夏の匂い残るころ
無くしたもの
「無くしたままと気づかずにいられたら
まだ元気でいられるね」
まだ夏の匂いが残る、
街路灯が点り出す頃に
寄り添う気持ち
肩を抱くように
そう想像しながら
瞳を閉じた
何かが見えてくるかなと
周りの誰かが幸せでいたなら
そのしあわせがこれからも続くよう願うのは
当然のことのように
いま、キミが告げた答えとしては
どんなことがあるんだろう
キミの過去と
僕の過去とは
重なり合わないこと
分かっているから
別の何かに
ココロをゆだねるしかなくて
ただ、それで
僕が落ち込むことはなくて
まっすぐに
キミを見つめていること
それで救われること
キミも救われること