする場の空気。




そ雰囲気を一変させた主。張本人は、ケロっとしている。声的に女性だろう。身長が170ぐらいでスタイルは良く(胸はアレだが…)。目は青。髪は水色であるが毛先の方は白である。肌は真っ白で、パッと見は中性である。無言を貫けば、男の娘と言い張れるであろう。服装は…、魔女の格好で。トンガリ帽子を被っている。いうまでもなく、色は水色。なんと言うか、水色と白色を纏ってる感じである。


(しかし、前に会った時は毛先白じゃなかったよね?僕の実際(ほんらい)の姿も毛先が白なんだよね…。うん。気にしない事にしよう)



「あれ、?なんで、そんな目で僕を見るの?神託こなかった?あっ、もしかして僕に惚れちゃった?」

女性は、言う。




「えっと〜、こうすれば良いのかな」

と呟き。


《神界から、来たヘルメスで〜す。》

言葉が直接、脳に聞こえる。そう、これが聖職者がよく言う神託である。耳で聞くのではなく頭で聞く感じだ。姫様やコウキ達は、相変わらず驚いた顔をしている。




《あれ〜?反応なし〜?おーい、聞こえてる〜、ちゃんと反応してくれないと〜。僕、泣いちゃうぞ〜》

完全に構ってちゃんになっている…。あぁーあ、これじゃぁ、神の威厳も糞もないな…。



「貴方様が神託にあった……(ヘルメス)…様。」

聖職者が口を開く。


「うん。そ。神託にあった(ヘルメス)だよ」

短調に返事を返す。だか、その言葉を聞いた者達は未だに信じられないという顔だ。



(ヘルメス様?、な、何故、この様な場所に?」

ようやく口を開いたのは姫様。だが、声は震えている。きっと、身体中もガクガクしてんだろうなぁ〜。


《あれぇ〜?おかしいなぁ、聖職者にはちゃんと神託で内容を伝え筈なんだけど?》


それを、聞いた姫は苦い顔をする。当然だ、聖職者の話しを信じず、話も途中までし聞かなかったのである。


「も、も申し訳御座いません…。私めが伝えようとした時《あっ、もういいから》に(ヘルメス)様がおいでに…はい?」

聖職者は、言い訳をしようとするがヘルメスに止められる。そして、何がもういいのかと疑問符を頭に付けている。


《君も大変だね、愚な姫を持つと》

ヘルメスが告げる。そして…


《君が、神託をしっかり伝えてる事はしってるよ。問題は、その愚姫がコウキとかいう男の子に惚れていて周りが見えていない…ちがう?》


《そもそもさ、神の前で嘘吐くとか…。バレないとでも思ってるの?》


まぁ、当然の反応だな。神は心読む。だから、神に嘘など通せる筈もない。しかし、それくらいは聖職者も知っている。よほど、姫様の面目を保ちたかったのだろう。



「も、申し訳御座いませんっ、」

聖職者は、地面に顔付ける。そして、「許される」、「許されない」は別として精一杯、謝罪する。そりゃ、そうだ。神の怒りをかって国の加護を剥奪なんて洒落にならんしな。


あ、それと、 関係ない事だけど、既にこの国の未来終わったんじゃね。神の前に姿を見せない愚王、並びに愚姫。しかも、神にも「愚姫」と言われるとか…ね。






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