奴隷購入に反対派。ネビは可愛ゆす。
「「『却下』ですね」だね」
はっ?コウキクン、ヘルクン?チョットナニイッテルノカワカラナイ。なので俺は…
「却下する事に却下だ」
「なら、却下する事を却下する事に却下です」
コウキ…。結構、否定的じゃない?
「何でだよ、イイじゃん奴隷。買おうよ?」
「そうだぜ、異世界に来たらやりたいNo.2だぜ?」
「駄目です、今の現状だけで私含女性め3人。これ以上、敵を増やす訳にはいきません。」
「僕も、コウキに1票」
「ウチもコウキの意見に賛成」
チョットまてーーーい。ネビ、貴様、俺を裏切る気か?いや、裏切ったな。ムキィイイ〜。
「チキショーーー。」
と言いつつ。実は…、ヘルの王白金貨を勝手に借りている(ヘルは知らない)。つまり、自分で買いに行けるんだよ…。えっ?それは、盗みだと?断じて、其れは違う。使ったら、残ったお金はちゃんと返すのだ盗みじゃないはずだ。
「まっ、いっか」
「どうせ、一人で買いに行く気だろご主人?」
「ふっ、当たり前だ」
掘り出し物が有ると良いなぁ〜
「私は、行きません。それと、奴隷は断固反対ですからね」
「僕は、行くけど。奴隷は反対」
「なら、ウチがご主人と行ってくるぜ」
ネビ、さぁー?お前どっちなんだよ。ハッキリしやがれ。
《ご主人、ウチは奴隷を買うのは賛成だぜ。だが、恋敵が増えるのは反対なんだよ…ウチは。》
と敢えて念話で送られる。そして、ネビは右手の人差し指で俺の腹を「くぃ」と押す。
ヤダ、ナニコレ、カワイイ。ネビの可愛さパネェー、 。何だろう、抱き締めたくなる様な愛くるしさは…。
「勝手に良い雰囲気をつくるなぁー」
「影縫くんのバカァァァァアーーー」
「………あっ、悪りぃい。そうだったな、奴隷を買いに行くんだった。今すぐ、ネビと行ってくる。」
「そういうコトじゃぁなぁぁぁぁあーーーい」
「まってよ、僕も行く〜」
「という事は、此処でコウキはお留守番かぁ…。一応、銀貨を渡しとくな?」
ふっ、俺は自己中なのさ!さて、奴隷を買いに行くとしよぉ〜〜。
「うぅっ、影縫くんのバカァ。分かりましたぁー。行けば良いのでしょう?行けば?」
おお、行く気になってくれたのか。ようやく俺の気持ちを理解してくれた様だ。やっぱり異世界で最初の買い物は奴隷。正に王道のテンプレ。それを分かってくれて俺は嬉しい。嬉しく過ぎて涙が一切出てこない。
「じゃ、皆で行くとするか」
「だな。ご主人」
「うん」
「くっ…、」
一人だけ、反対ぽい人が居るみたいだが気の所為だ。居たとしても、居なかった事にするがな…。
「所でさ〜?」
「「「?」」」
「奴隷って何処で売ってんの?」
「影縫くん…」
「ハク…」
「ご主人…」
なっ、何だよ?なんで、可哀想な子を見る目で俺を見るかな?僕の何処が可哀想なんだよ?
「一人で、行かせなくて良かった…」
「行かせてたら、迷子確定だったねぇ〜。きっと」
「ご主人、いつもウチが付いててあげるぜ…」
なぁ、コウキとネビよ。その優しさが、俺の心を傷を付けるんだぜ?
「ヘル、案内出来るか?」
「出来るけど。どうしょっかなぁ〜?」
あっ、此奴面倒いわ…。チェンジだな
「ネビ頼む」
「オーケーだぜ、ご主人」
「私は、スルーなんだね…」
わ、悪い。お前、知ってても教えてくれなそうだったから…。
ネビの案内により、約15分ぐらいで奴隷商に着くことが出来た。やっぱ、テンション⤴︎⤴︎だね。正直、普通の奴隷は買う気はない。やっぱり、オモロい奴を買うべきだしな…。さて、奴隷を買うでーー。