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第4章:クラリッサ様、嫉妬の鎧を着込む(自覚なし)





夢音とちっパイ&ジイカのドタバタ逃亡劇が続く中、

クラリッサさんの“意地っ張り×過保護×ほんのりデレ”が大炸裂!



---


『転生したら、やたら胸が重かった件。』


第4章:クラリッサ様、嫉妬の鎧を着込む(自覚なし)


 


夢音は、しばらくちっパイとジイカと一緒に行動する羽目になっていた。


なぜかというと――


 


「私、夢音の“乳の秘密”を解明するまで離れないから!」


「夢音ちゃんを守るのは僕の使命なんだっ!!」


 


……両方めんどくさい。


 


そこに、数日ぶりにクラリッサが現れた。


銀髪をなびかせ、剣を背負って、まっすぐ夢音を見つめ――


 


「……どこをどうすれば、こうなるのかしらね」


(おこだ……! でもなんか静かにおこだ……!!)


 



クラリッサは、あきらかに機嫌が悪かった。


だが本人はそれを徹底的に否定する。


 


「……別に、貴女が誰と一緒にいようと構わないけれど?」


「ただ、城の命令で“監視”しに来ただけ。ええ、“監視”。」


「ジイカ。貴方、三歩以上夢音に近づいたら切るわよ」


「はい!? 僕だけッ!?」


 


そして、ちっパイには……


「……そこの巫女。神官服の前がガバガバなのは流行なの?」


「ぐぬっ! 胸の話やめてくださいって言ってるでしょぉおお!!」


 


クラリッサ、口では冷静を装いつつも――

夢音の世話を焼いたり、そっとブランケットをかけてくれたり、

寝ている夢音の髪を撫でたり……

(バレバレです。全部バレてます)


 


そしてある夜。


焚き火の傍で、夢音がぽつりとつぶやいた。


「……クラリッサさんって、もしかして、俺……じゃなくて、わたしのこと……」


 


クラリッサは、一拍おいてから言った。


「……貴女が誰かに攫われたら、面倒なの。私が責任を持って見張るわ」


「私の“騎士”としての責任よ。それ以上でも以下でもないわ」


 


でもそのとき――クラリッサの耳が、ほんのり赤くなっていた。


 


(ああもう、可愛すぎて心臓が重い……!)


 



ちっパイ「ちょっと! 何このムード! 私の影が薄い!」


ジイカ「僕もッ! 影が! いやそもそも影になった覚えはない!」


夢音「お願いだから静かにして!!!(甘酸っぱさが逃げるからッ)」


 


この世界の恋は、騎士も巫女も予言者も、まとめて巻き込む。


やがて訪れる“恋か戦いか”の運命のとき――

クラリッサの想いが、はじめて真正面からこぼれ出す日は近い……?


 


 


To be continued…





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