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4.薬師

ふふふ。またしても人気ない。orz


分かっていましたとも。作者の人気が無いんですね。そうですね?


でも頑張りますとも、ええ。前回から1話の文字数を少なくしたり1部で終了ししてしまうやり方は性に合っているようです。エタることも無いのでいいかも?


作者のモチベーションのためにも清き1票を! あ、違った。ブクマを! 感想を! 評価を! レビューをぉぉぉぉ~~~。下さいなっと。

 昨晩のイモは美味かった。空腹は最高の調味料とは良く言ったものだ。イモはちょっとトロみがある、サトイモとかタロイモとか言う種類だと思う。


 茹で上がったイモの皮をプリッと剥いて、こいつに塩をちょいと振り、かぶり付く。白湯(さゆ)も美味かったが食い物は格別だ。あっと言う間に食いつくしてしまったがちょっと物足りない。


 明けて翌日。太陽が昇るより早く村は活動し始めた。僕も朝から顔を洗って口を漱いだら、お湯を沸かしておく。飲料水を作っておかなければ、今日一日持たないからだ。


 湯が沸いたら簡易竈の火は落としておく。僕だって吊るし首は嫌だからな。念のため埋めておこう。ここは慎重になった方が良い。


 陽が昇って間もなく村長が出て来た。まっすぐ僕のところに来ると黒パンを一つ投げてよこしてくれた。


「おはよう村長。悪いな。頂くよ」


「ふん。村で死なれても困るからな。今日はどうするんだ?」


「ああ、薬師を紹介して貰ってから森に入るつもりだ。何を採ってくるのが良いか分からないからな」


「そうか、なら付いてこい」


 サッサと歩き出す村長に付いて行く。薬師の家は村のはずれに、ひっそりと森に寄り添うように建っていた。薬師の家に着くとそこは薬品の独特の香りと何やら得体の知れない匂いに包まれていた。


 流石にこの匂いでは顔をしかめるくらいは勘弁してほしい。僕が知っているのは昔の病院の薬品臭に似ているがさらに酷くしたような感じだ。


 そんな匂いにお構いなしで村長は、扉を開け放つ。


「オルタ、居るかい。俺だ。済まねえが厄介事だ」


 村長が家の奥に声をかける。奥から20代後半か30そこそこくらいの女性が姿を現した。なかなかの美女と言っていいだろう。一晩お願いしたいくらいだ。やりたい盛りなんだよ。ほっといてくれ!


 背筋はピンと伸びしっかりとした足取りで歩くその姿は、女医さんと言う言葉が直ぐに浮かんだ。また眼鏡がお似合いで髪を首の後ろで一つに括っているだけでおしゃれの一つもない様子。


「ん~? ウォルトかい? どうしたんだい? 薬嫌いのあんたが態々うちまで来るなんてさ。おや? 連れているのはエルフかい?」


「ああ、こいつのせいで嗅ぎたくもない薬の匂いを嗅ぎに来たって訳だ。ちょいと訳ありで稼ぎたいんだと、薬草採取をさせてほしいそうだ。必要そうなものはあるか?」


「あ、シンと言います。昨晩からこちらの村で厄介になっています。それ程薬草に詳しい訳ではないのですが、多少はお手伝いできるかと」


 オルタさんがじーっと僕の事を見詰めていた。何を考えているのか分からないが、特に何かを言う訳でもなく話を元に戻した。


「そうだねぇ。いくつかそろそろ採りに行こうかと思っているものならるけど、あたしゃそんなに払えないよ?」


「ああ、構わないだろう? とりあえず日銭程度か、飯でもあれば上等だろうさ。その内野鳥を狩るそうだからな」


「なら、これとこれと……それとこれなんかもあると良いね。ああ、それもあるね。あとはこいつとこいつは見つけられたら高く買うよ」


 ふむふむ。知識の泉カモーン。傷薬に使う薬草(キリュウ草)と腹痛に効く薬草(ムカ草)、打ち身に効く薬草(ダダ草)、腰痛の薬(サロメの木の皮)、強壮の薬(ヤク茸)に滋養の薬(ヨウ茸)か。


「はい。分かりました。オルタさんはどの辺で採取なさっていますか? 僕はその辺を避けて違う場所に行こうと思います」


「へぇ~。面白い事を言うじゃないか? なんであたしの採取地を避けるんだい?」


「特に意味はありませんが、その方が僕が居なくなっても採取できるでしょう?」


「ふ…ふふ、ふふふ~~~。いいね。面白い。西から入って北の方が私が主に採取しているところだね。だから南にお行き」


「了解しました」


「シンと言ったか。アンタまだ若いエルフだろ?」


「なんだって! オルタ。そんなことが分かるのか? 俺はてっきり100歳くらいかと思っていたが、まあ100でも若いエルフなんだろうけどよ」


 これには僕が驚いた。当然村長も驚いてはいるが、僕の方が一層驚いた。不味いか? 身元がバレたかと思ったのだ。


「お察しの通りです。どうしてお解りになられたのですか?」


「エルフが人間に敬語なんて使わないよ。それに気も使わないね。あんたから見て年上に見えたから敬語を使ったんだろ?」


 なるほどね。その通りだ。普通のエルフは若く見えてもかなり年輪を重ねている。年下に敬語なんて使わないと言う事か。


「流石ですね。驚きました」


「じゃあ、仕事の話にもどうそうかね。キリュウ草とムカ草、ダダ草は1束10リューム、サロメの木の皮は羊皮紙ほどの大きさで12リューム。ヤク茸、ヨウ茸は大きさにもよるけど最低でも100リュームだよ」


「はい。では早速行ってきます」


 村長とオルタさんの元を辞去して、早速、開拓地そばから森に入って南の方に下って行った。途中硬い事で有名なククリの枯れ木から良い感じの棒が手に入ったので護身用の木槍を作る事にした。


 先端を村長から借り受けているナイフで削り、尖らせておく。槍としては簡易的な物だけど無いよりはマシだろう。村に戻ったらちゃんと作るつもりだ。


 キリュウ草とムカ草、ダダ草は知識の泉から日当たりのよい場所に生えるとあるので開けた場所を重点的に探して、5束づつほどを採取した。


 サロメの木の皮も途中途中見つけては採取見つけては採取を繰り返して、4枚ほどを採取している。1つの木から皮を剥ぎ取り過ぎると枯れてしまうのでちょっとづつしか採らない。


 問題は高値の茸だ。ヤク茸は地面に直接生えている。ヨウ茸は灌木などの枯れ木に良く生える。どちらも湿った場所を好むので木が密集しているような場所で湧き水なんかが染み出している辺りだと最高だ。


 おっと、シーナの灌木だ。この木は弓の材料になる。しなやかでいてそれで強靭だ。こっちは煮出してやれば弦の材料になるチルの蔓だ。知識の泉さまさまだ。たぶんこれはエルフとしての常識だと思う。


 村に戻ったら弓を作らないと、と思い採取しておく。夕暮れ少し手前でちょうど良い湿った地を見つけた。辺りを隈なく捜索して、どうにかヤク茸を発見できた。

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