第9章『小さな体、大きな想い』
暗雲立ち込める廃墟の神殿。
突如現れた謎の敵《記録喰らい(メモリイーター)》。
ちっパイ:「あ、あれ……ただの魔物じゃない……!? 空気が、重い……!」
ジイカ:「あれに触れられれば、“記憶”を奪われる……!」
夢音(幼女ver.):「っ……こ、こわ……でも、あたしが……!」
ぷるぷる震える幼女夢音。だが、その瞳にはしっかりと意志があった。
クラリッサ:「夢音、下がって。あなたは……そんな姿になっても、私の光……なのよ」
《記録喰らい》が鋭く突進――!
夢音(幼女):「――ッ!!」
クラリッサ:「やらせないッ!!」
【ズガァァァァッ!!】
夢音の目の前に飛び込んできたクラリッサ。
その背に、黒い槍のような呪縛が突き立っていた――!
夢音(幼女):「く、クラリッサ……っ、う、うそ、やだっ……!!」
ちっパイ:「なにしてんのよクラリッサ! 夢音が泣いてんじゃない!!」
クラリッサ:「……あの子は……こんな小さな身体で……それでも、守ろうとしてたのよ……」
幼女夢音は、震えながら一歩、また一歩と前へ出る。
夢音:「あたしが……守られるだけなんて、やだ……!」
拳をぎゅっと握る。
──そして、夢音の周囲に淡い光が灯る。
【チートスキル《魅了拘束》発動】
その場の敵、味方すべてが、夢音の愛らしさに思考停止する――!
ジイカ:「お、おおお……女神……?」
ちっパイ:「この尊さ……あたし、守護天使になるわ」
記録喰らい:「……」(一瞬動きが鈍る)
夢音(幼女):「クラリッサ……あたしね、好き……だよ。あたしを見つけてくれて、ありがと」
光が強まる。
そして、夢音の小さな身体に、金色の光が宿る――
【記憶盾】発動
→ “クラリッサの記憶”と“想い”をトレースし、防御力と耐性が大幅アップ!
ちっパイ:「え、やだこの子……尊すぎて昇天しそう……!」
ジイカ:「夢音は……記憶と心を力に変えて戦ってるんだな……」
──クラリッサは、意識を失いかけながらも微笑む。
クラリッサ:「夢音……あなたの、小さな背中が……大きくて、あたたかい……」
そして、幼女夢音の瞳が敵をしっかりと捉える。
夢音:「“小さいから”って、あたしを甘く見ないでよねっ!」
──《記録喰らい》との本格バトルが、今、始まる!!