正体
「自虐ネタ聞かせてくるならウザイから返すぞ。助けてねえ大須の猫とかほざいてただろその事で殺しに来た」
と相変らず無感情な目力だけある顔で言ってきた。
「あいつに殺されるぐらいなら、レアな五代紋に殺されたから殺して・・・。そしたらあの馬鹿に自慢できるから」
とうちは力無く言った。ああ本当は認めたくなかった。うちと男にしては小さい癖に何もかも恵まれているお前の存在が。
「やっぱ止めだ。俺が認めてねえのに紋章団に入ってるつもりとか思い出したから」
なんか今日は大須の猫沢山喋るなあ。昔もこうやって一人で喋ってる奴いたよなあ。
「お前さてはあの時うちに構ってほしくて一人で喋ってた変態クラスメイトか」
と一瞬ぽかんとした今までに見せない表情をしたかと思うと
「おせえ。まずいちもんめ正解したからって調子こくな」
と言ったかと思うとテレンスの姿が消えたかと思うとルーレットがまわり始めた。アイツ。口数少なくなったし、あの口の悪さうちは全然変わらないけど、人間に迫害される仲間や自分もそれの代表だったからああいう風に変わっていったんだな。回っていくルーレットこれがテレンスの正体それは五代もんの部分が時々平仮名になるから凄く気になってた。もんというのは紋章。それは正体は形。それに回転、そして四次元自身、更に回転がかかると一つの地球の様な球体、図形でもあり、それに五代もんが平仮名になってるのには
訳がある正体の一つの問題だったからだ。そしてルーレットの流れがどんどん重なっていく正体の一つ流れと正体の一つワトソンのヒントの系典から系でもあり、そして国を重ねていくと一つになる、正体の一つ並べ順(方)の重ねるでもある。後ワトソンのヒント3という文字のヒントから三重構造の一つ人間の世界で生きる形なので常に進化したり変化する為普通の概念と異なる部分もある。それと3のヒントから答えと問題というヒントから答えは一つではないと達した。その事が今何故頭に入って来るかというとワトソンのヒントの私はそういう存在からするに私もクラスメイトが形という所から正体の一つは形という事は推測されるがそれ以外にもなにかあると推測される。あとテレンスが何故国を一にして重ねているのかは他の問題と関連問題らしく明らかにまだされていない。でもこれで終わりかと思いきやさっきのグラフと自分を重ねてくれたのかまだ、正体を明かすグラフは止まらなかった。
「いい加減長いな」
と氷でグラフを凍らせた。無感情の冷血教師がいた。
「あんたって五代紋の一人だったら問題の一人だからもしかして正体暴けば死んでくれるの?」
と言うと
「テレンスは死んだか?」
と皮肉気な笑みで言ってきた。糞・・・!?冷血教師の癖に・・・!?猫被っている時の顔で笑ってきやがった。すると親父仮面のシャープペンが落ちて来た。そうだ。親父だ。親父仮面。日本にいたら親父の紋が声かけてそしてこのカードミラーをくれた。そうだ日本に乗ったら親父が教えてくれるかもうちは日本に乗った。するとある事を閃いた。そういえば一応オーストラリア人という糸目の少年のヒントからテレンスは国の模様を持つと言う事はオーストラリアの形という事は・・・。うちは静かになった。
「うちはあの時のそうだワトソンの3の謎だ。そうだうちは三人の猫とあった、それと三といえばうちは捕まえた使い紋の個数が3。そうだ。うちは魔法少女、点ちゃんだ。
「うちは固定させる一定の位置に・・・!魔法少女化」
と言うと点ちゃんが言うとフリフリの魔法少女化した点ちゃんが現れる。
「自分より位の高い図形様が相手ですけど頑張ります」
と透き通るような声色で何も感情も出さない顔で言った。
「俺を使えっすっ・・・!」
と魔法点ちゃんの前に弓矢の糸目と放物線のつるが現れる。
「はい!先輩!」
と弓矢を引く時初めて見せる微笑み。それを無感動に余裕があるのか見ている冷血教師。
「見ているか。そうだな。待っているのも脳がないか。カイの子がグラフに頼って考えない様にすると教育に悪くないな。その間にこれ全部凍結しとくか」
とあの女の子達にしていた笑みで笑うとぴきいきききと凍らせながらするとシュと弓屋が到達すると
バ---------------------ーーーーーーーーーーーーーーーー―んと凄い音を立てて爆発したかと思うと冷血教師が自分の体というかオーストリアの国旗に見える機体を無限にキラキラと自分らの機体を凍らしてクリスタス化し何故か攻撃をそのまま保存し受け止めていた。
「なにか返して欲しいそうな顔をしているから返そう」
とあのうちに冗談を言って遊んでいる時の笑みで言うとぴき-----------------------!
と氷が砕けて衝撃でこっちに攻撃がばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんと跳ね返って来たかと思うと、それが点ちゃん、直線、放物線に向かって言った。その衝撃音で爆風が舞ったそれが開けると
「待たせたねえ~助けに来たよ~というか一緒に戦いにきたよお~カイ」
とアンがハートマークを出しながら何か手に持ってウィンクしながら魔法少女のフリフリのかっこうで言うと
「一緒に戦いに来ましたわよ」
とキリとした甲冑の騎士のツインテールが現れた。
あの時の伏線が紋三人組によって呼び出されたのがそれにうちが加わり円陣を組む様に並ぶとアンはさっきの訳解んないものを上に掲げ、ツインテールは剣を掲げうちはなぜか親父仮面のシャープペンとハンマーを上に掲げそれからうちらの形(模様)が溢れ出ると
「三形エネルギー放出変形トライアングル!!!!!!」
とうちらから大量のエネルギーが放出するとそれが三角形のトライアングルかと思いきやバーンと無数に広がり冷血教師を直撃と思いきや手で空中でピザを回しながら伸ばすと思いきや綺麗な三角形の形に戻してそれを繋がっている無数の同じ三角形にし始めた。
「カイの子。何も渡せた事なかったからこれやろう」
とまたあの顔で言うと
「冷血教師・・・!!」
とうちは思わず呻くと見た目綺麗だけど絶対痛い奴じゃんそれ・・・!もお死ぬ・・・!!!!こんな奴に殺されたくない・・・。とぎゅと目をつぶると目を開けるとあれ何にも来ない・・・!?糞・・・またアイツに遊ばれてる・・・!?うちはそっちの方をキっと睨むと赤い直線が迷路みたいに何かの幾何学模様みたいなのを描く様に全体に取り込むように浸食しようとしている。それを一瞬の間で顔色を変えないで手で掴んで無数の氷のような形全体で自分の形で支配したかと思うとそれが一瞬の間に赤いあの迷路の様な模様に切れ代わったそれをまるであの時謎解きゲームの結果を聞いた後のあの時以来のちょっと動揺した顔つきを見せた。するとどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
と凄い直線の様な一直線の様な一筋の光が冷血教師に当たった。周りの体の部分に当たる国機は全部破壊されていて人間に見える部分だけが残っていた。全身血塗れでそこら中に多くの血が溢れ出していた。目が完全に閉じている。グラースが死んだ。
「カイちゃん久しぶり」
と明るい感じで手をちょっとだけ振ってくる。
「ワトソン・・・!!お前今までどこにほっつき歩いてた・・・!!!」
うちは思わず何故だか涙が大量に流れた。でもそういえばグラフをワトソンが操縦する連携プレイだった。でも操縦という割にはなんか違うというか、まるで生きものみたいに体の一部みたいに蠢いていたっていうか?
「それより~これもしかしてヴィンネツィア?敵の親玉倒していい所持ってかないでよお~」
と明るく普通に言って居る様にみえるがアンはちょっと小刻みに震えていた。そうだ。最近あれと一緒に話していたからだ。するとそれを暫く見つめて
「僕が」
と何か言いかけて
「それは私です」
とうちを助けてくれた時と同じ柔らかな物腰の声と表情で手を上げて言ったのは-
「王子様・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
は泣き叫んで言った。何で王子様が生きてんの・・・・・!?うちは感動の余り声を上げて言った。
「因みに王子様って言っちゃてるけどアイスリーゼンベルトね~」
とツッコミをアンがいれるがまだ顔がちょっと青い。
「心配をおかけしてし待った様で申し訳ありません。お怪我がない様でなによりです」
とうちはその顔を見て思わず顔が真っ赤になった。そういえばあの直線あの時のビリヤードの時の不思議な光線と全く同じだ。グラフがうちの中の頭の中で蠢く。それより何か違和感がある様な・・・。
「王子様ってその自覚があるからその返事しているって事は昔からその自信があったの?羨ましいね」
と無機質な声色と表情で言ったのはワトソンだった。
「何言ってんだ。ワトソン・・・!!アイスリーゼンベルト様に向かってどういう口のきき方しとんじゃ・・・!!」
と怒鳴っていたがあれ?こいつこういう事言うんだ。
「カイ・・・!!」
と緊迫した感じで初めてアンが言ってきた。それは小刻みに震えていた。
「あたしゲームの形自身なんだけど、グラースを倒す時に何か役に立つかもって無意識に手にいれたのが、あの時ヴィンネツィアが救済団の子から借りたのだったんだけど、あれがさっきのグラースを殺したので・・・!!それとあの最初の冒頭の教師って・・!?」
と思わず恐怖で普通の喋り方になっているアン。
「アンちゃん今から殺し合いになるから逃げた方がいいかな?いや何処に逃げても同じか」
とアンに向けていつもの様に笑顔を向けたかと思うとすぐ視線を戻して無機質な表情に戻った。
「ワトソン。イタリアンマフィアごっこをしたいのはお前の性格上からして無理のない話しでだが今はその時ではなあい!!!!!!」
と中二病を息子を窘める感じで怒鳴った。
「カイちゃん。グラース君先生じゃないよ」
といつもの様に笑って言ってくるワトソン。え・・・!!!!!!うちは足が地面に崩れ落ちたのを見ないうちにすぐあのお方の方に視線を戻した。ならグラースは誰だったの・・・?とうちは涙がただ流れた。
「カイ・・・!!犯人を特定してしまえばこのゲームから脱出できる・・・!!さっきのグラースを殺したゲームを作ったのがそこに居るアイスリーゼンベルトなんだよ・・・!だからこのゲーム全体の仕組みを開発したのって、それ犯」
を言いかけて言い淀むアン。アン。うち知ってる救済団の子と楽しく話してたの聞いているこの世界の大気の流れをつくる仕組みを作ったのってワトソンだ。だから犯人は・・・。何でうちが決定しないと終らないのかそれはうちが解答だから。だから犯人はワトソ・・・
「犯人はお前・・・」
「カイ!!!!!」
と大きな声で言ったかと思うとすぐ無表情に戻って
「アイツ生きてる」
とクイと顔だけで指して言うとグラースはいなくなっていた。
「行くよテレンス」
と言うとテレンスに言うと次元のルーレットが廻ったと思ったらいつの間にかあの二人で話していた時の大気の流れに来ていた。全通りのワトソンがみんなの生きる力の流れの全方向に入れ流している。ワトソンの正体はフラクトル図形のハウスドルフ次元で時間の流れもすべての全通りになっている。それで全体を動かしてそして人として形が保て無い時為にフラクタル次元のグラースがいる。みんなの存在を同一にする事で均等になり全員が生きられる様になる。その為最初の存在感がなく一位に立てたのは全部、みんなの力が均等になり後それを一つに力をまとめている流れの一部だ。されにルーレットの様に重ねのテレンスがそれを重ねて一つにしてうちらのバラバラになったその色々な正体が沢山ある為に精神の均衡が保てなくなった為それを一つにまとめて重ねて精神が一つの状態で同時進行していける様になっている。後最期の仕上げとして皆の歩く導線で軌跡でもある王子がみんながそれを通ればみんな生きれれる様に色々な道を通りながらそれを一直線で最期にみんなの精神をまとめたのである。フラクタル図形または次元のコッホ曲線が導線のひとまとめで進化したものである。それをしたのは形であり問題や答えであるみんなが重なる同時進行や精神が保て無くなっていた為これを行う事になった。それと答えの親玉であるうちが興味が分散され一つに精神が保て無くなっていた為である。うちの存在は無形で何者にも染まったり染まらなくなる為。最後の的当てでうちが生き残ったは存在が無い為反応しないので、後グラースは存在を同一化して一つに出来る為一纏め出来る大気の流れとして自分の存在がみんなと均等になっている為それを最後には王子が一つにする為存在が無かった事になる為、カウントされない。ワトソンは全通りの為。
ルーレットが全部周り終えて球体の形が全部作られると
「いた・・・!!!」
グラースが氷に全て覆われたとこに座り混んでいた。全身が血塗れで下に血が滴っているのは変わらなかった。前をただ見ていた。それを後ろから近ずくと
「グラースの正体解ったよ。同じクラスのクラスメイトの。でもさっき何でそれを教えてくれなかったのか。それはこれも問題の一つで謎解きゲームを終わらせる鍵で、解答の親玉であるうちが答えを解かなきゃ世界が形を保てなくなって崩壊してしまうからそれを他の人が言ってしまったらそういう風になるから」
そう言いながら氷で覆われた世界を見ながら
「そういえばあの時、グラースが王子の姿をして戦った最初の時最後に眠れって言ってたでしょ。あれは謎解きゲームを終わらせる為には誰かどっちが死ななきゃならなかった。だからあれはその謎解きゲームを凍結させてそれ自体を止まらせてそしてその時うちとの勝負の謎解きゲームはテレンスが壊して世界を元通りにした時、もうなかった事になったんだ。それにさっきうちらとの戦いでグラフを凍らせてたよね。何の為か今になって解ったんだけど、このグラフはうちとの心臓に反応して繋がってるから本当の答えに繋がっていて、そして今王子様と繋がった氷で作ったのを壊せば過去の真実に辿り着ける・・・!!」
うちは目を瞑った。心臓の音を研ぎ澄ます。そして
「グラフ・・・!!!変形合体・・・」
静かすぎるぐらいこっちをただ見つめているテレンスに対して
「テレンス行くよ・・・!!」
と叫ぶとグラフが一直線にテレンスを貫いた。するとテレンスとうちが光に覆われた途端赤い国旗が現れた。
『四次元グラフ』
どこからともなくそう言葉が発せられた時、それにうちが乗っていた。
「過去の軌跡よ広がれ四次元グラフ・・・・・!!」
とうちが言うとそれに答えて赤い稲妻が、グラースの正体の一つである、無限へと繋がるとぴき-------------------ンと無限の氷が一瞬の間で砕けた瞬間うちは過去に飛ばされた。
「葛城ミサトとリツ子さんどっちがいいと思う?」
と男の子がうちに聞く。それは今のグラフと繋がっているうちには解った。これはワトソンだった。そうか。ワトソンは同じ小学校のクラスメイトだったんだ。
「え?ミサトさんとリツ子さんだったらミサトさんだよね?」
当然ワトソンもミサトさん派かと思い当然の様に聞く。するとガーンとショックを受けた顔して
「え・・・・・・・!?何で・・・!?当然ミサトさんじゃん・・!?」
「ううん。普通にミサトさん」
うちはケロとした顔で言う。
「ええ!?何で!?」
とガーンと効果音を出しながらショックそうな顔をする。それからして大部経った時、ある男子が言いだす。
「俺達先生より頭がいいのに先生って必要があるか?」
と無機質な顔で言いだした?
「うん。要らないと思う」
とクラスのみんなが口をそろえて言いだす。するとクラスの大勢から出た模様が先生をバラバラにした。すると大勢が一斉に笑いだす。すると教室がぴきききと音を立てて崩れ出す。それと共に笑っているみんなが全身にぴきききとひびが入る。
「これは・・・!?応急処置・・・!!!」
とその中のクラスメイトがクラスメイト事教室を凍らす。それはグラースだ。その中の笑って無かったクラスメイトが廊下に抜け出す。
「何なんだ・・・!?これは・・・!?」
グラースが驚愕の表情をして言う。理知的な眼差しで冷静にそれにある男の子が言った。それは王子だった。
「私達の力がレベルアップするたびに一人が複数の存在になる事により、存在がそれに耐えられなくなり私達の正体の形が保てなくなりそれをまとめ世界の均衡を保っていた先生が殺されてあの様な状態になったのでしょう」
と言うと
「どうしたらみんな元通りに戻るの・・・!?」
と緊迫した表情で何故か寝ているうちをおんぶしているワトソン。その寝ているうちを横で見ながらテレンスが
「ひとまずまた全員起こせばいいんじゃないのか?」
と言うテレンスの言葉に
「みんな!!!!!!!起きろ!!!!!」
とワトソンは叫んだ。それに慌ててグラースが
「そんなに単純じゃないと思うぞ。気持ちは解るが・・・!今は凍結してあるがまた溶かしてもみんな崩れて死ぬだけだ・・・!」
と言った途端、シュウううううううううううううううううううううううううううううううううと氷が解けだしたかと思うと
「あれ?俺達なんか寝てた・・?」
「俺達ボケてんな」
とみんな一斉に笑いだした。
「何でだ・・?本当に戻って起きた」
と驚いた表情でそれを見ているグラース。それを見ていた王子が
「どうやらヴィンネツィア君が時間の流れを操作し大気の流れを安定させた為過去の正常の皆さんに戻ったようですね」
と王子が冷静にそう言うと
「やった・・!!これでみんな元に戻ったんだね・・!!」
と感激した様にワトソンが言う。
「いいえ。一度壊れてしまった心はもう元には完全には戻らない。またすぐに元通りに戻ります」
と冷静に言う王子とは対照的にちょっと焦って
「そんな・・・!!何とかならないの・・・?」
と緊迫した感じで言うワトソン。
「実際にまた暴走して散らばってしまった心をまた皆さんの正常な心に戻すには一人一人の心の気を一つにまとめる必要があります」
と言う王子に
「え・・?何それそんなんどうするの・・・!?」
と言うワトソンに
「実際に私達がその道の流れになって正しい正常な方向に気を流せばいいのです。まず今のを見ていた所先生役にヴィンネツィア君が適しているでしょう。それと私が実際に皆さんが通られている気の流れを実際に歩いて正しい流れの一方向にします。それを完全に完成させるには気の流れの法則を作り上げ私達ここにいる、今廊下に出ている私達が法則自身になればいいのですがそれをまず確定させる為にまず一周期回る必要が有ります。そしてそれを永遠のものにする為にはその全部完全にする必要があります。その為には私達が問題になり、それを答えの司令塔である。カイさんに答えになってもらう必要があります」
「うん。とにかくそれ今やろうよ・・!どうすればいいの?」
とワトソンが聞くと王子が
「一周期回った後には一回皆さんの存在を消して気に戻す必要があります。その後にカイさんが問題を解く訳ですが、その時に皆さんは解り易くヒントの様な物を散りばめて下さい。例えばその答えの犯人が解り易い様にわざと動揺してみせるとか」
という王子に
「じゃあそれ早くやろう・・・!」
と言うワトソン。それからだいぶしてからの教室。ワトソンが先生になっていてそれの心の中の声が伝わってくる。
『ああ。みんなすっかり僕が同じ生徒だって事忘れている。姿形は変わらないのに・・・僕もみんなと一緒に話したいな。そうだ。怒ってパワハラみたいにして先生らしくしなかったら僕の事思いだしてくれるかも・・・!!』
みんなを注意するワトソン。みんなはシーンとなる。するとうちが何故か笑う。
『カイちゃんの笑顔久しぶりに見た』
とワトソンの心の声に
「同じじゃつまらないもんな」
と言うグラースの声にあ。これ自分のフラクタルの事言ってるんだ・・・!自分が嫌だったんだ・・・。
ぱりーん
氷が割れる音が戻ると王子とワトソンの終局の地に立っていた。そこに居た事が解ったのはアンとツインテールが居たからだ。
「「カイ・・・!!」」
うちに気ずいて近くに近寄ってきたのはアンとツインテールだった。無事だったんだと言おうとして当たり前だ。今の戦いが終わったら今は居ないみんなも帰ってくる。過去をみて答え自身としてのうちを取り戻したうちなら解る。
「良かった!ちゃんとやっぱり居た」
とうちは思わず二人の顔を見て顔がにやける。
「なに~にやけてんの~こっちは中々戻って来ないから心配してたって言うのに~!」
とちょっと頬を膨らましてプリプリ怒るアン。ああ。やっぱりアンってうちの好みの女の子だ。
「無事に御帰りになられて何よりですわと言いたい所ですが」
とうちを見て神妙の面持ちでこっちを見てくる。うちは心臓がドクドク言い始める。ううう。グラフが発動しちゃうよ。
「今から楽しい事が一杯ですわあ」
と先ほどとうって変わって満面の笑みでコミカルな感じで笑うツインテール。え・・・?
『勝者。日本。お前の望む世界の体に戻そう』
とあの黒板の声が聞こえた。え・・・?うち無事に謎解きゲームをクリアしたんだ・・・!夢が叶った-そう思ったその瞬間体育館の壇上の上に立っていた。その前には全校生徒が全員並んで居る様にみえた。すると先生が壇上にあがって来た。うちの前に立った。
「景カイ謎解きゲーム生涯一位の形を授与する」
とうちに賞状をうちに向けた。賞状。みんなは呼ばれるけどうちの名前を挙げられる事はなかった。うちはそれを受け取る。その途端全校生徒の歓声がうちに向けられる。え・・・?これうちに対しての称賛・・・?
「あの・・・。これもらって何かあるんですか?」
うちは前に居た先生に聞いた。その途端、どっと笑いが空間全体を支配した。
「カイらしいねえ~」
といつの間にか横にアンがうちの左側に居た。
「カイは何がほしいんですの?」
といつの間にか右横に居たツインテールが聞いてきた。
「うちは-」
ちょっと間を空けて今まで不安に思っていた事を吐き出した。
「うちは自分の居場所を確実に手に入れたい・・・・!!」
と言った瞬間。
「何や。また来たんか?もういっちゃん偉い立場なんやからここに来る必要あるんか?」
うちは思わずにやけた。グレゴリーが死んだ後にも全体が自分の都合よく映像としてみえる五代紋の一つの零次元の空集合の『空紋』、いや謎が解けて今なら言えるが、五代形の一つの零時限自身でもあるグレゴリーが未来がある伏線だった。うちは涙が思わず流れるのをぐっと堪えた。
「ここに就職させてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは大声で言って居た。
「何でや?えらく高くかってくれとるみたいやけどそこまで入りたい価値って嬢ちゃんにあるんか?」
と言った途端ぱあああと顔を明るくして
「やった・・・!!!!!うちは憧れのニュースキャスターに成れたんだ」
うちはぴょんぴょん飛び跳ねた。
「ま。いれんけどな」
と平然と言ってきたのでその場に崩れ落ちた。
「うちいっちゃん偉くなったんだよねえ!?どの立場で断ってきたの?カイ様とお呼び・・・!」
うちは目を飛び出させながら言った。
「嬢ちゃんの本当のやりたい事と違うやろ?何でそないな大変なほうに自分から好き好んでで自分の大変な方に行くか知らへんけど、自分の体の中に人を入れるって事やから、一心胴体って事やから入れたもんの命の責任も自分にかかってくるんやで?」
とうちはごくんと思わず生唾を飲み込んだ。団体自体が自分の体だったんだ・・・。だから自然と代表しか駄目だったんだ。あれ・・・うちまだ解けてない謎あったんだ・・・。それより-うちの本当にやりたい事は-
「うちは代表になる・・・!」
そう言い放った後うちは先生と一緒に廊下を歩いていた。ガラと教室の扉を開けて先生と教室に入って教壇に先生と立つ。うちは心臓がバクバクいっていた。
「起立。礼。着席」
と日直が号令をかけてクラスのみんなが立ち上がって終ったら座る。うちはバクバク更に心臓の音を大きくさせる。教室の中が静寂が広がる。
「景・・あ。違うか景先生、授業を始めませんと」
うちはそれに
「はい・・・」
と小さな声で言った。クラスの全員がこっちを見てくる。凄い。プレッシャーだ。よくこんなに見られて先生、授業やれんな。はっと我に返る。いかんいかんうちは教師の代表になったんだ。目立つ事と賢いに憧れていたうちにあった職業だ。うちになら出来るはず・・・!!うちは目の中に炎を燃やした。
うちは皆に背を向けて黒板に自分の名前と猫の絵をチョークで描き始めて描き終えると
「景カイです。宜しくね」
うちはクラスのみんなに向かって言った。するとみんなドっと爆笑がクラス全体を支配した。
「知ってるよ。その猫何?」
と男子生徒が聞いてきたので
「うちは猫が好きなので、猫の授業をします。猫の絵を皆さんに描いてもらいます。うちにみなさんが猫の事を教えて下さい」
皆その途端目が点になった。
「まず席の一列目から順番に出て描いて下さい」
とうちが皆に言うと先生がうちに向かって
「最初ですから着いて来ましたが必要ありませんでしたね」
と言うと
「大丈夫かよ。このダブル教師」
と言うと皆黒板の方に近寄ってきて猫の絵を描き始めた。
その授業を終えた後うちは廊下を歩いていた。やった・・・!!夢だった学生をやりなが教師だ。うちは思わずニマニマした。
「王子様。これ受け取って下さい」
女の子が男の子に何か渡そうとしていた。それは一人ではなかった。
「その呼び方マジ勘弁して。それに誕生日でもないのにもの受け取れねえしお返しとかの金ねえし」
とそれに対してそう返している、世界救済団の代表の男子生徒だった。うちはそれを見て-
S系王子・・・!!うちは目を輝かした。
「おい。瞬間移動してくるし、相変らず変だな。更に変なのつけてくるし」
といつの間にかまじかまで迫ってきていたうちに向かって言う王子。喋った事無いはずだがうちの変な悪い噂は王子まで知れ渡ったっているらしい。そんな事言われたらいつものうちなら悲しみが急に襲ってくるはずだが何でか解らないが充足感で満ち足りていた。こんな日がうちにも来るなんて。やっと王子様と喋れた・・・!!うちはずっと言いたかった事を言う事を言う事にした。
「王子様・・・!!貴方の一部にしてください・・・!!!」
うちは感極まって一番言いたかった事をやっと伝える事が出来た。言った・・・!!言ってしまった・・・!!思わず顔が赤くなるのが自分でも解る。そんなうちを顔色を変えずに見たかと思うと
「じゃそういう事で」
と短く言ったかと思うとうちの横を無言で通り過ぎた。そんな王子の後ろ姿を見つめるうち。
「つか何で横に並んで歩いてくんの?じゃそういう事でって聞いてなかった?」
といつの間にか王子に追いついて横に並んで歩いているうちに向かって言う王子。
「聞いてました。ありがとね。王子。うちだけを選んでくれたって言う事ですよね?」
と目をキラキラ輝かして王子向かって言ううち。
「そっちか。なら逆で」
と一笑して言う王子に
「今のタイミングでじゃあそういう事でって言ったら明らかに王子がうちのものになるって事やろうが!!!!!!!!!!!!!王子だけは嘘吐くな!!」
いきなり立ち止まってうちは目をカッと見開いて同じく立ち止まった王子に向かって言った。
「確かにそっちだわ。それにしても誰でもいいんだ?」
と言う王子にの問いに
「うちはあんただけを・・・!!王子だけをずっと見て来た・・・・!!!!」
と王子を見て思わずそう言っていた。
「ならどれだけずっと見てたかを競うって事で」
と悪戯っぽい笑みで一瞬笑ったかと思うとすぐ笑みを消して
「避けろ」
と王子が言った途端に周りの廊下に居た人間が光になって一斉にこっちに向かって集中線の様にこっちに向かって来たので思わず目をぎゅっと瞑った。
「それでどうやって見るんだ。やっぱ明らかに俺の勝ち。あんま嬉しくね~」
うちはその声が聞こえた途端目を思いっきりカッと見開いた。矢印が沢山うちに向かって迫ってくる。これ方向が解ってるなら避けられる。ルーラを出現させてそれに乗り込んでコンパスの様な三角形の定規で方向を定めて
「形成!!ベクトル!!!!!!!」
その途端定規が光ったかと思うと定規事消え光線となり発射されそれに引き寄せられる様にうちを狙っていた集中線がそれと同じ方向に向いて進んだかと思うとその光線だったのが元の人間だった姿に戻っていく。それをぼーとその光線が流れていった方を眺める。
「走れ。て自分でいった方が簡単だわ」
と言ったかと思うと王子の姿は消えた。え?王子は何処に消えたの?それに何で人間がうちに向かって攻撃しようとしたの?それよりもうちは今何をしたいのか・・・?心臓がドクドクいい始めた。うちはベクトルが過ぎ去った廊下の突き当りをただぼーと相変らず見つめている暇は無い・・・!!!!!
「ベクトル!!グラフ!!!!!!!!!!!!!」
うちは三角形の定規の様なコンパスを自分に向けてベクトルを発射した。するとうちはグラフと一体化して廊下をシュンと光線になって廊下をベクトルが去っていった方向に駆け抜けた。パラパラ生徒が見えるそれを上手く無意識のうちに避けて光線の様に避ける。すると先に行ってたベクトルに追いついた。その横を並んで走る。相変らず人間が光線になってベクトルに向かっていきそれがベクトルが吸い込みそれが離れて人間の姿に戻るを繰り返しを延々だった。それにしても追いついたもののこれいつまで続くの・・・?それに王子様もいないし・・・。何をやっているのか知らないがこれを延々と続けてても意味が無いんじゃ・・・いや続いているのにも何か意味があるはずなんだ。もしかしてこの状況は一方通行じゃなくて何パターンかあって全部終わらなきゃ止まらないんじゃ・・・。でも止まったとしてもこれをやっている事に何の意味があるというのか。その途端あの時体育館の壇上に上がって表彰された時のみんなの歓声、顔が蘇る、いやそんなのなくともうちは・・・うちだけは・・・!!うちの横を駆け抜けているベクトルに向かって
「ベクトルここは任せた!!」
とベクトルに触れながら
「全ての事象に枝分かれ全パターン!!!!!!!!!!!!!」
その途端そのベクトルの今いた次元の廊下が枝別れして全く同じ次元に来ているがさっきのとはまた違うパターンだ。よしうちはこっちのの担当だ。あのベクトルだけにやらせる訳にはいかない。うちはひたすら駆け抜けた。光線になってうちに向かってくるみんなそれがうちに触れるとまた人間に戻る。それを繰り返したらまた別パターンの次元どんどん別パターンが増えていき、それに伴いうちも増えていく、全てのパターンのうちよ、気張れ!!!
「こんな感じって事で」
といきなり王子の声がしたかと思うとうちはいつの間にか王子の前に立って居た。最初いたみたいに周りは複数の生徒同士が楽しそうにお喋りを楽しんでいた。元の場所に戻っていた。
「何で元通りにしたんですか?まだうち全パターン終わってないんですけど・・・!!うちが遅いからですか・・・!!」
うちは王子を見て言う。
「真実は早い方だと限らない」
と今のうちには不可解な言葉を王子が言ったかと思うとまた廊下の突き当りの方向に向かって歩き出した。
「まだ解けてない謎があるって事ですか・・・!?」
と何故か王子の後ろ姿に向かってそう言っていた。
「内緒」
と一瞬だけ悪戯っぽい笑みを浮かべて少し振り返ったかと思うとまた前に視線を戻して歩き出したかと思うと片手だけを挙げたかと思うと
「じゃまた」
うちはそれを見て王子は見て無いが思わず手を上げて
「また」
と呟いていた。その途端王子はいつの間にか消えていた。世界救済団の仕事手伝じゃった。うちは顔をニンマリさせて顔を赤くして思わずピョンピョンし始めた。
「コラ~!!カイ~!!先生のお仕事は~!!」
とアンがプリプリ起こってこっちにやってきた。それを見ても全然怖くない。こんな経験前にもあった様な気がする。
「うち居て何か意味ある?」
とぽけ~とアンを見て言う。
「自覚してたんだ~・・・。て!!そう言う問題じゃないでしょ~!!王子より自分の仕事~!!」
とうちを無理やり引きずって歩き出すアン。ズリズリ引きずられながら
「楽・・・」
といいながら保健室を通りかかった。うちは思わずアンの手を離して保健室の前で立ち止まっていた。何か様がある訳では無いのだが気になる。そんなんなら中に入ればいいのだがそれを躊躇している自分がいた。それをアンがうちの横に並んで無言でそれを見ていた。それに気づいて
「さてと。仕事しよ」
とうちは口笛は吹けないが吹く仕草をして前に歩き出した。
「王子と付き合う事できたんだねえ~」
とニンマリとからかう様な悪戯ぽい小悪魔の仕草で口に手を当ててこっちを眺めて来たので
「やっぱりそうだよねえ。ぐへへっへぐへへっへへへっへ」
とうちが笑い出すと
「何で親父でも今時しない笑い方してるのお」
とちょっと心配そうな顔つきでジト目でこっちを見てくるアン。
「何にも心配要らないのだよ。うちのアン。うちの彼氏はちょっとかっこつけて変な事を言う癖があるみたいでけどそれも全て―」
その途端顔が赤くなってバンバンアンを叩き始めるうち。
「ちょっとお~痛いよお」
と呆れた様に言うアン。
「夢は全て叶えたのさ。これが本当のうちの理想郷!!」
うちは恍惚の表情を浮かべた。
「はいはい~。それ一旦終了~。本業の方もさっきの王子の時みたいに頑張ってるさっきみたいなカイ大好きだよお」
とウインクして言ってくるアン。普通の子がやってたら思わず引くが、うちは思わずそれににやける、でも全然さっき何にも役に立ててなくてその要素が見当たらなかったが、相変らずアンって意地悪そうに見えてうちは体当たりをしながら
「ウォンチュウォンチュ」
と言いながら凄いよマサルさん風喜びの表し方をしていた。
「ちょっとお。痛いってばあ~」
とアンが言ってくるがそれにある違和感がある事を思い出して言った。
「ねえ。さっき王子と二人きりだった様な気がしたんだけどアンにはアレが見えてたの?」
それを見て
「ちょっとお。カイらしいけどお。それは飛びぬけて変すぎ!!思い切りみんながいる廊下走り回ってたよねえ。二人だけの世界にカイだけ言ってたんだあ」
ジト目でコッチを見て来るアン。うちはそれに顔を青くして
「そうだよねえ。いやあさあ。いきなりみんな変な光線みたいになるからなってた記憶ないんだとばかし思ってたから。めんご。めんご」
と引き攣った笑いで誤魔化そうとするうち。
「謝んないでよお。今更でしょうお~それより授業。授業」
と悪戯ぽい顔で言ってくるアンに引きづられているうちの後ろ姿を見ながらうちは親父仮面のシャープペンを制服のポッケにしまって思わずニンマリ笑った。さっき夢は全部叶えたと言っていたがそれは予定だ。いや予定より全て叶えるまでうちは立ち止まっている余裕などないのだ。いやでもだからと言って先生の仕事もうちにとって大切だし、だからうちは同時に全部やる。うちはスカートのポッケに手を突っこむ。見た目は板チョコだがよく見て見ると、これは-蓋を開ける。鏡?いやこれは-いつの間にかある部屋に来ていた。何だ?ここ?ん?ベランダに出られる様になってるぞ、うちはベランダに出て見る事にした。何故か夜景が見えた。それにしても憧れてたマンション暮らしが出来るとは、やった!!ん?勿論だが隣にも誰か住んでいるのか?こう言う時って幼馴染とか彼氏とかお隣さんとかとラブラブになったりしてうちは王子一筋だけど。
「ん。カイじゃん」
隣りのベランダから人懐っこい様なこの声はうちは顔を赤くして横をばっと振り返る。
「ヴィルヘルムさん!!」
うちは思わずそっちの方を驚いて振り返る。相変らず人懐っこい笑みを浮かべてこっちを見ている。それも前までは憎悪の対象だったが今は-うちはその目を見てられなくなって思わず顔を下に向ける。駄目だ。このままじゃ前のうちと変わらない。それにもう何かを失ってそのチャンスはもう二度と訪れない様な事を知っている今なら絶対もうチャンスは逃さないんだ・・・!!
「うち!!貴方ともっと話したい!!前みたいに勝手に決めつけて嫌いだと押し付けてるんじゃなくてそれはうちに対してやられてた事をうちも無意識にやっちゃってたんですけどあの・・・!!あれ?そう言えばヴィルヘルムさんてここに住んでるんですか?」
何となくだけどもっと億万長者みたいな所に住んでそうなイメージがあるんですけど。
「ここではそうだな。普段は違うぞ。カイがここ自体が作り上げた隣同士のマンションの住人その状況を作り上げたと言うのが本当の意味だ」
うちは何故か青くなった。何それ!!うちまるでストーカーと言うべきかそれ以上じゃん・・・!!うちはなんの目的の為にというかこれは何?
「俺もまたカイと会いたい思ってたというかもう会ってなかったか?」
前のうちならお前ボケとんのかあ!!と言いたい所だが、うちはその途端顔を赤くして思わず俯いた。うちは何故か常に誰かが隣りに入るという隣接マンションを手に入れたらしい。
「じゃあ!!予約って事で!!」
うちは照れを隠す為に思わずぶっきらぼう風のS王子的なぶっきらぼうに言ってみた。
「ああ。わかった」
と王子の返事を聞いて思わずベランダから駆け抜けて中まで走って入り入って来た所に戻ると学校の廊下に立っていた。うちはニンマリと思わず顔がにやけた。もう一回入って見よう。チョコレートの鏡を開ける。
ぴかっかああああああああああああああああああああああああああああと凄い鏡から光がうちを焼いたかと思うと
「景先生!!景先生!!どうしました!?景!!」
とうちは先生の声に我に返った。いつの間にか教室に居た。うちは心臓がドクドク波打った。うちはさっきのチョコレートの鏡を二回目に開けた時に確かに死んだ。そしてさっきアンに連れ戻されたうちが先生の仕事をやっているであろう時間軸に戻されたみたいだ。あ・・・!!危なかった・・・!!先生やってて良かった。心臓のドキドキが治まる気配が無かった。ちょっとそれを止ます為に隣にいる先生に話しかける事にした。
「あ・・・あっの。うち何やってたんだっけ・・・か・・・?」
うちは敬語で喋るつもりが上手く言葉が出てこなかった。
「系典を呼んでる途中でいきなり先生が停止なされたのでんですよ」
ん?どっかで聞いた事がある言葉が出て来た。
「ケイテンってナンデスカ?」
うちは訳も解らず聞いていた何故かそれを聞いた途端どっと不安が押し寄せてきた。心臓が余計ドクドクドク余計早まった。
「世の中全体の仕組みが描かれているものですよ」
何かうちはそれに違和感を覚えた。心臓がドクドク余計に早まった。
「先生寝てたのかよ?」
と男子生徒がちょっとからかう様に言った途端ドッと教室中が笑いの渦に包まれた。
「違う!!!!!!!!!!!それ間違ってるよ!!!!!!!!!」
うちはそういきなり叫んでいた。その途端教室がシーンと静まり返った。
「解っていますよ。寝てない事は。何か言いたい事があるですよね?コラ!先生をからかって遊ぶんじゃない!」
と先生がうちに向かってそう言った後、みんなに向かって言っていた。
「違う!!それじゃない!!形典なんての間違いだ・・・!!!!!!」
とうちはそうまた動揺して叫んでいた。その途端またどっと教室中が笑いの渦に巻き込まれた。
「それが間違えている訳ねえじゃん。やっぱり先生って馬鹿だな」
と男子生徒が言った。
「違うもん!!!!本当にそれ間違えてるだもん!!!」
自分でも何を言っているのか訳が解らなかった。
「何が間違えてるの?」
女子生徒がうちに聞いてきた。駄目だ。全く信じられていなかった。世界の根本となるもの対うち。当たり前だが、うちに勝ち目がある訳が無かった。前のうちならそんな事当然だと受け止められていなかったがその苦しさと戦っていたが、今の現在の状況もそれと変わって無い事が今思い知らされた。ここは理想郷じゃなかったの・・・?先生がちょっと困った表情でこっちを見ていた。
「ちょっと・・・」
気分が悪くなったからトイレに行くと言おうと思ったら
「行く必要無い」
と言う声にうちは我に返った。そっちの方を振り向くと
「カイ!あたしが居る事忘れないでよお~!!そいつらぜええいん間違えてるから気にせずやっちゃってよお~」
とうちにウインクしてきたのはアンだった。
「アン!!!」
うちは思わず涙が堰き止めていたのが溢れそうになった。そうだ。今はアンがいる・・・!
「今からラノベの朗読をします」
と言ってうちは教団を叩いた。
「え・・?そのラノベっていうの・・・どこにあるんですか・・?」
と戸惑って女性とがうちに聞いてくる。
「うちの頭に全て入ってます」
うちはドヤ顔をして言った。うちはそれを早速言おうと思って
「えっと忘れました」
みんな目が点になっていた。するとある男子生徒が
「あの。俺持ってますけど」
と手を上げて言う。
「それ貸して下さる事は可能ですか?」
とうちは平然と言った。
「いいですけど」
とその男子生徒が教団にラノベを持ってきた。うちはそれを見て思わずニンマリした。
「じゃあ。読みます」
とうちは力強く前を見た。
× × ×
「ここで雇って下さい」
うちは自身満々に言った。
「何回言っとんのや」
とグレゴリーが言ってきたので
「返事を聞かせて下さい」
うちは胸を張って言った。
「無理や」
とグレゴリーが言ってきた。
「くどいな」
うちは当たり前の事を口にした。
「そっちがかあ!?」
とノリツッコミをグレゴリーがした所で
「ノリやない。本当に思っとるや」
と言ってくるので
「あんまりグレゴリーと遊んであげてる暇ないから早くここいれてよ。それとも何か不満な事あるの?」
と当たり前の事をうちは言う。
「すごお!?嬢ちゃん何処からその自信貰ってきた!?教諭になったんと違うんか?何故ここに入る必要があるんや?」
とわざと驚いて見せるので
「いいじゃねえか。いれてやっても」
と言う声に
「何や!?あんさん!?敢えてツっこまん様にしとったんやけどなんでお前が譲ちゃんとここにいるんや!?なんや!?この組み合わせ!?」
とヴィルヘルムさんが横にいる事にうちは思わずドヤ顔した。ふっふっふっ。ヴィルヘルムさんの横にいて友達に見せかけるアピール!!!
「嬢ちゃんわざと聞える事解ってて笑わしにかかっとんのか天然なのかどっちかわからんわ。というかあんさんとこでは入れたってもいいんか!?」
とヴィルヘルムさんに向かっていうグレゴリー。
「いいぞ。入っても」
と即答だった。
「そう言ってくるとは予測しとったけど何でや!?規則で駄目って言っとるやろ?本当は教諭の仕事もあかんのやで!?それに二つ以上の組織に所属したら体がもたんやろうが!?」
と言ってくるので
「なら入団試験の問題集とかここでやったらどうだ?」
とヴィルヘルムさんが何やら何処から出したのか問題集を数冊出す。
「言葉が繋がってないで!?」
とグレゴリーが言った途端うちは学習ディスクの前に椅子に座っていた。何だかんだ言って椅子と机は用意してくれるらしい。
「ヴィルヘルムさん。答え」
うちはヴィルヘルムさんに向かって手を差し出す。答えを差し出すヴィルへルムさん。
「あかん!!ホンマやる気あるか!?」
慌ててそれを取り上げるグレゴリー。意地悪された・・・。でもうちなら全問出来るはずだ。うちは親父仮面のシャープペンを取り出した。うちはしゃしゃしゃしゃしゃ瞬時にサラサラ書いていく。
「おわた」
とうちが言うと
「早やないか。嬢ちゃんやるやないか。でどれぐらいが正解や?」
とグレゴリーが関心した様にヴィルへルムさんに聞くと。ヴィルへルムさんはその問題集を触らないうちから即答で
「全部間違えてるぞ。お約束だろ。解らなかったのか?」
とグレゴリーに言っているので
「嘘や!?それに何や。そのわてが間違えてるみたいな言い方は」
と急いでペラペラと問題集を捲る。そして問題集を閉じると。
「じゃあ。準備もできた事だし、面接に行くか。カイ」
「ハイ!!」
ヴィルへルムさんに元気よく返事を返すうち。それに静まりかえる次元。
「行くぞ」
ヴィルへルムさんがグレゴリーに向かって言う。暫く無言で見つめたかと思うと
「後は頼むで」
と言うと氷の様な表情をしたうちらと同じぐらいの少女がいきなり現れて
「了承しました」
とぺことお辞儀をしたと思うと学校の廊下にうちとヴィルヘルムさんとうちとグレゴリーは立っていた。ヴィルへルムさんと廊下に立つ事は始めてただな。それにグレゴリーって廊下に出るのか?レアだというか。何でや!?とか五月蠅く言ってくると思ったのにあっさり来たな。多分ツッコんだら負けだとか思ってんのかな?それにしてもやったあ。夢がまた一つ叶った。
「じゃあ遊び行く」
うちは廊下を歩き出した。
「ああ」
とヴィルへルムさんは返事してうちの右側を歩き出したがグレゴリーが氷の様な眼差しでうちらの後ろを歩いてついて来るのでうちは口笛を吹くマネをした。
「じゃあ死んだもの戦線出動!!」
これ言って見たかったんだ。うちも一回さっき死んだし。うちは青くなった。それにしても何だったんだろう。一回目の時はいい事があったのに、さっきの光で殺されたのは?あのチョコレートの二回目の現象は一体?
「嬢ちゃん。変わったのが好きやなあ」
といつもの感じにすっかり戻ってグレゴリーが言ってくる。
「うちの好きなアニメでそういうのがあるんだ。それはそうとしてツッコミをスルーするの長くもたなかったね」
うちはちょっと後ろを振り返って思わずにやあと笑う。
「それもあるけどなあ、場面転換やし、嬢ちゃんが」
と何か言いかけた所で
「うちはノーマルだかんね!それに何でうちらの後ろを不審者みたいについてくんの!?うちの左側に並んでよ?」
うちはギロと睨んだ。
「覚えとるで冗談返しや。横に並んで歩いたら通行人の妨げになると思うてな」
と言ってうちの左側を歩き始める。
「細か!グレゴリーっていちいちうっサイ!」
うちはプリプリ起こっていたが内心今二人がうちを並んで歩いている事実に思わずにやける。
「で、どこに行くんや?」
とうちに聞いてきたのでうちは思わず顔を輝かして
「王子のいる所・・・!!」
これでもう完璧に夢が叶う・・・!!予定じゃないものにするんだ・・・!!
「世界救済団かいな」
ふふふぅこれで彼氏と歩けばもううちの理想郷。あれ?でも王子って何処に行けば会えんのかなあ?あ!?そう言えばチョコレートの鏡があるんだった。でも前みたいな事になったら・・・!?でも今は三人だ。うちは制服のスカートのポッケからあのチョコレートを出してぱかっと開ける。ベランダに立っていた。横のベランダを見てみた。人はいなかったが代わりに椅子が置いてあってそこに本が置いてあった。うちはじっと横から本を覗いてみた。ん?あの背表紙なにか見覚えあるなあ。あれ?そう言えばうち一人だった。え?何で二人は?急いで入口に向かって外に出るとグレゴリーとヴィルへルムさんが廊下に立っていた。
「何で入ってこなかったの!?」
うちは慌ててヴィルヘルムさんに文句は言いにくいので代わりにグレゴリに言うと
「不法侵入になるとあかんと思うて」
と言うので
「またかあ!」
うちはポカポカポカと音を立てながらグレゴリーを殴り始めるとヴィルへルムさんが笑いながら
「ま。それは冗談でカイの大切な感情がそれから読み取れたからな。俺らが立ち入っていい領域じゃないと思ってな」
とうちの持っていたさっきの文庫本を見てヴィルへルムさんが言った。あれ!?いつの間にうちの手に・・・!!
「それ目的地に行けるかあ?」
とグレゴリーが聞いてきたので
「解んない・・・」
うちはチョコレートを見てげんなりして言った。
「それを役立てたいんやな」
とグレゴリーが言うとグレゴリーの目が黄金色にちょっと光ったと思うとうちが居る廊下がいきなり枝分かれした。同じうちが廊下事、一緒のうちが何パターンもいるそれにベクトルが何パターンも現れて更にそれにそれから光が発射される。あれ・・・?これって何処かでみた事がある様な・・・。
「集合」
と声が聞こえたかと思うとバーンと銃声の様な音が聞こえるとある星みたいな光が現れてそれに吸い込まれる様に分身の術みたいになったうちらがそれに吸い込まれて集まったかと思うとうちとヴィルヘルムさんとグレゴリーが元いた位置に立っていた。
「うちがこれに固執してるみたいじゃん!!」
うちは顔を赤くしてポカポカグレゴリーを殴り始めた。
「元通りに戻してどうするつもりだ」
といつの間にいたのは王子だった。
「え!?やったあ。王子!?」
嬉しさの余りにうちは声を上げる。
「あんさんが空気読んではよ現れんからや」
とグレゴリーが言うと
「えらい王様が居たもんで」
といつもの砕けた方の年相応の口調に戻って言ってくる。え?今のグレゴリーがやったの!?なんか悪役みたいで規則規則五月蠅く言っているこいつらしくないがやったあ!
「あんがと」
うちはさっき叩いた所を擦りはじめた。
「いちゃつくのに邪魔そうだから帰るわ」
と言って王子が帰りそうになるので
「勘違いしてやいとるようやから今のアイツにもっと激しくはよやったり」
とうちにグレゴリーが言うがそんな事いつものうちにやる勇気ないが今を逃したら王子はすぐ消えてしまう・・・!!うちは王子の腕をゴシゴシと高速で擦り始めた。
「ちょ服がはげる!はげる!」
と珍しく慌てて言う王子。
「ヴィルへルム何ぼっとしとんのやわてら邪魔みたいやから帰るで。二人きりにしたらな」
とグレゴリーがヴィルへルムさんに言うと
「ああ」
と言ってうちら二人に背を向けて歩き出した。それをジト目で王子はみたかと思うと腕をうちが持ったまま王子が歩き出した。え!?これ憧れのシュチュエーションじゃん。思いっ切って腕を組んでみた。その時うちの方を見て王子は
「その本」
うちの空いている手の方で持っていた本を見て王子は言う。
「これうちにくっ付いてきたんです」
顔を近い・・・。うちは顔を赤くして言う。本をちょっと暫くみたかと思うとすぐ視線を前に戻した。そして暫く歩いていた。やった・・・!これで夢が叶った。その時。なにか違和感があった。夢、夢、夢うちは頭がくらくらしてきた。夢ってこんなに気軽に・・・。
「夢ってこんなに気軽に使う言葉だったっけ?」
うちはそう自然と口にしていた。
「それ間違ってるんじゃないの?」
と声が聞こえた。それに立ち止まる。ある部屋に立ち止まっていた。それは制服の上から白衣を着たおっちゃんだった。
「え!?おい!?誰に何!?言ってんだ!?」
とそのおっちゃん君の後ろから慌てて出て来たのが肩までかかったロン毛の同じく制服から白衣をはおった男の子だった。うちは静かに立ち止まってそのおっちゃんを見ていた。
「ん?カイ。世界生体解析調査形成団に入るのか?」
とヴィルヘルムさんが後ろを振り返って聞いてくる。
「もう受かってる事前提みたいやなあ。一応そっちの団体にも意思聞いたらな」
うちは辺り一面が真っ暗に染まっていく感覚に陥った。
「本当すんません・・!!素直な奴で思った事をそのまま言っちまう奴で悪気はないんですがね・・。おい!!パンツェッタも謝れよ・・・!」
とロン毛の子が言うがおっちゃんの目はとても真っ直ぐな目をしてた。何でこんな目が出きるんだろう。何か信念を貫いている様なそんな目。
「何で理想郷なのに人があんな状況になってんの?」
みんな静かにこっちを見ていた。
「やっぱ気がついてた?」
と王子が悪戯っぽく笑った。
「ヴィルへルム!!グレゴリーうちがやりたかったのはこれだったんだ・・・!!」
前はあっさり死んで何も役に立たないと思って馬鹿にされてたら困る・・・!!うちらはお前らよりできる事をあいつらにぎゃふんとみせてやりたかったんだ・・・!!
「王子様・・・!!うちはアンタに勝つ・・・!!ご覚悟を・・・!!」
うちはチョコレートの鏡を銃の様に王子につきつけた。
「そんなんで倒される様なくらいになめられてたんだ」
とちょっと悪戯ぽく笑うと
「ヴィルへルム!!グレゴリー!!行くよ!!!!」
とうちは叫んで言った。
「ああ。解った」
と元気よくヴィルへルムは笑うと
「アイツを倒すんやな」
とグレゴリーも答えるんと
「グラフ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは叫ぶとシュルシュルシュルと凄い勢いで赤い細い蛇の様な曲がりくねった巨大な機体が現れて王子の方に勢いよく王子に迫る直前まで王子は顔色を消して
「危ね。俺こんな物騒なもん向けられる程大した事ねえんだけど」
全然危なさそうな声で片手だけでそれをポンと飛び越えると何処かに消えていったがグラフは王子の元へとしゅるしゅると何処かへと伸びて行く。
「おっちゃん君。有難う。また後で話そうね」
とおっちゃん君に向かって思いきって言うとコクンと頷く。
「え!?そんな事言っちゃうとコイツ約束破る奴には怒ってくるけど大丈夫かよ!?」
とロン毛の男の子が心配そうに言ってくるがうちはそれに手を振って日本昔話に出て来る何とか坊やの様にグラフに跨るとヴィルへルムも後ろに乗るとグレゴリーもそれに乗りこむといきなりグラフの体が光初めてそこからうちら事かき消えた。次元と次元の間を移動しているようだ。色々形が曲がりくねって蠢いている。うちらは光になってるみたいな感覚に陥った。どうやったら王子様に追いつけるのか。うちはいつになっても解らない。これがいつまで続くのか?
「もうすぐやで」
とグレゴリーが言うとグラフが枝分かれして今のうちらを中心にして万華鏡の様に円を描く様にうちらが分身した様に同じのが辺り一面に広がって行った。
「王子いない」
うちは思わず口にした。
「アクセント」
とヴィルヘルムが言うとその途端万華鏡になったうちらが四方八方ありとあらゆる所に弾けた。するとその中のどれにもいなかった。
「カイ!何危ない事やってんのお!?そんなんじゃあいくら体があっても足りないでしょう」
とやって来たのはアンだった。いつの間にかうちらは一つの元通りの状態に戻っていた。いやうちらを中心にしてうちらの万華鏡の形が広がっていた。と言う事一つなのに同時何通りのパターンが同時進行しているというか一つで一気に何パターンも見えるというか。凄く見えやすくなったというか。
「デザイン仕掛けおった」
とグレゴリーが言うと
「確かにあのままだと精神分裂して形保て無くなってたかもな」
とヴィルヘルムが言う。
「じゃあねえ~あたし、たまたまここらへん通りかかっただけだからいくねえ」
と行って立ち去ろうと背を向ける。
「アンが今のやったの?」
うちは何気なく聞く。それにアンが口を開こうとすると
「アンって目が良いよね。あの時も王子とうち二人以外は世界救済団の仕事上視界も記憶も無い様に王子がしてあったのにアンには見えたんだね」
グラフと繋がっているうちらにはグレゴリーと繋がっているというという事だから全ての視界自身のグレゴリーで視界の記憶として伝わってきた。それにあの時誰かを誰かが皮肉気にからかう時にその誰かが何故か空紋しか知らない情報を知っていた。
「アンってこの世界では居ないの?」
うちは泣きそうになりながら聞く。それをアンが
「何言ってるのお~しっかりしてよお。あたしはいるじゃん~なら今のあたしはなにい?もう!アニメ好きなのは知ってるけどおそれとは違うんだからあ~」
とちょっと呆れた様に笑って言うアン。
「うちはもう現実から逃げない!都合の悪い事は触れない様に無意識のうちにうちは自分の都合を押し付けてこの世界も、そしてあの時の」
うちは今まで押し殺して押し隠してたきた名前を言う。
「ヴィンネツィアとアイスリーゼンベルト様の二人が殺し合いをするからって笑って言ってた世界の時もだ!!!!!!!」
だって答えを殆ど全部教えてくれる都合のいい問題など無いのだ。だが現実もありうちの都合もいれてしまっている。だから全て正解ではない!!!
「グラース!!!アンはこの世界では居ないんでしょう!!皆が殺し合うゲームをうちが嫌ったから!!!」
うちは泣きながら言った。
「都合の悪い奴の名前を言っていいのお?」
とアンが聞いてきた。うちは頷いて涙を拭った。
「この世界にはもう二度と戻って来れないかもしれないよお?」
うちは頷いた。
「ヴィンネツィアもアイスリーゼンベルトもこの世界が不要なら、是が非でもカイをここに行かせない様に誘導してはずだよお?それは必要だから」
と言いかけた所で
「うちは都合の悪い事も間違いだと思わない!!うちにもみんなにも都合の悪い事は必要だから、大嫌いなあいつらに絶対に会ってやるんだ!!大嫌いな奴を利用してな!!!」
とうちはグラースの目を見て言った。
「昔は私を見たらすぐ逃げて目すら会わさなかったのに変わったな」
とアン自体になっているグラースが言った。うちはそれに一瞬止まるが、その瞬間。
「グラフ!!!」
とグラフと繋がっているヴィルヘルムから言葉を空間に呼び出してグラースの正体の謎を引き出す。
『パース』
とキーワードの鍵かっこがその空間に表示される。うちはそれにめがけて
「点ちゃん!!!」
と言うと手に点ちゃん、光の玉を集束させるとそのキーワードの鍵かっこに向かって投げた。するとそれが『一点透視法』という文字に変わったかと思うとそれが煙の様に消えた。何で消えたのかそれは現実の一般的ではそこまでで一点透視法はグラースの本当の正体まで到達してないから消えたと言う事だ。
「点ちゃん!糸目!」
とうちが言うと手に弓矢の弦が現れてそうすると弓矢の代わりになる光の直線が現れるとそれを弓矢の様に引きながら
「無限透視!!!!!!!!」
と言うその言葉の通り、無限にみえないものがみえるグラースの正体を言いながら光の直線を空間に放ってグラースにそれが当たるとその背後からフランスの機体が現れてその機体の背後から光の羽の様に光の線が発射され無限に四方八方に広がって行ったかと思うとその光が発射された方向へとうちらのいる空間がそれに向かって引き寄せられたかと思うとその空間がその形を構成している線だけにどんどんなっていき透明の状態になっていってうちらもその様に線だけの縁取りみたいな塗り絵みたいになっていき、それが終わると次はその線すらもなくなって消えたと思ったらいつの間にか普通の色のあるうち戻っていた。ヴィルヘルムさんとグレゴリーもそれに同じだったがそれ以外は何も見えてない透明なガラスの何も映っていないバージョンだった。あれ?これ謎解きゲームの課題の色を付けたら勝ちってこの事か。みえている空間から王子のいるみえていない次元に辿りついた。でも王子の姿はどこにもみあたらなかった。そこに居た。グラースをうちはみながら
「グラフ!!!!」
と言うとグラフが赤い光線となってグラースに当たるとグラースの正体である精神の中身、中身自体のが反応し
「リツ子さんのキーホルダー!!」
とうちは思わずぎゅと目をつぶって言うとその目を開けた瞬間、色が戻って空間全体が時計になっていた。時計の針がシュンと凄い速さでうちらをすり抜けて通り越していったかと思うとそれに重なる様にまた時計が現れて先ほどと同じ様にうちらを通り越してまたそれに重なる様に時計が現れてそれを延々と繰り返されていく。これはあの時、皆が言っていた、世界を動かしている世界の仕組み。皆が系典と言っていたものだ。そうテレンスの重ねなどみんなが流れとして働いていた全体だ。それがヴィンネツィアの正体の一部が今みえたのだ。精神の構造は他の人ならもうグラースの正体でみえているので本当ならとっくのとうにみえているのだがそれ自身のグラースもみえない様に全部を何かにして入りこませないように様にしている可能性がある。それを何とか隙間をついてヴィンネツィアの正体を現せさせれないかなと思っていたが、このマスコットの事をちょっとでも気にかけているのなら現れるはずだがうちは思わず感動のあまり顔が笑顔になる。
「景に接触してればそっちから出て来るとさすがにそう単純じゃねえよなと思ってたけどやっぱ単純」
と悪戯っぽくちょっと楽し気な感じの声が聞こえたかと思うと王子が現れた。
「やった!王子が餌につられてやってきた!」
うちは王子に向かってへへへんという顔をする。
「集積」
と王子が言ったかと思うとそのみんなが系典と言っていたのにここの空間自体が吸いこみその体の一部になり同化していく。するとそれにヴィルへルムさん、グレゴリーなどが吸い込まれていく。
「待って!!王子これが目的かあ!!!」
うちは吠えるとうちもそれに吸い込まれそうになる直前でその系典が破裂した瞬間にヴィルヘルム、グレゴリーが飛び出てきた。すると下にうまく着地した。
「集回」
と王子が言うと破裂したさっきのが系典が王子の方に集まり、手で持てるぐらいの銃を形成するとそれを持った。もしかしてヴィンネツィアは王子によって倒された?うちはその瞬間全ての思考が停止した。
「起きろ」
誰かの声が聞こえた。その瞬間チョコレートのミラーがあった。あれに対抗するには、うちは鏡をその銃の方に向けるとその瞬間茶色の銃に変化していた。うちはそれを王子に向かって発砲していた。ダン!!!するとその瞬間。当たりが暗転した。暗闇の世界。するとそれが開けると銀髪の黄金の目の男の子が立っていた。誰?
「またここに呼んだと言う事は消される必要があるという事だな?」
とうちらと同じ制服を着ている氷の様な冷たい表情をした子だった。
「つかやるつもりなら聞く必要ある?」
とちょっと楽し気に王子が言うと
「ならそれに答える義務も無いと言う事だな」
とその氷の様な少年がそう言う頃に気ずいたのだがヴィルヘルムとグレゴリーが何処にも居ない。うちは必死にキョロキョロ当たりを見渡す。
「ヴィルへルムという者なら私の中にいる。それの正体は対称、そこに入ってた過去のその者とそこに入っていた私が融合した」
え・・・?もしかしてこれはその時うちが会いたいと思っていた者と対称的なものと隣接する事が出来る物体。もしかして過去のヴィルヘルムが居なくなるって事は現在のもいなくなるという事、そんな・・・。うちは我慢していた涙が溢れた。力が抜けてその場にへたりこんで目の光が失われていく。
「今までのグレゴリーは何だったの・・・?今のは誰・・・?」
うちがわなわな震えながら言うと
「ディストピア、全ての裏側自身から形態を変えて言って今はシークレット、即ち希少性、それに特別自身、常に一番優位な巨大な力を持てるって事、てなげー」
と王子が言う。あ・・・。そういえば王子もグレゴリーの知り合いだっけ・・・?なら今までのグレゴリーはこの凶悪性をずっと隠してたって事・・・?
「長いのが嫌いか。罰則に使える。未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形、どれが好みだ」
と表情を変えずに王子に聞くグレゴリーだったどこかの形。うちらは形だからそれが全部正体なのかな・・・?それより・・・二人が喋っている間にどっちかを攻撃して倒した方がいいんじゃ・・・。やらなきゃ・・・うちもやられるのに・・・。でももう・・・。
「心底どれも興味ねえ~どれもくだんねー」
と王子が言うと
「ならこれで終わりだ」
!!!!!!!!終止形・・・!!その言葉で完結する。うちらは形。形ある世界はその場で終わりをつげる。世界の形が崩れる音が聞こえる。アメリカの形など全世界の形が日本の形自身のうちも崩れる。うちはもう完璧に死んだ。全世界どれも死んだ。
「すご。偶然に受け止められた」
と言う声がすると
「ほざけ!お前が出てくる様に仕向ける為にわざと段取り踏んだに決まってんだろ。それにしても不意打ちってちょー卑怯」
とヴィンネツィアの手刀を銃で受け止めている王子。
「違わないけど違うよ。寝てたから起こそうとしただけだって。ほらその証拠に何ともないから一回当たってみ。それにほら手で銃触ってると火傷しちゃうとあれだし」
とヴィンネツィアが言うと
「そうなってくれるとありがてえけどそんなデリカシーのある手だったらこちとら苦労してねえよ」
と言うのを手刀と銃の刀のチャンバラを凄い速さでやりながら緊張感のない友達同士の会話はいきなり始まった。え・・・?ヴィンネツィアが生きてる・・・。それに王子・・・も。それにうちも・・・・!うちは座り込んだ儘うな垂れていた儘だった。グレゴリーは何でうちらを全員を殺そうとした・・・?犯人はグレゴリーだったんだ・・・。今まで嫌いで避けてきた犯人という言葉を使って涙が流れた。
「何を暇そうに泣いてますの?そんな事でわたくしを守れますの?」
と言う言葉に思わず顔をガバと顔をあげた。
「アンだけじゃなくてわたくしもいるのお忘れになってたで しょう?」
と微笑んでうちに言ってきたはツインテールだった。
「ツインテール!!!!」
うちは思わず泣きながら抱き着いた。
「考えるのは後ですわよ。あの二人がおじゃれあいになっているうちに攻撃案を考えますわよ」
うちは不思議そうにツインテールに聞いた。
「ツインテールいつここに来たの?」
とうちは不思議そうに聞くと
「あの起きろからですわ。こうなるからそれまで空気みたいに漂ってろとその方がおしゃられましたら本当に今まで文字通りそうなりましたわ」
とツインテールが言うとこの状況は本当に誰かが予測できるものなんだ。予測・・・!あれあの時何でいきなりあんな態度になったんだろう。うちはガバっと思いっきり体を起き上がらせる。
「ツインテールうち行く!!!」
「情景よ!!!!!!動け!!!!!」
うちの正体の一つの景色自身、色を付けたら勝ち!はこういう事だ!!うちは精神世界を旅し始めた。今あいつは何処にいる・・・!?探しすぞ。絶対・・・!!!
「ここで雇ってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは思いっきり叫んで親父シャープペンを何回もノックしながら過去のその言葉を言った過去の何通りもの次元にいってチョコレートの銃を同時に打ち鳴らして
「全ての次元の何通りの次元を結べ!!グラフ!!!!!!!!!」
とするとそれは
『情景レンズ!!!!!!!!!!!!!!』
と言葉が次元に浮くのが見えるとそれにグレゴリーが振り向いた。
「居た・・・!!」
うちは思わず顔がほころんで言った。全ての視界自身のコイツで形が無い概念レンズまたは形のあるレンズじゃないかって。あの万華鏡の様なのをみて初めて気ずいた。
「返事は・・・?」
うちはドキドキしてそれを待つ。それに冷たい顔で見続ける。その後で何か言おうとして
「待って!!!!」
うちはそれを手で制した。それをただ見つめるグレゴリー。
「うち解ったの物語の核心!!!言わなくていいから」
うちはグレゴリーの目をそらさずみつめる。あの時のおっちゃん君みたいな目でいられているだろうか?
「なら解っているはずだ。ここにもう一度来たら」
とグレゴリーが何かを言いかけると当たり一面が結晶の様にレンズが広がるとその一つ一つが過去現在のうちらを映していた。その一つ一つが淡く黄金色に輝くとこれは明らかに攻撃体制、次、死んだらもう生きかえれないかもしれないと思いながらそれを見ていた時にそのレンズの一つから
「集回」
と王子の言葉が聞こえて来たと思ったらそれから剣が出現してレンズの中央に刺さったかと思うと
「眠れ」
とグラースの声が聞こえてきたかと思うとそれから全てレンズはぴきききききききききき「待ってて!!」
うちはその場をグラフに乗った。あの時控えてたであろうツインテールを使い。そしてあの時の回は回る、また過去、未来に舞い戻ってくる事が可能だって。
「話を聞かないで行く所は似ているな」
と確かにグレゴリーの声が聞こえた。グラフで大部行くとグラースが歩いていた。その後ろ姿に向かって言う。
「さっき有難う。殺さないでくれて」
とアン自身になっているグラースに話しかけた。
「たまたま弱かっただけとか?」
と答える。うちはそれに笑い、今なら言えるかな。
「謎解きゲームの要素再開できる?」
それに顔をこっちに向けて振りむく。
「そうでもしないとアイツらに追いつけないから」
とうちは言う。どっちかが死ぬかも知れない謎解きゲーム。
「追いつく必要性は無いが今は必要か」
と言うと
「あいつらに追いつく可能性あるかな?」
無いとしてもうちは行くけど。
「全ての性の軸から無限に比を伸ばして全ての比率を図れたりその通り調整出来たりするがカイは見ないから関係ないだろ?」
と皮肉気な笑みで言う。それは全ての性の正体でその軸の無限の比自身だと言う事か。それだと本当の正解に辿り着けない。うちは本当の自分だけの答えを見つけるんだ。
「うん。必要無い。だってうちは無だもん。でもアイツらの所には行く」
うちは思い切って点ちゃんを出した。
「カイの子はそれが好きだな」
と笑って言うので
「うん!だってうちの初めての子供だもん!」
と言ってそれを持ったまま言うと
「天頂」
とグラースがそれに手を置いて来ると
「現実変換」
と言ってそれを上に投げた。あれは無限頂だ。
× × ×
「あの星。ふうーん。手っ取り早く白黒はっきり解る謎解きゲームで決着付けようって訳か。めんどくさくなったか?」
と王子様は言う。全ての軸に繋がっているのでその様子がこっちに伝わる。
「保留になってた事解ってて言ってるね?」
と悪戯っぽく笑うヴィンネツィア。
「やっぱ。ばれるか。ま。ノリだけどな」
と姿はみえないがみえない戦い方をしている二人は辛うじてうちの情景を使って伝わってくるだけだ。
「一応のっとくか」
と言って王子は言ったかと思うと
「回収」
と言うとその星が王子の元にやってきて手に収まった。
「これで終わりか」
と星を手に持ちながら言う王子。
「まだ、星あるね。これからじゃない」
と言うヴィンネツイア。
「そうきたか。そっか確かあちらさんは無限をうりにしているんだっけか?なら無限集合なんつて」
と言うと星が王子の元に無限に集まってそれが一つにまとまってくるが天の方に居る星は無限に生まれる。
「定まらない問題か。ちとそれ貸して」
と言ってその王子が無限にまとめた星をとったかと思うとそれをその無限に増える星の方に向かって投げると
『全通り点透視法』
という文字が空中に浮いたかと思うと
「星は増えなくなったって事はネタ切れって事か?」
とその点はどんどん下に下がりながら謎解きゲームの実体がどんどん出現してきた。
「させるか」
とグラースの声が聞こえたかと思うとそれに光線を棒の様にほおり投げると、その実体に当たると何か漫画のコマにうちはなっていた。勿論一番小さいコマだった。きー。うちはむくれた。
「解った。これ。無限チャンネルだ。コマ自体、正体はチェンネル自身で事でそのチャンネルを変えた方が勝ちか」
とヴィンネツィアの声が聞こえるとある本の世界だった。ふーん簡単チャンネルを変えるって事はグラースはコマと言う事はページでチェンネルという事はページを捲る事。
「グラース!!ページモード」
と言うとページが捲れなかった。何これ?
「解った。人称か。本が人格を形成しているという事か。ヴィンネツィアが全人称なら、無限人称だ」
と言うと無限人称自体になったグラースが対応するがページが捲らない。がぺらと捲れた音だけが聞こえる。
「グラースの答えが間違えてたの?ならしょう繋がりで章!グラース新しい章モード!」とページが捲れないがページの捲る音だけが聞こえる。
とうちは更に考える。
「詠唱のしょう!全ての呪文のコマ!」
またページが捲れる音だけが聞こえる。
「解った。ページが捲れる音が聞こえると言う事は多面体、全面体で合っている。全人称でその対称の称で多いのを一つに見えなくしていたんだ」
でもどうやって?それはヴィンネツイアは形而上で形の無いもん自身なんだ。それだけじゃない形而下でもあり、その上下を変えられる全通りのパターンを変えられる事が出来るんだ。それを中の方向に変えてやればもしかして何かが動くかも行けえ俺のパターン。でもどうやってそうだ。
「王子ってアイスリーゼンベルトじゃないでしょ」
とうちが言うとエス系王子がやってくる。
「ばれた?」
と現れて言ってくる。アンタはヴィンネツィアと一緒にいた理科室の時に居た、男のだろ。
「表現誤差で上手く調節してたけどな。俺の方が先に正体バレちゃったからアイツとの勝負は俺の負けかあ」
そうこいつは速さ自身で表現の全パターン自身であるヴィネッツィアと戦いながら上手く使ってたんだ。行け速さ!!!
「早ければいいってもんじゃねえ!!!」
と言うのをヴィンネツイアにぶつけた。するとパターンを中にする事に成功!うちはヴィンネツィアの過去に来ていた。小学校の頃のうちがいた。凄い沈んだ悲しそうな顔をしていた。すると小学校のヴィンネツィアが近寄ってきて
「カイちゃん。バレンタインチョコ頂戴なんちゃって」
とうちに向かって言う。うちはそれを聞いて明るい表情をするがもじもじしはじめる。すると
「今!」
と言う声がしたかと思うとうちはヴィンとその声の主、テレンスに渡していた。
「え?有難う」
ヴィンは受け取るとうちにお礼を言っていて。
「あんがと」
テレンスもお礼を言ったら機嫌よさそうに走って帰っていった。
「本当に渡したかった奴に渡せてねえな。あいついつもそんな役割ばっか受持つのか?」
とテレンスが言っていた。そういえばうちはまだ本当の王子に会ってない。王子に会いたい・・・!!そうだ・・・!!アイドルマスターのマスコット!うちはそれを切り札として出す。が状況が動かない。そうだ。この本。これは王子が読んでた本だと言うと。状況が動いた。すると静かに微笑んでいる王子がいた。だが王子はマスコットの事を思うとやっぱうちの事なんかどうとも思ってない。
「アイスレーゼンベルト様大好きです。結婚してください!!!!!!!!」
すると王子が初めて驚いた表情を見せたかと思うとすぐ表情を戻して
「それはカイさんのいつもの逆の意味ですか?ヴィンネツィア君は唯一カイさんの本音で喋れる存在でそれ以外の方とは一切喋ろうとしないのに大好きなのに大嫌いって反対の言葉をおっしゃられますもんね。グラース君に対してもそうでした」
と微笑むと
「今は本当の気持ちです。ヴィンネツィアは一番の大好きな友達です」
と言うとそれに対して驚いた表情をしたかと思うとすぐ微笑んで
「ありがとうございます」
と言って消えていった。するとあの時のクラスのオカシクなった時の情景が映し出された。
「カイさんならできます」
と言う王子とそれにちょっと冷や汗マークを付けたヴィンが
「そうだよ。できる僕の予測自身のパターん全部かけるよ」
それにテレンスが
「そうか?ちょっとカイ疑ぐり深いとこあるぞ。いやかなり。アイスが失敗したら死ぬてんのに」
と言いながらもコイツはうちの事を信じてくれている事は言わなくてもうち自身の正体の情景として伝わってきた。言った速さが真実じゃないってこの事かな?うちの事を最初から最後まで信じてくれたんだ。うちも最初からアイス様の事が好きだった。それは変わらない思いだった。そうすると小学校のうちが隣の席に座っている本を読んでいるアイス様の事を見ている。そうするとコッチに気ずいて微笑んでうちの事を見ている王子にうちはチラチラと王子を見ながら赤くなって下を向いてしまったが変わらず微笑んで見ていた。すると今のヴィンが居た。
「さっきのアイス君のマスコットの事なんだけど表現誤差使って本当はカイちゃんに好意があるのにそれを解らなくしてたみたいだよ。それだけ。じゃあね。カイちゃん」
と言い去ろうとした後ろ姿を見て昔はもっと笑う奴だったのに長年苦労の中を生き抜くと性格が悪くなっている様に見えるがそれは辛い中生き抜いて頑張っていると言う証で。
「アンタ昔と変わってないね。親父仮面はうちだよ。あの猫とかと一緒に喋ってたうちもね」
とうちが言うとヴィンネツィアは驚いたどこか嬉しそうな感激したような顔をしてうちの方を振り向くとうちらが居た空間ごとうちらもろともみんな消えた。もうひとまわりが完成したから原理自身がうちらになったからだ。「犯人はうちでいい!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫ぶとみんな真っ白になった。
× × ×
「それにしても謎解きゲーム最期の勝利した団体が俺ら空観測団って最初から代表、計算に入れてたのかな?」
と空観測団の一員の男の子の一人が言う。
「ならあの犯人じゃないのに犯人ぽく見せかけたのも一つの戦略の一つだったってか?」
とその男の子とは別の空観測団の男の子が答える。
「でも怖いよね。ここの団体以外は跡形も無く消えさったって」
と空観測団の一員の女の子が言う。
「消えてなど無い。形に捕らわれない形が無いものになった」
と金色の目をした。銀髪バージョンのグレゴリーがその子らに向かって言った。いつもの始点などを与えていた場所、いつもの様にディスクで椅子に座って何やら仕事をしているその前で立ってその本人のグレゴリーの世間話をしていた訳だがそれにツッコム事もなく淡々とそれに答えていた。
「それってイタリアの代表の形而上とかいうのですよね?」
とそれに悪びれた素振りもなくその世間話をしていた一人の男の子が答える。
「形而下でも上でも中でも外でも自分を自由に選択できるようになった」
「それすらも越えて自分で自分をコントロール出来る様になったって事ですね」
そのヴィンの正体の一つを言った子が何か清々しそうにそう答えた。
「それに何か名前とかあるんですか?」
と女の子が聞くと
「あ。解った。それってもしかしてカイって言う子が間違えているって言ってた系典の本当の名称って事じゃね?」
とその男の子が言った。それを聞いて微動だにしなかったグレゴリーの感情が動いた様な気がした。
「あ。忘れてた。そういう子。いた!いた!その時は何言ってんの・・・?って思ったけど今は何であの時そう思ってんだろ?」
と女の子が不思議そうに言う。
「正解を言わなかったのはこの時の」
とグレゴリーが何かを言いかけた時にはもうその場には誰も居なかった。
「犯人はうちでいい」
とグレゴリーがおもむろにそう言うと
「そんなのがそれの答えか」
とグレゴリーの声が静寂の中に消えていった。
「いい訳ないだろうが・・・!!!!」
怒りとも悲しみともとれる何かを押し殺してたのを吐き出すそんな声だった。
「一人で喋ってる所申し訳ないんすけど迷子連れてきたんですけど。あ。それを先読みしてたんですか。やっぱ。すご。代表」
と微笑しながら現れたのがさっきヴィンの事を言っていた男の子だった。
「会話が世界を動かす。何処かでみた光景だな。アイツの手先」
とその男の子に向かってそうグレゴリーが言う。
「はや。もう俺が去った後っていう事でもう一人事話し始めてるわ。じゃあ。そういう事でこの子かえしてきます」
とそう笑って言うと
「そのさらってきた奴の姿はみえないがそれよりアイツの目的は何だ。あの時アイツがみえない世界、シークレットになっていた世界、犯人という概念の犯人のたった一つの答えに定める為にあの時アイツが」
とグレゴリーが言うと
「観測団のみんなも言ってたんすけど謎解きゲーム後暫く感情が氷ついた様に停止したみたいになってたって言ってたんすけど最近ちょっと最近感情を表に出す様になったわ。あ。話し聞いて欲しい系ですか。俺で役に立つなら話し・・てかもう聞いてるか。あ。違うか。いい訳ないってそっちの方か。じゃあ。そっちの迷子を連れてきますよ」
その途端その子が現れた方から風が吹くとこの場面事掻き消したかと思うと新たな場面が現れた。
「ある子が作り出した問題で犯人という概念を一つに絞る問題が起動したらしい。それは皆を幸せにする形の無いものらしいぞ。がその犯人を見つけ出すまで世界はどんどん精神が一つに保てなくて分裂していってその犯人を見つけて殺すまでそれは続けるらしいぞ」
「ならここ真っ先に殺されるんじゃね?だって最近規則を重んじるディストピアって行ったら自分らの自由意志は無視されるんてんで悪者扱いじゃん・・・。俺達殺されるのかな・・・?」
「何諦めてんだ・・・!?俺達生きるのに必死だっただけだろう・・・!?何でいつも不幸を重ねている俺らだけ辛い思いをしてアイツらのうのうと暮らしている善人ばかり言い思いするんだ・・・!!」
「それ完全に悪役のセリフだな。もう疲れたよ・・・」
とこれは・・・?これは空観測団の一員の人がそれぞれ暗い顔をしていやセリフだ聞いてるとそう思えるが顔は何にも感情をうつしていなかった。何で・・・?顔に出さないの・・・?
うちは何とも言えない感覚に陥った。
「必要が無いからだ」
と何も感情を現さない顔で目線をあわせてないが確かにうちにそうグレゴリーが言った。え・・・?これ過去だよね・・・?え・・・?それよりうちは原理自身になったんだよ・・・!?なにうちって人間ぽく自分を呼んじゃってるだろう。グレゴリーって厳かな雰囲気そういうのを全部ぶち壊しちゃう所あるよね・・・!?でもそんな怒っている暇は無かった。今は心臓があるのか自分でもよく解っていないが過去のグレゴリーに話しかけられると思って無かったのでうちは驚きで心臓がドクドクいってそれどころじゃないのとそれ以前に関西弁風のグレゴリーには好き勝手言いたい放題言えるが今の銀髪バージョンのグレゴリーには怒るなど何故か出来そうに無かった。
「誰がこっちが過去だと決めた?」
ビク・・・!!え・・・?
「今からここにくる奴を過去にしてこっちが現在になる事だって出来る。規則を決めているのはこっちだ。主導権はこちら側にある」
え・・・?今から来るのって・・・!?もしかしてこの問題を提示したのはうちだから今から来るのは過去のうち・・・!?心臓がドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク現在って過去から変えられるんだっけ・・・?でも今確かに過去形が現在形に話しかけられている・・・!どうしよう今過去のうちを消されたら今のうちも無かった事になる・・・!?うちはみんなを幸せにするあぶれ者など無い実体を作るという夢が脆くも崩れさる。あれ?また夢という表現を使っていた。もう夢から現実のものへとなっていたはずなのに。もうすっかり最初のうちに戻っていた。
「戻るのはや。他の所は遅いのに」
とまだ空観測団になっていない頃の団員の一人がうちに目をあわせないで悪戯ぽく言った。は・・・!うちは我に返った。そうだ。前のうちとか今のうちとかどうでもいいんだ・・・!うちはマイペースで生きる(いく)。うちはうちだ・・・!
「何言ってんのかよく解んねえですけどそんな事出来るんですか・・・?俺達助かるんですか・・・?今からくる奴を何とか出来るんですか・・・!!」
と団員の一人がグレゴリーに向かって言う中、自虐的に
「だからそれ悪人ぽいぞそのセリフ・・・。悪は滅びるってね」
団員の一人がそう言った。
「みすみす影響力のある範囲の犯人という概念を相手に押し付けようとするとは殆どの奴は愚かな奴らだ。ご希望通りこちらが犯人になって滅びた時に与えるその衝撃に対する影響力でその相手にとって代わりこちらが相手を支配しコントロールする」
とグレゴリーがそう言うと
「え・・・?それって一回自分らが死ぬんですよね・・・?でも相手に自分がなるから」
と考えこんで
「今からやってくる奴は自分が自分でなくなる事を知らずにやってくる。結果的に自分が死ぬとは知らずに」
その何も恐さを知らない様な冷静な口調に団員達は恐れを忘れたのとか無言になった。
コンコンとこの教室の扉をノックした音がしたら教室の扉が自動ドアの様に開いた。うちは恐ろしさでもう何も言えなくなっていた。
「突然の来訪申し訳ございません」
とやってきたのはうちじゃなくていつもの上品の笑みを湛えた王子様だった。その途端今までの恐怖心が引っ込んだ。
「答えをたった一つだけに絞りにきたか。『唯一の知』それ自身なのにそんな軽率な判断を下すか。犯人(厄介者)を殺して終わる警察の癖に矛盾している」
とうちとは対照的に何も最初から動揺した素振りも見せずにそうグレゴリーは静かに言っていた。それとは対照的にみんなは緊迫した雰囲気が流れていた。皆何か言いたげだ。
「カイさんの意味は犯人という皆様の中で生きる概念すらも排除しないでそれ自身も幸せにすると言う事ですのでそれに該当しません」
みんなは呆気にとられていた。最初のある子が犯人を特定して殺すまで止めないらしいのこの王子様が居なかった事の答えを言ったからだった。
「何をしに来た?早く犯人にするなら断定してとっと帰ったらどうだ?」
みんなは忘れてた死の恐怖を思い出したかのように顔には現さないが青ざめたのが情景としてうちに伝わってくる。
「失礼致しました。それをお伝えしにきました。では退出致します」
と相変らず上品な笑みを湛えたままそう言うアイス様。
「必要の無いものは排除するここと同じ考えだ。私が犯人だ。必要の無いものを排除しにきたんだろう?」
とグレゴリーが不可解な事を言い始めた。
「代表・・・!!どうしても試したくなったんだ。その死の破壊による影響力の考察を自分で試してどうしても自分が全部原理自身になるつもりだ・と・・!」
ツッコミか恐怖しているのか訳解らない団員達。グレゴリーって関西弁形の時も天然の事あるけど昔からなんだろうか?
「見えない犯人として罰せられる方をお思いですか。お優しいのですね」
うちはそのアイス様の言葉に衝撃を受けた。あの時の初めて廊下を一緒に歩いた時のヴィルへルムさんとか歩いた時の関西弁の時に見せた時のあのいきなり見せた氷の表情、もしかしてあの時も自分が犯人になる指令をこの過去のグレゴリーにタイミングをどこからか読み取っていた。それは何となくその時はそううちは感じていたのだが今のは気ずかなかった。うちはまたグレゴリーの事を勝手に決めつけて自分で本人に聞いた訳でもないのに・・・!うちは涙があるのか解らないけど涙が流れた気がした。こういうのをなくす原理になっていると思っていたのにうちはまだなれていないのか・・・?
「規則に縛られ自由意志も尊重されない社会が優しいか。一つに概念を絞るとき時に善か悪かで言う時に悪と決めつけたのはそっち(大衆)だったはずだ」
と静かにグレゴリーが言うと
「必要なんです。その一つになる為に形に捕らわれないものが。では持っていかせていただいてもよろしいと解釈してもよろしいのですね」
といつもの変わらない笑みを湛えてアイス様は言った。その時居た未来では空観測団になるる団員達全員が殆ど全員が思った。命をもってかれる。笑って殺す笑顔の悪魔。本当の阿悪人は殺す時にこういう顔をしている奴をいうのだと。
『お怪我はありませんか?』
とグラースが倒れた時のアイス様の顔を思い出す。でもあれって現実だったっけ?
「では参りましょうか。それ気にいったみたいですね。それをやってからにしますか?」
と教室の中の団員に話しかけた。
「へ?なんつーかちょっと見てただけてーか決してサボってた訳ではないですよ」
と団員の一人がそう言った。団員はその今言葉を発した男子の一点に驚いて視線を集中させた。するとプレステ2のギャルゲーのソフト『奴を終え』というヤンデレ系ヒロインがメインのソフトをもっていた。
「そういうのが好みでしたか」
と朗らかにそいつに向かっていうアイス様。
「え!?違うってかゲームここの一通り面白そうなやったからこれだけ手つけてなかったからどんなんかなと思いまして」
一瞬焦った様な表情を見せた謎の団員A。あ。さっきのはや。他の事は遅いのにと言って来た奴だ。ムカつくけどこの一言で何故か我にかえったのも事実だ。
「一通りか。職場にそんなに大量のテレビゲームを持ち込んだのは誰だ?」
グレゴリー様の氷の様な一言にみんな氷ついた。
「やば。わり。ばらしちまった。てか誰かは内緒。て今がちょうどいいタイミングか」
とそいつが言ったかと思うと
しゅううううううううううううううううううううううううううううううと何かを吸い込無用な音が聞こえたかと思うとみんなの姿が霧の様にアイス様の方に吸い込まれていく。全員吸い込まれたかと思うとアイス様が皆を取り込んでいる。これが本当の氷の帝王・・・!?
「こんな許可をした覚えは無い。騒がしいぞ。黙れ三下」
とグレゴリーの声がしたと思ったら教室は元どおりに戻っていてみんなもちゃんと居た。それよりアイツも消えていた。そんなんどうでもいいが一番気になったのがさっきのがゲームがあんまり好きではないうちの持っている大好きなゲームの一つのうちの一本だったからだったからだ。アイツに貸してやって誰が押しキャラの女の子か聞いてやってもよかったのに。
「まじで。なら借りつとくか」
と声が聞こえたかと思うとアイス様のお腹の所ぐらいから手が生えていた。ギャ------!!!!!!!!!!!!!その途端教室中から悲鳴が上がった。
「これ!!!!!!要らないから売ろうと思ってた奴だからやるよ・・・!!だからもう成仏してくれ・・・!!」
と団員の男の子が叫んでそのゲームソフトを王子のお腹に向かって投げてきた。それをその手が受け取ると
「サンキュ。てか催促したみたいで悪いな」
と手が言ったかと思うと
「申し訳ありません。有難う御座います。このお礼はなにが宜しいでしょうか?」
とそのゲームを投げてよこした子にアイス様が聞くと
「え・・・?いいですよ。お構いなく。何処のショップでも古すぎるって中々売れない奴だし」
とその子が言うとアイス様はその子に会釈して
「やはりそういうのに興味がおわりでしたか」
とそのアイス様のお腹から生えた手に向かって言うと
「え!?あ。すんません」
といきなり手を出した事に怒られると思ったのか。手が引っ込んで何も喋らなくなった。それに可笑しそうにアイス様は笑った。アイス様もこんな顔するんだ。うちは今顔があったら赤くなっているだろう。
「では。おさがわせ致しました」
とアイス様が言うとごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおとさっきのとは桁違いの轟音が巻き起こったかと思うとまだ吸い込みたりないのかそれを吸い込んで廊下へと去ってこうとすると
「待てそのディストピアの部分を自分に取り入れて何に使うつもりだ・・・!お前までそれになるぞ・・・!!お前にはそれは扱いきれない・・・!」
とそれに向かってグレゴリーにしては動揺して言うといつの間にか廊下の突き当りに暴風と共に消えていった。
「悪役の部分が必要か・・・他人の不幸を全部背負いこんでどうするつもりだ・・・?他人の不幸なぞどうでもいい必要の無いものじゃないのか・・・!変な奴だ・・・!」
とグレゴリーがそう呟くとそうすると去っていった未来の空観測団の教室の前に綺麗に畳んでマントが置いてあった。
「なんだ・・・?あいつ・・・?」
と今までは大人びた口調だったがそれはまるで年相応のもっと幼い何かのつっかえがとれた口調だった。あの時の冷血教師はアイス様が正体だった訳だが必要が無いものは消す。あれこのグレゴリーからきた事だったんだ。それよりそんな事より最初のグレゴリーの必要の無い事だからだってそういう事だったんだ。うちは涙というものはあるか解らないが涙が勝手に流れた気がした。冷血教師は悪人などではなかった・・・。ただの不幸な-
グレゴリーのバカバカバカ馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿何で言ってくれなかった・・・!!!!何で・・・?悟る事が出来なかったんだろう。そうされて辛かったのはうちなのに・・・!!もっと前みたいに近くで話ししたい・・・!!と思っていたら現在の空観測団の教室に居た。
「これで正体回収できましたね」
と言う迷子を連れて来た空観測団の子がグレゴリーにそう言った。
「さっきの茶番の会話が起動した状態の正体を回収する為にお前がいるのか?」
とグレゴリーが聞くと
「違いますよ。迷子を届けに来たって言ったじゃないですか。社員が職場にいる事が何か違和感あるんすか?」
と団員の子が聞くと
「ならなんの目的でここにいる?」
とグレゴリーが更に団員の子に聞くと
「うちとか言うのじゃねえけど本当にくでー迷子つれにきただけですって」
うちとかってうちの事・・・!!酷い・・!!カイちゃんっていう名前があるのに・・・!!
うちは口を尖らせた様な気がした。
「アイスリーゼンベルトの手先」
とその子に言った時、
「違います。自分はその方の手先ではありません。おじゃまします」
透き通る様な前と比べて凛とした美しい少女が居た。それを見て驚いた表情をしたグレゴリー。
「じゃそういう事で」
とさっきの朗らかな団員の時とは違う朗らかな笑みを消して何の感情も浮かべない淡泊な顔で教室を去ろうとする-え?理科室・・・!?うちが驚愕しているとうちの方に何も感情
も浮かべない顔でこっちを見てきた。何をいまさらという意味でこっちをみてきたらしい。うるせえ・・・!!このヤロ・・・!!やるかしゅしゅとファインティングポーズをとろうとした時え・・・?そういえばさっきのはやとか言ってきた奴も実体が無い原理になったうちの方に視線をやってきて・・・!?もしかしてあの時のアイツも理科室か・・・!!
それより何でうちの視線がコッチにある事がわかんの・・・!!何かおそがい(こわい)よお・・・!!いやあんな奴の事なんか恐がって溜まるかと思っていると
「あれを誰かに正体を明かさせて前回収、全起動をしなくていいのか?」
とまた理科室に言うと視線をうちからグレゴリーの方に向いて
「動かしたかったら自由に自分で動け空観測団の代表。仕事の設定の内容にはそれは含まない」
とすっかり仕事モードの方のゲームとか全く興味なさそうな何も感情を現さない顔で言った顔で言ったかと思うといつの間にかみえなくなっていた。
「なにかさっきの自分を連れてきてくださった時とは違う感じの様な」
と女の子が不思議そうにグレゴリーに言う。何かこの子を見ていると懐かし様などうしようもないなにか大切なものがこみ上げてくる。
「先ほど言っただろ。手先と。仕事を遂行するだけの為にしか何も感情を持ち合わせていない。人間のふりをしているだけのな」
とグレゴリーが言うと
「解りました。子供ですね。自分も経験があります」
と何故かその女の子は何処か愛おしいそうに笑った。うちは何故かその笑顔にドキリとした。それにしても仕事だけの何の感情も無いか-仕事に憧れて就職したいはずのうちが何かもの悲しさを感じた。あれ・・・?何でこんな事思うんだろう・・?仕事が手に入れば幸せじゃないの・・・?うちの概念が崩れかかっている。あれ・・・?そういえばアイス様がゲームを作ったのって攻撃を起動させる為のものもあるけど、ヴィンと理科室がゲームが好きだから作ったんじゃないんだろうか・・・?
「ご自分の事おっしゃっていませんか?」
となにかを見透かした様な瞳でその女の子はグレゴリーを真っ直ぐ見つめた。この瞳何処かで見たことがある。
「今のもわざと自分を下げて相手の何かを伝えたかったんじゃないですか?」
と女の子が厳かにそう言うと
「そうやって推測で物事を考える所は人間ぽいが全部推測に過ぎない」
とグレゴリーが言うとそれにその女の子は上目使いで悪戯っぽく笑うと
「自分の事覚えていらっしゃいますか?貴方が自分のお母様に自分をお与えになられたのですよ?」
とその女の子が言った。それに目頭に熱いものを感じた気がした。もしかしてじゃなくてもこの子は-
それにグレゴリーが一瞬止まったかと思うと
「正しくはアイスリーゼンベルトに与えられたものだろう?」
と懐かしむ様なグレゴリーの本質を現しているかのような優し気な愛おしい様な笑いだった。うちはそれにドキリと思わず胸が高鳴った。それにその女の子が年相応な女の子の様に可笑しそうに微笑むと
「点ちゃん!!!!!!!!」
思わずそれにその子の名前を叫ぶとその子は消えていてその代わりに-
「めんせつにきまちた」
とある女の子が現れた。それにグレゴリーが一瞬止まった。
「面接ですか?今代表は来客中なので私が承りまえ・・・?」
とある空観測団の女の子が現れたがその女の子の余りにもぼけーとした表情に戸惑い始じめて驚きの声を上げた。それになんだなんだと他の団員の子が現れ始めた。
「ここにしゅうしょくさちてください」
と稚拙な喋り方で独特の声のトーンの女の子に団員達は引き気味に動揺し始めた。
「それはちょっと無理」
と男の子が何やら言いかけたかと思うと
「いい。合格にする」
とグレゴリーの言葉に皆ざわめいた。
「え・・・!?何言っちゃってるんですか・・・?その子に何が出来るんっていうんですか・・・!?」
とみんな青ざめ気味に言った。
「よくここまで来たな。沢山の道を通って疲れただろう?」
とグレゴリーがその子に聞くと
「ううん。普通だた。」
これは・・・!!うちだ・・・!!うちは今まで心に纏っていた重圧の一つがすっと消えたかのような何かに開放された感覚を味わっていた。やった・・・!!やっと就職できた。ここの場所はうちにとって始点でもあり原理の終る一回周り終えた終点(周点)でもあったんだ。
その後時が流れ
「おわた」
と何か書類の様なものを誰か団員の子に渡しているうちがいた。
「え・・・?これ何書いてあんの・・・?」
とその男の子は戸惑い気味のちょっとイライラ気味で言った。
「私がみよう」
とグレゴリーが言うとその書類は宙を舞い世界を映し始め出した。地球が映し出された。当初形の自由化により自分以外の誰かはみえない状態が続いたが空観測団がお互い同士でも見える視点の提供を前みたいにしようというのが『世界再生計画』だ。
「こういうのは感じとってやるものだ」
とグレゴリーがその部下に向かって言うと
「おっだいぶ世界の再生の全体像がみえてきたなっておい!!今のに本当にそれが書かれてたんですか!?」
と言う部下の戸惑いに
「よくできたな」
「うん。うちえら」
と全然話しを聞いていないグレゴリーとうちだった。
ああ。なんか達成感がある。何か幸せそうな光景だ。これでもう終わりだ。もう何も思い残す事は無い。ん・・・でも・・・?こんな光景に憧れていたが疑問に思い始めている事がある。何で原理のうちがいるのにあっちにうちがいるんだろう?それになにかくどいようだが心にモヤモヤが生じはじめた。何でだろう?何が不満だと言うのだ。うちはこれがずっとみたくて頑張ってきたんじゃないのか?これで正解だ。解自身のうちなら解る。でも何かが足りない気がした。
「職場崩壊しとるやないか。なんや?あのわて?こらいかんわ。ちょっと自分どついてくるわ」
と関西弁のグレゴリーがうちの横に居てその幸せの光景を眺めていた。
「え・・・!?何でうちの横に関西弁のグレゴリーがいるの・・・!?」
え・・!?横って・・・!!あれそれよりうち体がちゃんとある・・・・!?何で原理になったはずのうちに体があるの?
「そりゃあるやろ嬢ちゃん自分だけ神にでもなったつもりかいな?原理になったのは嬢ちゃんだけやないやろ?」
とちょっとからかう様にそれに笑う関西弁のグレゴリー。うちはそれに思わずグレゴリーに抱き着いた。すごい・・・!?本当に触れられた・・・。
「当たり前や。それがカイが言い当てたものなんやからな。形に捕らわれない見えないものではあるけど、自由意志を超越した中心(親)になったんやからな」
え・・・?どういう事?
「まあ。本体みたいなもんや。物事の形やその見えないものはそれから生まれるんや。世界の全体の仕組みあったやろ。ほらみんなが系典とかゆうとった奴。系典はその世界全体おの仕組みやけどわてらも仕組み自体になったんや」
え・・・?うちはそれを聞いてキョトンとして
「うち一回言ってみたい事がある」
とうちは神妙な面持ちで言ってみた。
「何や?」
とそれに合わせてかグレゴリーも真剣な表情をし始めた。
「俺の中心を回れ!!」
とアニメの魔法陣グルグルのニケの言葉を言ってみた。
「カイ。相変らずやな。安心したで」
と言うグレゴリーに思わずニカと笑ううち。
「元気なのはええ事やけどいつまで抱きついとるつもりや?アイスリーゼンベルトもみとるかもしれへんで?」
と平然と言うグレゴリーに思わず赤くなって離れる。うちはグレゴリーのその言葉にちょっと拗ねた様に
「アイスリーゼンベルト様はうちなんかに興味無いんだもん・・・!!」
とプイとそっぽを向いた。
「アイツの作ってきた道筋を始点から原理になる終点、すなわち周点になるまで全て通って来た癖によくゆうわ。解ってて言ってへんか?」
と平然と言ってくるのでそれを無視して話しを変える事にした。
「ねえ。何でグレゴリーはここに姿を現す事が出来たの?」
と一番と言っていい程気になってた事を聞いた。
「カイがわての事ヴィルへルムと一緒に歩き始めた頃からおかしゅう様になったってほら氷のなんちゃらてその時から狙いを定めとったんや」
え!?やっぱり今までの事聞いてたんだ・・・!!それより-
「グレゴリーの事なんか好きじゃないんだかんね!」
うちはプリプリし始めた。
「そないか。わては結構すいとるけどなあ。まあ。そない事より」
とあっさり平然と受け流された。そない事って・・・。
「氷の表情の時から犯人になる覚悟があるとか不幸を背負ってああいう表情てゆうとったけどな。わては集中しとる時とか業務用のときああゆう顔になるんや。深読みして人に不幸を背負わせて人を簡単にいい人にするんやないわ。わてはいつもぴんぴんしとるで」
と悪戯っぽい笑みを浮かべてきた。
「うん。良かった」
やっぱりさっきのグレゴリーと同じなんだ。相手を思いやる余り自分の事は-とそれにグレゴリーは何故かキョトンとして
「でもそれさっきの自分(子)がゆうとったな。ならやっぱり悪いのはわてやないか。なんなんやさっきのわて・・・!!本当にきしょいわあ」
と何故かちょっと赤くなったようだった。
「ねえそれより狙いって言ってたけどそれどういう事」
とさっきの仕返しをしてやった。それに気にした素振りもなく
「すまんなあ。話し自分で脱線してしもうた。視点がなくなってしもうたら世界が真っ暗になってもうてお先真っ暗になってまうと思って手を打っといたんや」
手を打つ?
「謎解きゲームや」
あ。だから最後に勝ったのはグレゴリーなんだ。
「この策略家・・・!!」
うちは何故かドスンドスンと地団太を踏んだ。
「自分の体を守る戦いやでカイも守りたいもんを守りいやあ」
とグレゴリーはそう言うと消えていた。何かうちだけ取り残されたみたいだ。グレゴリーは目的を叶えて原理としてここにいる。うちはなりたかったものになれて-暫く考えてそうだまだなれていないんだ。なら目的が解っているのならただやるだけだ。グレゴリーの事だからさっきの言葉もヒントに違いなかった。戦いと言う事はまだ戦い謎解きゲームは続いているという事まだ出来る事があるはずだ。もう不安に押し潰されているだけのうちじゃない。この原理は辛くてあぶれものになっていたうちがあぶれ者でもみんなと仲良くなって全員と幸せになるという形だった。それは悲しんでいるものを全員救いたい。いや悲しみだけじゃない自分を含めてありとあらゆるものからみんなを守りたい。今は悲しんでいるものやそれ以外のものから全てを救いだす。だから自分だけじゃ駄目だ・・・!!後はみんなだ。
「うちは大切なものを守る戦いだ。これは戦いだ・・・!!」
探偵カイちゃん発動・・・!!!!!その途端うちは光に包まれて全身探偵バージョン野ヒラヒラのレースの服、頭は探偵の帽子。茶色のスカートの探偵解ちゃん誕生・・・!!解の解は解析の解・・・!!!!
「グラフ・・・・!!!!チョコレートバージョン。グラフに混じれうちの解析・・・!!!と言うと赤い蛇の様な金属の機体ではなくて赤く光る原理バージョンの何処までも続く長い道の様なものが現れた。
「いけ・・・!!うちの道標・・・!!解の道・・・!!自分の道は自分で考える・・!!」
アイスリーゼンベルト様が通って-交差自身のアイスリーゼンベルト様が自分と自分以外自身を繋げて一つの道にした。だからみんな繋がっている。それは自分の生きる道だ。
「いけ・・・!!うちの道・・・!!」
うちの今まで通って来た道、それ以上に全ての生きとしていける形、形以外のもの達の道がうちの道に入れ混じる。いた・・・!!
「テレンス・・・!!」
静かにこっちをみてきた。
「会いたかったよ」
うちは涙目を浮かべる。もう見えないものが見えない時代でもうみえないと思ってた。それより
「俺じゃない。道がそれてる。まだ通ってない道があんだろ」
と顔色を変えずに言ってくる。
「自由に形を選択できる時代になったんだろが」
「もしかして・・あれ・・・?でもそれはうちも通りたくないというか通りたくないというか・・・」
うちは青ざめて言う。実は今うちに必要な道は解析の道でもう照合していたがまだ通れずにいた。まだうちの攻略出来ていない道。
「これやるから行くぞ」
とうちの手にミルキーの一袋を差し出してきた。うちはそれに頬を膨らましてそれをバシ都乱暴にひったくると
「ものにつられるうちだと思いなすんな」
やった・・・!!これ大好きなんだ・・・!!ペコちゃんもこれも大好物だ。うちは勢いよく袋を開けると三個同時にほおりこんだ。
「違う。バレンタインデーのお返しだ」
とテレンスが言うのでえ…?もしかして小学校の時に渡したチョコレートの・・・?
「でもテレンスちゃんとホワイトデーの時にちゃんとくれたじゃん」
とうちが不思議そうに聞くと
「あの時何も出来なかったお返しだ」
え・・・?
「ちゃんと渡してくれたじゃん。あのボールチェーンのマスコット」
それに思わず微笑んで言った。本当は自分で渡さないといけなかった。でもそれキッカケでちゃんと自分でアイスlリーゼンベルト様にちゃんとずっとため込んでいた大切な思いを告げる事ができた。
「様は要らない。それに返すだけじゃない友達はヴィンだけじゃ無い。後に使え」
相変らず口は悪いがそれも今ではうちは照れ隠しにテレンスのお腹に向けて頭で頭突きでガガスガスやった。それってテレンスもうちの友達って事だよね。それにしても前みたいに口数増えたな。それを思うとガスガスを高速でやるうち。
「行くのはカイだけじゃ無い。こっちから行く」
とテレンスが顔色を変えずに言うとうちの全身が光ったかと思うと光みたいになるとそれがテレンスに向かって当たった。
「形の範囲を変えられる。その無限子の親の束の収束、まだ攻略してないんてんなら一回
束にして纏めて一旦使ってみて後から知ればいい」
とテレンスが言ったかと思うと無限子ってグラースの・・・?そういえばグレゴリーが子って言ってたっけ・・・?うちは今テレンスと同化して一緒になっている。ここはテレンスの体の中、形のあるもの、形の無いものの範囲すらも変えてそれに辿り着いてそれになる事が出来る。無限の形、形なしのグラース自身が世界を救う為に行った医療行為のうちの一つ無限に自分がいるおそ松さんで言う所の無限子バージョン。それは親がテレンスならそれから発する分岐するルート、テレンス(親)を中心に発して子供がそれから沢山発せられる。無限に広がる形をうちらは定めれないそれを束に纏めてうちらでも把握できるように束に纏めて収束させたものを親、収束バージョン、第一集という感じである様な第界、見えない世界、見える世界も自分で作り自分で広げる、第無限界の第を取っ払った存在の界、そう思いながらもうちは今まで通った道、通らなかった道さえも-
『発散』
界が全ての道に広がり放射された。その中心の親のテレンスとうちを中心にしてその広がって行った全ての界を持ちあげると全ての何かの沢山の子を持ち上げていた。それを中心の親が自ら転がりそれを丸め初めた。それは一つになって何かの形、形無しと合わさったものが出来た。
『発動』
それ自身になったうちらが起動した。
『集束』
理科室の正体だった。
『全ての形、形無しそれを超えるものや全てうちに集まれ…!!全ての道の伏線回収』
とそれ自体になったうちに今までの伏線が回収されていく。あ。あった回収して無い伏線。
『全機なるべく多く撃つ事がゲームで勝ち残る秘訣だけどでも見えてる機を狙ってもそれけじゃ本体の全部を狙った事にならないから大した得点にはならない。本当のゲームを制覇したのならその本体を代表本人の見えてない機を撃って本人の体を手に入れないと』
『カイちゃんが一番生きてるよ。なんならもう一番みえてるよ。まあ。あえて言うならまずは考えないで見えているものから行こうよ』
あの時のワトソンだった頃のヴィンだった。不覚にもあの頃はヴィンだって事忘れてたけど。あの小学校の頃の先生のヴィンのパワハラみたいな事をすれば僕の事思い出すかもと言ってた事を思い出す。
「覚えてたんだよ。ヴィンにいつものカイの生体で他人の事を自分の事に重ねて憐れむ時にへんな人形渡してんだろ」
うちはそれに赤くなってリツ子さんのを人形って・・・。
「それって覚えてた事になるのかな・・・?」
「無意識の方が凄いだろ」
テレンスのキャラ崩壊が起きてる。うちはそれの照れを隠す為にわざと顔を見ない様にして見えてる機を撃ち落しても大した得点にならない。そう言えばヴィンってあんまり機体に乗って無い様な気がする。何かヴィルヘルムさんとかグレゴリーが死んだ時も手で何か何通りものも手で投げてたしそういえば、理科室との戦いの時も何故か手刀だったし、まあそれは友達ってのもあるだろうけど。それで解った。ヴィンはそれがなくても機体なんて必要なかった。見えているもんより見えて無いのが恐いのだ。いや強いのだ。
「キャラ崩壊」
というテレンスの言葉にうちはハッと我に返った。
「へへへん。あんな奴怖くないよお」
と誤魔化す様に言った。機って言うと自分の体の事、世界全体に広がる自分自身が一つが沢山、世界だけに定まらず形を作らずにそこら中にいる一つが沢山いる矛盾している様にみえるがそれが形だけに留まらないと言う事なんかな。でもアイツそれの全部だからそれを見ようと思ったら全通り撃ち落さないといけないしもう話す事はないだろう。
「顔」
うちはまたヤバイ顔になってたらしい。
「違うんだよ。あの頃色々不安で常に押し潰されそうだったけど、何でだろう?あの頃に戻りたいよ」
何でだろう?最悪だったあの頃に戻りたいなんて。そっかあの時はアイスリーゼンベルト様隣り同士にいて全然話してなくても近くに居たんだ。今もう何にも見えない・・・!!
「考えないでみえてる事」
あ。そんな事アイツ言ってた。
「昔にこだわんな。カイ。退化しろ」
え・・?進化じゃなくて・・・?というかコイツは昔と変わっていく事を寂しくないんだろうか・・・!?それに退化しろってうちにはどうせ退化しか出来ないって事糞・・・!!敢えてツッコまんぞ・・・!!何か腹立ってきた。
「うちは前のうちとは違う・・・!!それをうちは今から見してやる」
ん・・・そう言えばさっき自分で撃ち落とすとか言ってた様な。そうだ。思う事に謎が解けている。これは解析自身のうちが働いているからだった。もしかして形のある世界ではグレゴリーが勝利した。それは視点自身がグレゴリーだからで『カイちゃんが一番生きてるよ。なんならもう一番みえてるよ』とヴィンの言葉の中にもそれに今思ったら解(答)が体が出来て来た。うちは体が恐怖で震え始めた。うちは震える手でポッケに手を入れた。チョコレートの鏡はもう銃に変わっていた。うちに反応している。うちは震える状態でそれを持ち思い切り
バーン
と自分のこめかみを打ち抜いていた。
『カイ・・・・!!!』
とテレンスが叫んだのが何重にも響いたのが聞こえた。ああ。うちって本当に沢山居たんだ。
ああ。うち死んだんだ。
なんか真っ白・・・?これはグラース・・・!!無色透明だ。ん。うち死んだのに何でこんなに余裕があるんだ。
シュと風が一瞬切った後周りの景色が破壊された状態から一瞬で世界が再構築された。何やらぽけーとした感じで仕事をいや椅子に座っただけのうちがいた。
「止まってないか?」
というグレゴリーに
「うちちゃんとやてる」
というぽけーといううちに
「そのようだな」
と言うグレゴリー、そこには幸せそうな光景が広がっていた。これは何だ・・・?
「みなさんが子と呼ばれている存在です。それを親と呼ばれる存在が視界として原理となって今見ているのはその一例で形のある世界が子でそれを親である私達が正常に起動するように見守っている状態です。そうは言っても子達は自由意志をもって自分達で動いていますが」
うちはその声をずっと待ち望んでいたが、何にも動けずに顔は地面を見たままだった。顔を上げて顔を見たかったがいつもその顔をまともに見れない。うちはちゃんとその顔を見てちゃんと向き合う事に成功したはずだが。静寂が流れた。こっちをみてきている事はなんんとなく感じられた。いつものあの貴賓の溢れるそんな顔で笑っているだろう。うちはそれに思い切りその視線から背を向ける。体の震えが止まらなかった。
「カイさん」
とその背に向かってあの声が聞こえる。呼ばれた。これをずっと待ち望んでいた様な気がした。うちはそれに思い切り
「泣いてないよおおおおお!!!!バああああああか・・・!!!」
と思いきってソイツに向かってべろべろばあをして怒鳴った。アイスリーゼンベルトは笑ってなどなかった。それに自分でやっといて自分自身で驚いた。アイスリーゼンベルトはあの時から変わってなかった。ヴィンとふざけあっていた時ふざけて机に伏せて泣くふりをしたら
「どうしたのですか・・?お泣きになられているのですか・・・!?」
普段小学生なのに小学生なんかより圧倒的に賢くて知的ないつも動揺した所なんか一度もみた事無くて大人びた表情をして温和な笑みをいつも浮かべているそんな子だったが動揺した声で明らかに心配した声を出していた。その時は年相応の小学生だった。その時顔を上げて今の事を言い放った。あの時は思わず引っ込みがつかなくなってそう言って今の今まで後悔していた事だが、今は心からの本心だった。
「うちの小学生の時作ったうちが一人称の主人公のうち視点のこの話自体の体を作った時その機(自分の体)を自分で撃ち落として全部をヴィンの全通りの銃で撃ち落とせばお前ならこうやってくると思ってのこのこ出て来ると思ったんだよ・・・!!」
とうちは思わず叫んで怒鳴り気味に言った。それをアイスリーゼンベルトは今までにみた事が無い様な何も浮かべて無い表情からそれを見て年相応な可笑しそうに笑ってきた。それにうちが激怒をして言った。
「何が可笑しい・・・!!!馬鹿にしとんのか・・・!!!」
と言うと
「申し訳ありません。いつもそのお声をお聞きして憧れていたので私にかけて頂けると
は思いもよらなかったので正直感動して笑ってしまいました」
うちはそれに止まるうち。そう言えばしょちゅうヴィンにふざけ本気でよくこう言う事を言っていたっけ。そんな事思ってたんだ。うちはそれに視線がどんどんまた下に向いていくのが解る。駄目だ・・・!!うちはコイツに前と違う事を教えに来たんだ。うちはポッケから銃を出して前の奴に構える。
「ラスボスはアイスリーゼンベルトお前だな・・・!?」
それにあの上品の笑みを浮かべるアイスリーゼンベルト。
「全ての基であるお前はすべての元になる存在・・・!!第一集とかの第基バージョン・・・!!!お前が原因の因の部分を全て集めてきた。人は全ての事をその原因によって判断する・・・!!それが犯人という要因を作ってきた基盤それを撃てばこの原理のみんなを幸せにする原理が完成する・・・!!」
とうちはそらに銃に力を入れてそれを撃とうとするが手が震えてカタカタ震えだした。
「カイさん相変らずですね。一番お優しい」
と今まで見たことの内容な表情で笑うので思わずその反動で引き金を引いていた。
「理由なんかあるか・・・!!!」
うちはそう泣き叫んでいた。何でも理由は?何でそう思ったの?それに対する原理の引き金だった。
× × ×
うちは涙が地面に垂れた。
「何泣いてんの?」
とその淡泊などうでもいい感じで聞いてきた。理科室だという事は顔を見ないでも解ったが今はそれ所では無かった。
「原理が完成した事に歓喜まわってか?まあそれはいいけど俺に用事あってここに来たんだろ。はよ言え」
と理科室が言うがうちはワンワン泣き始める。
「じゃそういう事で」
とうちに背を向ける理科室。うちはその右手のその服の袖を後ろから掴む事に成功した。
「あのなあ。あの人って人じゃないけど死ぬようなたまじゃねえし死んでねえし何泣いてんだ?意味不明なんだけど」
と聞いてくるので
「あのお方いつも自分の事はていうか自分の事なくて・・・!!全ての不幸を集めてそれを背負ってさっきのもあれうちの為だし・・・!!うちはあの方を最後に救いたかったんだだけど結局救えなかった」
うちは声をワンワン上げて更に大きく泣いた。
「うちの為じゃねえしてかうちの為か一応大部分はそれ俺に言わせたくて言ってるわけ?」
うちはそれに
「理科室は上手い事言おうとしてる・・・!!」
それを無言で理科室が無言で見つめると
「自分の幸せだけじゃなくて他の幸せも願うそんなアンタを信じてその狙いどうりだ」
と不敵な笑いを浮かべて
「だからあの人を救ったって訳。じゃあそういう事で」
とまたうちに背を向けて歩いたが袖を掴んだ。
「つか俺も自分で言うのもやなんだけどうちに二回も捕まれるなんて本当にたいしたことねー」
と振り向いて言ってくるのでその手にあるものを握らした。
「何これ?」
とうちに不思議そうに聞いてくる。
「テレンスがガキはこれが好きだからって」
え?ガキってあの人とおない年だし背も俺の方か遥かに高いんだけどという感じで無言でみてくるがこいつはそこんとこは大人な用でそれについては何も言ってこないというかどうでもいい感じだった。
「仕事お疲れさま。でも仕事以外にも子猫にはゲームがあんじゃん」
うちはニカと笑った。
それを無言で暫く見てきて
「ああ。そういう所かあ。あいつヴィンネツィアも言ってたんだけど」
と言うと不敵な笑いをしてきて
「お返しにおしえとくわ。そういう気持ちが沸き起こったらその気持ちを付け込まれるといけないから」
とうちの両手を掴んできて
「こうやってばーんてな」
と両手をある形にしてきた。
「誰にもつけ込まれないうちだけの形な」
と悪戯っぽく笑ってきて
うちはそれにぽけーと見ていきなり真顔に戻ってというか仕事用の顔になって
「変化を恐れるな」
と言ってきたのでそれにびっくりして思わず両手を閉じていてそれを開いたら
バ---------------------ーーんと凄い衝撃音がして世界全体が全て消えた。
『変速』
そうかこいつはそれなんだ。変化だ。うちの一番恐れてた事だ。
「仕事はここまでだ」
とまたあの何の感情も無い顔でもう振り返りもしないで消えて行った。・
え・・?これもアイス様の狙い通り?それにこれは
「形典・・・・!?」
ヴィンの本当の名前を言っていた。世界の全対像、普通の世界と反対に位置する世界が広がってくる。子猫は第集とか第変とかその特性の攻撃で撃ち落とせばそれが観える。それは一転集中だったり
× × ×
ある子が言っている。
「やったあ変速の形出来る様になった。それある一点を狙って撃ち落せば」
と女の子が嬉しそうに言った。
「俺最大の形、形典の形できるようになったそれはな撃ち落とすんじゃなくて」
と言うとある女の子が
「違うよ。力ではそうかもしれないけど一番はカチにこだわらないカイの形だって」
と言うとその女の子以外は笑って
「喋るの初めてだね」
と言って幸せに笑っていた。その女の子も笑っていた。