ギルドに必ずいる筋肉くん。ギルドマスター、ご機嫌いかが?
「ヘェ〜、ギルドってリアルだとこんな感じなんだぁな…」
「中は、以外に広いんだねぇ〜。空間魔法使ってるみたい」
「ご主人、受付けに行けば後は大丈夫なはずだ」
「結構広いね…、それに、暑苦しい…。」
「……せやねぇ…。」
コウキとサクヤは、雰囲気的に駄目らしいな…。まぁ受付嬢以外、筋肉だるまである。確かに、キモい。
「小僧が、こんな所に何の用だ?」
筋肉ダルマのオッサンが呼び止める。
「ギルドカードをな…」
「お前達が、ギルド登録だと?笑わせんな、そんな軟弱な体で何が出来るってんだ?悪い事は言わねぇ、やめときな…。」
面倒クセェ…。
「見た目で、判断すんなよ」
「ちっ、これだから最近の若い連中は…。周りより、ケンカが少し強いぐらいで直ぐに調子に乗りやがる。ちょくら、教育してやるか…しぁねぇな。それに、後ろの嬢ちゃん達は中々の美人揃いじゃねえか。小僧には、勿体ねぇよ。俺が、貰ってやる」
あぁ、もうホントにウゼーなぁ。今、ギルドカード貰えるってホクホクしてんのによー。何なんだよ。ラノベとかで、よく出てくるけどさ正直、リアルだとガチでムカつくだけだった。本気如何したもんかねぇー?
「おい?聞いてんのか小僧?」
「ネビ、受付嬢に説明してさっさギルドマスターからカード貰ってずらかるぞ」
「ご主人、良いのか?」
「見た目でしか判断出来ない奴とヤル気か?冗談だろ?弱い者虐めも大概だぜ?それに、コウキ達もいるしな。」
「それも、そうだな」
ネビは、受付に行き受付嬢にギルドマスターのいる部屋に案内するように頼んでいる。
「んだと?ゴラァ、ガキがイキあがりやがって。俺を弱者扱いした事を後悔させてやる。表に出やがれってんだ」
あーあ、本当に面倒いなぁ〜。いっそ、買ってやるか?如何するか?
「ご主人、如何やらギルマスが来てくれたみたいだぜ」
マジか…ご苦労様さまだな。
ネビの隣には、黒髪で瞳はエメラルド色の賢者服(?)をきた肌の白い…って耳長いなエルフか?ラノベ的に…。身長は、160ぐらいか…。ステータス確認っと
status…_____________________________
Name サーリアナ•アルミカ
【Race】 ハイエルフ(ダークエルフ)
【Age】 329
【Attack】290000
【Defense】 450000
Tittle
二種族の証
神の言葉を聴く者
神の言葉を代弁せし者
伝説となりし者
世界を知る者
エルフを統べし者
未熟な者
魅了させる者
真実を告げる者
信頼される者
____________________________________
魔王退治、お前がやれよ…。ステータス的に…。それに、魅了させる者とか…まぁ、神の俺には効かないがな。バカめギャハハ。
「リアナ?色々あるとは、思うが部屋でお願い出来るか?」
「な、なぜ私の名を…、いえ、そん事は後でも宜しい事ですね…。こちらです」
「ちょと、待った。一ついいか?」
「はい、問題ありません」
「目の前の筋肉ダルマを如何にか出来ないか?」
「申し訳御座いません。立場上…」
「そうか…しぁねぇな…」
まっ、確かに不干渉だろうなとは思ってた。
「オッサン?」
筋肉ダルマのオッサンは、ギルマスが目の前にいることに驚愕していた。
「な、なんだよ小僧が…」
「再度通告だ。。。見た目で判断するな、まだ長生きしたいなら、な?」
威圧(8%)が放たれる。一瞬で、周りの空気が一変する。酔っている者も一瞬で酔いが覚める。そして、泡を吐いて気絶する者。「助けてくれ〜化け物がぁ、化け物が襲って来るんだァーー」と恐怖で幻覚(?)を見ている者。へたり込み、足を震わせ顎がガクガクさせている者、嘔吐している者。ってやり過ぎたか?少しやり過ぎたか…奴隷商の時より3%上げただけなんだけどなぁ〜。
「行こうか、リアナ?」
「えっ、あっ、はい。此方です」
そういえば、リアナは何ともなかった様だな…。まぁ、あのステータスだしな…。
「行くぞ、お前r…あっ…」
ヤバい、超ヤバい。超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。マジでヤバい。威圧放った時、コウキ達を外してなかった…。ゴメンちゃい。ガチでヤベェ…コウキさん頭の上に手を置いて「嫌ぁぁぁー」って叫んでるし。桜紅夜に至って気絶してる。
「ヘルメス頼む…」
このまま、部屋に2人を連れて行くの無理だしヘルに居てもらわねぇと…。てか、2人が起きた時どうするか……。
「ヘルって呼んでくれるならねぇ〜」
ったく、今はそんな呑気な事言って場合かアホたれ。しっかし、言わねぇと「しないぞ〜」って顔だし…あぁ、もう。しやぁねぇ。
「ヘル。2人を頼む…」
「うん。分かったよ」
そういう笑顔やめろよ!一瞬、惚れそうになったろうが。
「ご主人、2人はヘルが居るから問題なさそうだし。行くぜ」
「あぁ」
リアナの案内の下、ネビと部屋へ向かう。職員用?の階段を上りきると部屋が2つあり右の部屋に【会議室】と書いてある。そこに、通された。部屋の中は、丸い机と椅子だけで飾りも何もない。
「どうぞ、お掛けになって下さい」
「ご主人…。」
「ああ、分かってる」
指を鳴らし防音。外で耳立てている奴がいた。
「何か?」
「ドアで聞き耳立ててる奴がいてな。今、防音にした…」
「……職員の者かと」
「あまり、趣味がいいとは言えないぜ?」
「同感だ」
「申し訳御座いません、今日の事が余りにも…。ですので職員も……。本当に申し訳御座いません」
「まっ、良いか。悪意がある訳でも何でもないしな」
「良いのか、ご主人?」
「俺は、其処まで器は小さくない。それより、リアナ?カード出来てるか?」
「はい、此方に」
6枚の黒いカードを渡される。
「あんがとさん」
お礼を言いつつ、爽やか笑顔で受け取る。
「あのー、一つ宜しいでしょうか?」
「ん?別に構わんが…、急にどした?」
「何故、私の名を?」
《こいう事だよ、リ、ア、ナ、ちゃん》
「し、し神託…そんな…なんで…」
《俺が、神だから以外ないでしょ?》
《ウチもだけどな》
「なっ…。か神は、世界に干渉は出来ない筈なのでは?」
《普通はね。でも、例外中の例外でOKになった》
《一つは、ご主人が勇者召喚に巻き込まれた事。二つ目は、ご主人を止める者がいないという事。三つ目は、神界には現状帰れない事(色々な意味で)。以上の事からこの世界で一時的に居られるようになったんだよ》
「勇者召喚は、神を召喚する物ではない筈です」
《確かにな、けど勇者と一緒に居たら召喚されるだろ?》
「では、何故勇者と一緒にいたのですか?」
《おい、ハイエルフの小娘風情が一々、ご主人に突っかかってくんな。そもそも、神に質問したら何でも返ってくるのが当たり前だと勘違いしてないか?消されたいのか?この世界諸共一緒に灰にされたいのか?ああん?其れになぁ、小娘。テメェが、相手してるご主人は神々を統べるもの。詰まり、神々のトップ様だぞ?今の現状を見た神々なら平気でこの世界を散りにするぞ。分かってんのか?その事を?分かって言ってんだろなぁ?おい?》
ネビさん、キレちゃったよ。しかも、威圧付きだ…。この世界の竜も威圧で即死じゃねぇか?リアナ大丈夫か?それに、このギルドにいる奴らも…
「ひゃ、ひゃい。ごめにゃひゃい。ほんひょに、ごめんひゃなひゃい。(泣」
あーあ、泣いちゃった。泣き虫ネビちゃんが他人を泣かせちゃたよ。それに、リアナちゃん漏らしてるよ。
「ごめんんひゃない、ごめひゃない。おへがいでひゅ。こにょ、へかひは、きひゃないでくびゃひゃい。ひぐっ、ひっく。ごめんひゃなひゃい。ふょんひょに、ひぐっ、ごへんふひゃやい(大泣」
あー、三百歳のプライドの高いハイエルフ様が漏らしながら大泣きして謝ってるよ。まるで、イタズラして怒られた子供もみたいだな。
「リアナ、大丈夫だよ。この世界は、消えないから。だから大丈夫。ほら、泣かない泣かない。可愛い顔が台無しだぞ?ね?」
リアナを抱き締めて、頭を撫でてやる。すると、余計に大泣きし始める。あれ、なんかいけない対応しちゃた?なんか、気に触るような事言ったか?
「りやぁな、かひゃいくなりふぉん。じぇんぶぇん、ひゃわいきゅなひもん。ウワーーン」
やべ、地雷踏み抜いた。でも、可愛いと思うだけどなぁ〜。
「そんなこと、ないよ。リアナは、可愛いよ。大丈夫、リアナは可愛い俺が保証する。」
「ひぐっ、ひっく。ほんひょ?」
「あ、ああ。ホントに可愛い」
「ほんひょに、ほぅんひょに?」
「ホントに、ホントにリアナは可愛い」
「えへへ、うん。」
こうして、リアナの機嫌を直す事に成功した最高神であった。てかさ?主旨が変わってる気がする。だが、この時俺は気付かなかった。リアナを励ますつもりがフラグを立ててしまった事に…。