いろほしさま
ある日、神様がいいました。
「あたらしい星をつくろう」
そこで、神様に住人として星で一番おとなしい素直な「アオ」と一番おおらかでしっかり者の「ミドリ」、一番元気でやんちゃな「アカ」が集められました。
「できたての星だよ。きみたちの星にしようと思う。なかよく暮らしなさい」
選ばれたものたちは、さっそくあたらしい星に住むことにしました。
「ミドリ」がいいました。
「住むところには、それぞれ目印に好きないろを必ずどこかにぬることにしよう」
そうして「アオ」と「ミドリ」は、みんなでなかよく場所を分けあおうと思いました。しかし困ってしまいました。
「アカ」が住むばしょをなかなか決めてくれません。
「アカ」は
「そんなことより探検が先だ。こんなに広いんだからしばらくは決める必要はないよ」
といってどこかに行ってしまいました。
困った「アオ」と「ミドリ」は、「アカ」をほっておいて自分たちでお互いに分け合いました。
しばらくたって、神様が星の様子をのぞいてみました。
あたらしくて、まっしろだった星は、それぞれの目印のいろにぬられていました。
しかし、なかよく暮らすようにといっていたはずが、それぞれの目印が重なってしまっています。
そこで、神様は「アオ」「ミドリ」「アカ」に話をきくことにしました。
神様はまず「アオ」を呼びました。
「どうして、住む場所が重なっているんだね?」
「アオ」がいいました
「ぼくは、最初に湖に住むことにしました。今も変わっていません」
つぎに「ミドリ」を呼びました。
「なかよく暮らしなさいといったはずなのだが?」
「いいえ、神様。自分とアオは住むところを、お互いに分けてなかよく暮らしています。見てください」
といって星を指さしました。
「自分とアオの目印は重なっていません。アカが勝手に後から目印をつけていったのです」
よく見ると星はきれいに2色にぬられているが、ところどころに「アカ」の目印がまざってしまっています。不思議に思い最後に「アカ」を呼びました。
「どうして、最初に住む場所を話し合って決めなかったんだ」
「アカ」が言いました。
「星のことを分からないままでは、住む場所を決められません。勝手に「ミドリ」と「アオ」が決めてしまったのですが、この星を探検してわかったことがあります。この星は全体の半分以上が湖で、残りの半分以上が森です。これでは、私に残された場所はわずかです。なので、湖と森に少しずつ場所をもらったのです。これで平等です」
神様は困りました。
いったいどうしたらいいのだろう。
以上で完結です




