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閑話4

短いですが。


 山賊に襲われている時に助けが来た。

 私の騎士としての腕がもう少しあったならば。

 しかし、これで助かった。

 お嬢様も怪我はない。

 私は……。



 その人たちは王都に向かう旅人とその護衛であった。

 その中に有名なアークトゥルス様がいらっしゃた。


 女王様が「ライオンはわが子を崖から突き落とし這い上がってくるのを待つものだ」といったという話は有名だ。

 アークトゥルス様はその言葉だけで自立させられ100歳になるまで王都に戻ってくるなと言われたらしい。

 そして一時期、『ライオンって何?』ということが王国中を駆け巡った。

 昔の話なのだが、今も語り継がれている。


 それはさておき、助けられたお礼を言おうと挨拶をしたとき、知らない男性が私の傷を見ると青ざめた顔をして馬車に戻り、意味不明な行動を私にした。

 棒をわきに挟んでほしいという。一体何の意味があるのだろう? だが言われたとおりにする。

 そして私の二の腕を紐で縛り始めた。

 白い布に液体をしみこませ、傷口をその布でふき始めた。

 しみる。だが私は騎士だ。ぐっと我慢する。


「そんなに傷は深くないようだ。よかったこれなら止血して傷をふさげば問題ないだろう」


 これは治療の一環だったと理解したのはその言葉を聞いてからだ。騎士になるために治療方法について習ったことはあるが、大抵はポーションで済ませてしまう。こんな方法は誰からも聞いていない。


「ゴロウさん、何やっているんです?」

「ああ、止血して傷口を」

「そのくらいであれば、私が治しますよ」


 アークトゥルス様が治癒魔法で治してくれた。

 やはりアークトゥルス様はすごい人だ。


 それにしても山賊が反撃する暇もなく、全て倒された。しかも死者はいない。

 私はお嬢様を守るために騎士になったのに……。



~~~



 その後、お嬢様の機転で馬なしの馬車に乗ることができた。

 お嬢様はメンカとリナンの獣人の双子がとても気になるようで、何かと2人に声を掛けている。

 アルデバラン街では2人の服を選んでいた。


 お嬢様にも妹がいたのだが、幼いうちに流行病で亡くなってしまった。

 ただ、その話は決してお嬢様の前ではしない。

 あの悲しそうなお顔はお嬢様には似合わない。

 お嬢様の2人に対する行動はそのこともあるのだろうか。


 結局、服選びはメイドのパルメの選んだ服を2人が選択した。

 お嬢様はとてもガッカリしていたが、食後に二人からお礼を言われると、真っ赤になっておられた。



 私はあのぷりんとか言う食べ物をもう一度食べたい。

 しかし、私は騎士だ。騎士はそんな欲望は抑えなければいけない。



 え?ゴロウさん。これ戴いていいのですか?本当に?お嬢様と一緒に食べていいんですか?

 あ、ありがとうございます。しかし実際に口には出さない。なぜなら、私はお嬢様の後ろに控えているので。

 それに、私の代わりにお嬢様が全ておっしゃってくれる。



 再び食べたぷりんはおいしかった。




騎士とはいえスイナも女の子です。

イリスの過去も。

さらにアークトゥルスがなぜ冒険者になったか、ギルドで働いていたのかも。

呑兵衛の愚痴よりも信憑性がありますね。


またまた台風です。お気をつけてください。行動は一刻も早く。

3日連続で投稿します。


校正

100歳王都->100歳になるまで王都


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