表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/80

第11章『オネェ降臨!?キスと光と混乱の午後』




廃墟の神殿跡から戻り、束の間の休息を取っていた一行。

夢音はまだ、あのときのまま“幼女”の姿で、ふにゃりとした表情を浮かべながら日向でお昼寝していた。


ジイカ:「……(うわぁ……ちっちゃい夢音……天使……いや天界の宝石……いやもはや概念……尊すぎてしんどい……)」


彼は、じっと夢音を見つめていた。

スースーと寝息を立てる姿。ぷにっとしたほっぺ。つやつやの唇。


ジイカ:「……この、ほっぺ……触りたい……いや、ちょっとだけ……あの、挨拶の文化的なキスみたいな……」


ちっパイ:「……ジイカ、まさか……」


ジイカ:「我慢できな……いっ!」


 


──そして、事件は起こった。


ジイカ:「夢音、ちょっとだけ……ごめんよ……」

(チュッ)


夢音:「……んぅ……?」


 


\\ バァァァン!! //


突如、まばゆい光が辺りを包んだ。


ちっパイ:「うわぁぁ!? 今度は何!?」


クラリッサ:「……ま、また性別反転イベント!? でも今回の相手は……ジイカ……?」


 


光が収まったとき、そこに立っていたのは――


中性的で色気のある美形の“オネェ夢音”。


夢音(オネェver.):「……あらやだ……また変わっちゃったじゃないの……♪」


ジイカ:「え、え、え……!? なんで!? ほっぺだけでも!? ノーカンじゃないの!?」


ちっパイ:「ばっか!! 夢音のスキル、《好きな相手とキスしたら》って条件が“両想い限定”なんだよ!? お前、まさか……」


クラリッサ:「ジイカ……お前、実は夢音のこと……」


ジイカ:「ちがっ、ちがう!尊さが爆発しただけでッ!!本能が勝っただけでッ!!」


夢音オネェ:「まぁまぁ……あたしのこと、そんなに好きだったのね……ふふっ、可愛いわぁ♡」


ジイカ:「あぁぁっ、夢音が! 夢音がなんかヤバい方向に進化してるうう!」


ちっパイ:「うるせぇ変態!てめぇのせいだよ!」


クラリッサ(耳まで真っ赤):「……もう……夢音を勝手に可愛がらないでよ……!」


 


そして。


夢音(オネェver.):「……でも、ちょっと気分いいかも……この姿……強そうだし、色っぽいし……ちょっと任務、行ってこようかしら?」


ちっパイ&クラリッサ:「待てコラ!!」


 


──こうして、“オネェ夢音”によるドタバタ新章が、静かに幕を開けるのであった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ