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爆縮と体温の機知(9)

ユーモアの外

春夏冬ニ升五合の読み方を

なんとなく祖父に教わった

商い、益々、繁盛

思考の種類がそれぞれ違って

でも、それぞれが合わさって

意味を成している

このユーモアさこそ

必要なものだったが

今は何処に行ったのだろう


読んで分からないなら

読むのを諦める

考えて分からないなら

考えるのを諦める

時間は有限だ

そんな余裕なんてない

直ぐに使えるものに飛びつく

貧困地域に

食料を配給するみたいで

何処か

悲しい形に見えはしないか


楽なものは楽で

面倒なことは面倒だ

簡単で済むなら

難しくする必要は無い

悪いことをした奴は

消えれば良い

単純なだけで良い

そうやって

素朴な人間だとアピールする

組み込み方を間違えて

簡素になる

その行動に意味はあるのか

無いなんて言えないから

みんな、あると答える

有益だと答える


減った行動の質で

増えたものは何だろうか

他人を近づけないようにすることか

自分を良く見せることか

他人を虐げることか

自分を大切にすることか

他人を出し抜くことか

重ならない自分と他人を

見つめることか

増えたものの意味が

人間の本質だとは思いたくないが

あなたが増やしたものは

きっと、あなたの本質なのだろう

それを誰かに言えますか




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