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第5章:ふたりきり任務、侵入者はちっぱいと勘違い王子!?



第5章:ふたりきり任務、侵入者はちっぱいと勘違い王子!?


 


夢音はクラリッサと共に、王都外れの廃神殿に調査任務へ出ることになった。


「君と私の二人だけの任務よ。責任を持って護衛するわ」


クラリッサは言った。

冷静な表情に隠れた、ほんの微かな期待と緊張。

(内心では“ふたりきり”にかなり浮かれていたらしい)


だが――


 


「ど〜も〜☆ お忍びで同行することになっちゃった♡」


神官服をひらひらさせて現れたのは……

小悪魔神官ちっパイ!


 


さらに、


「ボクも王族として、この任務に加わる義務があると思うんだよね!」


ドヤ顔で腕を組む、ジイカ・ジ・ジジ(※自称美少年・実際自意識過剰)


 


「…………は?」


クラリッサの瞳が、冷たく光る。


「どういうこと? 誰が許可を出したの?」


「えへへ、王宮の後ろ盾です!」「王子の特権です!」


「なるほど、次の任務は“排除”ね」


剣を抜きかけたクラリッサの手を、夢音が慌てて押さえた。


「ま、待ってクラリッサさん! お、落ち着いて!!」


 



結局、廃神殿の調査は4人パーティで進むことに。


だが、夢音の「何かあったら守りますね」発言にクラリッサが照れて顔を背ける横で――


 


ちっパイ「ほう? その守る胸は見事だが、私は守られたくないタイプだ」


ジイカ「ボクも夢音ちゃんには守られたい! いやむしろ膝枕してほしい!」


クラリッサ「…………貴女たち、先に進みなさい。落とし穴にでもハマってきなさい」


ちっパイ&ジイカ「えぇぇぇええ!?」


 



そして、調査の帰り道――

木々の間を抜け、夕日が差し込むなか。


夢音とクラリッサは、ついに二人きりになった。


 


「……うるさい奴ら、やっと帰ったわね」


「うん……あの、クラリッサさん……今日はありがとう」


「……貴女を守るのは当然よ。私は“騎士”なんだから」


 


そう言いつつ、クラリッサの声は少し震えていた。


「でも、それだけじゃないのよ。私は……私はね――」


 


夢音が見つめ返す。


クラリッサの睫毛がふるえ、頬が赤く染まる。


「……その……ッ。お、女の子の姿になったとしても……君は……君、だから……」


 


「だから、私は――」


 


「わたしは――――」


 


\どぉおおんッ!!!!!/

遠くで爆発音。


 


「って、えええ!? なに今の!?」


ジイカの声が木々の向こうから聞こえる。


「わ、私が変なスイッチ押したかも☆」ちっパイの声も!


 


夢音「……」


クラリッサ「…………次こそ本当に、あの2人を斬る」


(でも、たぶん顔が赤すぎて斬れない)


 


 


To be continued…




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