表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナザースレイヤー  作者: 前振り超々長
5/17

4 かぐや②

     4 かぐや ②


 少女は、血を吐き捨てるような思いで、出撃命令を告げる。

 感情を抑え、内心を一切感じさせない、凛とした声で。

 君の出番よ。今回もお願いね。


『君』を、どうにかして使わずに済ませられないの。

 少しでも気を抜くと、舌が勝手に動いて、そう叫んでしまいそうだった。

 だから少女は、想いの全てを胸の内にしまい込む。頭の片隅にもう一人の自分を……物わかりがよくて、最善手を迷わず選ぶことができて、軟弱な感情に惑わされずに動くことができる自分を作り上げて、『世界を存続させる』という自身の存在意義にのみ注力して、そいつにすべてを喋らせ……ようとするが。


 えっ! 今から学校。そんなの休みなさい。

 私(の役目)に付き合って先週休んだばかり。この世界における最優先事項なんだから当たり前でしょ。

 遅刻するからもう行く。ちょっ、ちょっと待ちなさいって……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ