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Endless Double!  作者: 鵠っち
第四章 器用貧乏 <the Tric Star>
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2.鍛錬の少女

 18話目「鍛錬の少女」

「で、オリバー君はミィのどこが気に入ったの?」

 この宿について自己紹介をしたあと、質問攻めにあってね。大変だったんだ。特にリーさんなんか『怒りの魔女』なんて二つ名だしね、この人だけは怒らせちゃいけないと思って、ものすごく緊張しながら答えたんだ。緊張しすぎて洗いざらい吐かされちゃった気もするけど、あんまり覚えていないんだよね。まあ、そんなこんなでこの宿の仲間として認めてもらえたんだ。

「あのなあ坊主、喧嘩売ってんのかぁ? ああん?」

 ああ、そうそう。ヒロさんがミィのお父さんだと思って話しかけたら、怒られたよ。って、いいじゃないですか。誰だって最初はそう思いますって! そんなに叩かないでくださいよ、ヒロさんは軽くのつもりだろうけど、本当にシャレにならないですってば!

 ……いったぁ~、ごめんね、見苦しいところを見せちゃって。

 この宿で生活するようになってから、僕も強くなった。ヒロさんみたいなタイプの戦闘はそれまであまり見たことがなかったから、今でもだけど、毎日が新鮮だよ。でも、まだまだ。せめてミィと互角に打ち合えるくらいに強くならなきゃだよね。なんたって僕は男なんだから、女の子を守れるくらい強くならなきゃ。……なんか、自分で言ってて自信ないけどさ。

 この宿の名物といえば、ヒロさんとミィの、朝の一本勝負。ミィもヒロさんも同じ大きさ同じ形の木剣一本で打ち合うんだ。ミィはいつも二刀流だし、ヒロさんの剣は二メートルくらいあるし、お互いに普段の武器とは程遠い。なんでそんなことしてるのか聞いたら、非常時用なんだって。いくらなんでも、いつも武器を持ち歩いているわけではないし、そんなときになにかあったら大変でしょ? それで、例えば相手から武器を奪ったとして使えないと意味がない。だから、普段からいつもと違う武器に慣れるんだって。ちなみに、この木剣はすっごい重くて刀身部分はほぼ空洞なんだよ。だから、あんまり強く打ち付けると簡単に折れちゃうはずなのに、二人とも、もちろん手加減はしてるんだろうけど、結構本気で打ち合ってるから、いつ壊れてもおかしくないと思うんだ。え、受け流してるから大丈夫なの? す、凄すぎるよ。

 そのあとは、僕もミィと一緒に城下街の外周を二十周してからご飯の時間だよ。中々決着がつかなかったときは、お昼近くになることもあるんだけど、今はひたすらミィと肩を並べるくらいになるために頑張らなきゃね。

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