百年うさぎ
おやすみの夜、君の時間が始まる。
今日のお話を楽しみに待っている。
あったかいお布団に、ひとつの枕。
小さなお顔を枕にのせて、微笑む。
いい夢の旅へ、一緒に出発しよう。
毎日変わらない君。毎年同じまま。
君の手は、前より小さくなったね。
君の足は、前より大きくなったね。
ひとつのお布団に、ふたつの笑顔。
パジャマを着ると、ワクワクした。
大好きな君とおはなしできるから。
ながいおみみに、まあるいおめめ。
もも色の君はいつもとなりにいる。
君の声は、こどもにだけ聴こえる。
春の夜、君が教えてくれた。秘密。
君の心はおとなになってもわかる。
夏の夜、君が教えてくれた。手紙。
ときどき、きれいな色に、衣替え。
秋の夜、君が教えてくれた。メモ。
おとなになっても、ともだちだよ。
冬の夜、君が教えてくれた。伝言。
鉛筆からペン、パソコン、万年筆。
大きくなった手。たくさんのシワ。
君は今でも、あのころの君のまま。
こども、まご、ひまごのともだち。
みんな、君が、とっても大好きだ。
ぴょんぴょんジャンプ。夢の国へ。
朝起きたひまごはパジャマのまま。
さくらのほっぺで、うれしそうに。
君とピクニックに行ったと話した。
虹の橋をわたり、おひさまと挨拶。
そよ風とお歌をうたっておさんぽ。
君がつれていってくれた夢の世界。
今でも思い出す、しあわせな日々。
もも色だった君は、お月さまの色。
まごが生まれた年に、衣替えした。
ひまごが七つになる日には雪の色。
赤いリボンを、プレゼントしよう。
もうすぐお空にいくかもしれない。
夜空に光る星になるかもしれない。
にんげんには、おわりの日がくる。
君よ、これから先も、しあわせに。
やしゃごと楽しくあそんでおくれ。