★亜紀と史郎⑳
好感度1000未満
「どうだった亜紀?」
「ふふ……ほとんど変わってないのに1評価が無くなったってだけでお母さん物凄く喜んでくれた……もっと早くから頑張ればよかったなぁ……」
「そうか、良かったなぁ亜紀……」
俺の部屋にあるベッドに腰掛けながら、こちらに体重を寄せてくる亜紀の肩をそっと抱きかかえて会話を続ける。
「うん……これも全部史郎のお陰……本当にありがとう……」
「いや亜紀が頑張ったからだよ……俺なんか何も……」
「ううん、これもそれも史郎が勉強を教えてくれなきゃ……その前に私が愛されてるって自覚させてくれたから……じゃなきゃ今でもきっと私は自堕落なままだった……」
「そんなことないって、亜紀ならきっと自分で大事なことに気づいて立ち直ってたさ……むしろ俺のほうがこんなに愛されてて……お礼を言いたいぐらいだよ……ありがとう亜紀、俺を愛してくれて……」
「史郎……」
お互いに見つめ合うと、自然に身体が動いて唇が重なり合う。
最近はこうして時間があれば、呼吸をするようにキスをしてしまうがまるで飽きない。
それどころか何度しても、どれだけしても……終わった傍からまたしたくなるほどだ。
(こうしてるだけで幸せだ……これ以上もしたくないわけじゃないけど、キスだけで十分……いや……)
一旦唇を離して、潤んだ目で俺を見つめる亜紀と視線を合わせる。
すると亜紀はすぐに笑顔になる……俺の一番好きな亜紀の顔だ。
「亜紀……やっぱり亜紀は笑ってるときは一番可愛いよ」
「う、うぅ……し、史郎ぉ……そんなにはっきり言われると恥ずかしいよぉ……」
「だけど本心なんだ……俺は亜紀の笑顔を見てる時が一番幸せだよ」
心の底からそう思う、身体で結ばれることも確かに喜ばしいがそれでもやっぱり俺が好きになったのはこの笑顔なのだ。
だから本当は亜紀が俺に笑顔を向けてくれているだけで満足だ。
「も、もぉ……私だって史郎が……そうやって嬉しそうにしてるのを見てるのが……一番幸せ……ずっと隣で……見て居たいの……」
そして再度俺にもたれかかりながら目を閉じた亜紀を正面から優しく抱きしめてキスをする。
春休みが始まってからずっとこの調子だ、二人きりになるなり見つめ合って抱きしめ合って笑い合って口づけを交わす……それだけで時間が過ぎていく。
(こんなに幸せな春休みは初めてだ……これからずっと続いていくといいなぁ……いや二人で協力して続けさせるんだっ!!)
亜紀と心で結び合いながら、俺ははっきりとそう意識するのだった。
「……はぁ……ねぇ史郎、今日は……どうする?」
「うーん、今日は俺の両親も居るし無理にしなくても……このまま寝ちゃおうか?」
「わかったよ……ふふ、でもこれ以上したいときはいつでもいいからね?」
「ああ、亜紀の方も……もしもしてほしいことがあったら遠慮なく行ってくれよ?」
「うん、わかってる……もう史郎に隠し事なんかしないから……ね」
亜紀好感度+50
*****
亜紀好感度1000以上
「史郎ぉ……あぁ……んぅ……は、はげし……んっ!!」
「はぁはぁ……亜紀……亜紀ぃ……うぅっ!!」
「ふぅ……はぁ……し、史郎お水……んくっ……んんっ」
「んぅ……はぁはぁ……あ、亜紀も飲むか?」
「うん……飲ませてぇ……んくっ……はぁ……」
亜紀の部屋にあるベッドの上で、身体を重ね合わせたまま小休憩を兼ねて口移しで水を飲ませ合う俺たち。
春休みが始まってから、母親が仕事詰めで二人きりになりやすい亜紀の家でずっとこうして愛し合っている。
「亜紀は……お腹はまだ減ってないか?」
「う、うん平気……だけど史郎が食べたいなら……」
そう言って亜紀はちらりと自らの机の上に置かれたサンドイッチへと視線を投げかけた。
お互い片時も離れたくなくて、飲食すら片手間でできるよう準備を済ませてあるのだ。
「いや俺も平気だよ……続けるか?」
「はぁい……えへへ、史郎……今度は私が上になるから……」
妖艶に笑いながら亜紀が俺の身体を労わる様に、自分から動き始める。
実際に亜紀と愛し合いすぎて、俺の方はそろそろ体力的に限界が近い。
尤もそうなっても亜紀と離れたりはしない、むしろ身体を休めつつキスを中心にお互いの精神を興奮させて再度体力が戻るまでの間を繋ぐだけだ。
「亜紀……愛してる亜紀……もう離れたくない……ずっとくっついていたいんだ」
「んぅ……はぁ……わ、私もぉ史郎とずっと一緒に居たい……んぅ……一つになりたいのぉ……はぁ……んぅ……」
悶えながらも嬉しそうに笑う亜紀を見て、俺も心の底から嬉しくなる。
もう亜紀以外何もいらない、こうして亜紀と一つになること以外考えられない。
(亜紀……大好きだ亜紀……ああ、幸せだぁ……)
何せ朝から晩まで、食事からお風呂果てはトイレまで亜紀と……愛する女性と片時も離れずにいるのだ。
これ以上の幸せがあるはずがない、この幸せのためならば他の何もかもがどうでもいい。
友達も家族もいらない……亜紀だけこうしてすぐそばにいてくれればそれでいい。
「はぁ……史郎ぉっ!! 大好き史郎っ!! 愛してるっ!!」
「あぁ……亜紀ぃっ!! 俺も愛してるぞ亜紀っ!!」
「私もっ!! 史郎っ!! 愛してるっ!! 愛してるの史郎ぉっ!! もう他に何もいらないっ!! だから史郎このまま中に……っ!!」
「ああっ!! 俺も亜紀しかいらないっ!! 愛してるっ!! だから俺の子供を産んで……っ!!」
何度となく繰り返したやり取りを、俺たちは飽きることなくいつまでも続けるのだった。
「史郎ぉっ!! ああぁ……し、史郎ぉっ!! んぅっ!?」
「亜紀ぃっ!! あ、亜紀ぃっ!! うぅっ!?」
「はぁ……はぁ……ふ、ふふ……し、史郎次はどうするぅ?」
「はぁはぁ……はぁぁ……さ、流石にそろそろ食事に……な?」
「はぁい……じゃあこのまま……食べさせあって……ね?」
亜紀好感度+????
Bエンドフラグにチェック
*****
好感度1000未満
コスプレフラグにチェック有
「ご主人様……ご主人様ぁ?」
「うぅん……な、なぁっ!? あ、亜紀ぃっ!?」
身体を優しくゆすられて目を覚ましてみれば、メイド服姿の亜紀が腰をまげて俺の顔を覗き込んでいる所だった。
「ふふ、おはようございますご主人様ぁ……お目覚めは如何でしょうか?」
「え……あ、ああ一瞬で眠気が吹き飛んだよ……ど、どうしたの今日は?」
「それは何よりでございます……お義父様とお義母様がお出かけなさるとおっしゃるので今日一日ご主人様のお世話を仰せつかりました」
そう言いながら悪戯めいた笑みを浮かべて、優雅にお辞儀をして見せる亜紀。
どうやら俺が寝ている間にそう言う話になっていたらしい。
反射的に時計を見れば既に普段なら起きている時間だった。
春休みに入って、亜紀とイチャイチャしすぎたせいで寝過ごしてしまったらしい。
(それで先に起きてうちの両親に話を聞いて……二人きりになれるからコスプレしてからかいに来たってわけだなぁ……)
しかしこんなうれしいサプライズをされて怒る気になどなれない……むしろこれからどうしてやろうか期待と興奮で胸がいっぱいだ。
「朝ごは……朝食の準備は済んでおりますよ、さあご主人様下に行って……っ!?」
ヒラヒラと揺れ動くスカートがとても誘惑的で、ついつい中身が見たくなって頭を下げてしまったところを思いっきり亜紀に見られてしまう。
「あ、あはは……ご、ごめんついその……」
「……ふふ、ご主人様のエッチぃ……そんなに見たいんですかぁ?」
それでも亜紀は呆れるどころかにこやかに笑うと、両手でスカートの端を摘まみゆっくりと持ち上げ始めた。
「お……おおっ!!」
「ご主人様ぁ……口に出していってくださらないと分かりませんよぉ……見・た・い・の・ぉ・?」
「み、見たいっすっ!! じゃ、じゃなくて見せなさい亜紀っ!!」
「畏まりましたぁ……ご主人様がそうおっしゃるのでしたら……」
少し威張った風に命令してみると、亜紀もノリノリで対応してくれる。
(み、見えてき……が、ガーターベルト付きだとぉっ!?)
ゴシックロリータ調のメイド服に似合ったパンツを目の当たりにして、俺の中で何かが切れた。
「ふふふ、どうですかご主人さ……あっ!?」
「あ、亜紀ぃ……も、もう辛抱できないぞこんなのぉっ!!」
亜紀の手を強引に引き寄せて、無理やりベッドの上に横たえさせるとそのまま上に覆いかぶさった。
「あぁん、駄目ですよぉご主人様ぁ……ご朝食がまだでございますわぁ……そ、それにまだお外も明るい……」
「こ、こんな興奮させておいてぇ……そ、それにご主人様にご奉仕するのもメイドの役目じゃないかっ!!」
「そ、それはそうでございますがぁ……やぁん、そこは駄目ですぅ~」
「そんな嬉しそうな声で言われても説得力がないぞぉ……ふふふ、存分に楽しませてもらおうじゃないかぁっ!!」
そのまま俺たちは、時間も忘れてご主人様とメイドごっこにふけるのだった。
「はぁん……お許しくださいご主人様ぁん……あぁん……」
「ご主人様に歯向かう気かぁ、これはお仕置きが必要だなぁ……」
「やぁん、ご主人様いつもより激しぃ……んぅ……素敵ぃ……はぅ……」
(す、素敵なのは亜紀の方だろっ!! こ、こんなの我慢できるかぁっ!! よ、よぉし新しい衣装をたくさん用意して春休みは毎日コスプレ三昧してやるぅっ!!)
亜紀好感度+????
Cエンドフラグにチェック
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