プロローグ 【選ばれた存在】に選ばれました
前々からこんなストーリー書きたかったんです。
やっと書けました。
他作品の更新を楽しみにしている方すみません。
今後、これ優先になってしまうかもしてません。
なるだけ、均等に更新出来るようにしますのでご容赦ください。
では、(∩´。•ω•)⊃ドゾー
とあるマンションの1室。そこで寝ている一人の少年を、置いてある目覚まし時計が起こす。跳ねるように起き上がった少年が、目覚まし時計の音を止め時間を確認すると、慌てて部屋を出てリビングらしき場所に置いてある学校の制服に着替える。そして、スマホを充電器から取り外し胸ポケットに入れ、椅子に置いてたスクールバッグを持ち、家を急いで出る。少年はかなり急いでいたようで、交差点を渡る時横から来ていたトラックに気づくのが遅れた。少年が気づいた時には既に、目の前にトラックが来ており一瞬見えた運転席には、居眠りをする運転手の姿が見えた。あっ僕死ぬんだ、と少年は思い覚悟したように目を閉じる。しかしいつまで経っても、トラックが体に当たる衝撃が来ない。少年はどうなってるのかと思い、恐る恐る目を開けるとそこにはトラックどころか交差点も何も無い白い空間が広がっていた。
◆
「ここは…何処だ。」
その疑問もご尤もだ。何せ、トラックに轢かれて死ぬと思ったら変な空間にいつの間にか移動していたのだ。
「…僕はトラックに轢かれて…」
《そうだよ、君はトラックに轢かれて死んだ。けど、君は選ばれたんだ。》
突然脳内に響いて来た声に少年は目を見開き驚く。
「あ、あの?どなたですか?」
《ん?あぁ、突然失礼。私は神だ、と言ってもそう簡単に信じてくれとは言わないけどね。》
「か…神?」
少年は信じられないといった感じで呟く。それもそのはず、いきなり自分神です、とか言い出す者の事をすぐに信用する方がおかしい。
《君が信用する、しないに関わらず、話は進めさせてもらうよ。君は【選ばれた存在】だ、それで君にこれから起こることだけどねー》
「え、えっと!その…【選ばれた存在】ってどういう…」
自称神様の言葉を途中で遮り、混乱する頭でとりあえず疑問を1つずつ解決することにした。
《え?あー、えっとね…悪いんだけどそれに関しては僕も詳しくは知らないんだ。僕が知っているのは、この白い部屋に来た者は【選ばれた存在】であるため、ここに来た者は我々神が丁重に転生させるようにということだけなんだよ。》
何とも大雑把だが、少年は信じられない事を聞いたというような顔をした。
「て、転生!?僕生き返れるの!」
《あぁ、その通り。だが、元の世界に戻すことは出来ない。それがルールだからね、君が行くのは他の世界だ。》
その言葉に少し落ち込んだが、すぐに立ち直る。少年にとっては元の世界だろうと別の世界だろうと生き返る事が出来るならどうでもいいのだろう。
「た…助かったぁ…まだ若いし、やりたい事沢山あったからね。」
《あー、感激中済まないが、生き返れるが転生先で生き延びられるかの方が問題だと思うぞ…何せこれから君の行く世界は魔法や魔王、魔物が存在する世界だ。そう簡単には生き延びられるとは思えないね。》
「えっ!なんでそんな世界に!?もっと安全な…元の世界みたいな所に出来ないんですか?」
尤もな質問だ。折角生き返ったのに、すぐに死んでしまっては元も子もない。
《すまないがそれは無理だ。転生先の世界は勝手に決められていて神であっても変更は不可能だ。》
「神って…権限ないんだね?」
《うぉぉぉい!気にしてることをズバッと言うな!ったく…にしても、凄い偶然だな…ここに最後に人が来たのなんてもう500年くらい前だが、そいつも君と同じ世界の奴で君が行く世界と同じ世界へ行ったぞ。》
「へぇ…」
少年はどうでもいいといった感じで返す。いや、正直どうでもいいのだろう。少年は生き返る事で頭いっぱいな上、500年も前に行ったならもう生きてないだろと考えていた為だ。これがつい最近とかなら少しは反応したのだろうが。
《うわぁ…反応うっす…まぁいいや、これから行く世界の説明するぞ。さっきも言った通り、君が行くのは魔法やら魔獣、魔物やら魔王といったものが存在する世界だ。それから文明的にも、君の元の世界よりもかなり低い。そのためまず魔力という魔法を使うためのエンジンの役割を果たす力を神権限で、お前に最高値で与える。魔法の使い方はあっちで確認してくれ。それから肉体能力も最大値レベルに引き上げておこう。そして、君のその制服の胸ポケットに入っているスマホ…だったな。それも神権限で全機能使えるようにしておく。なんか買ったりした時の購入履歴とかは神の力で改竄すればいいしな。不便さとか感じたら、それで調べたりして、解決するといい。なんか作りたいとかの為に鍛冶とか錬金術とか他にも色々能力付けといたから。後、向こうの世界の金もある程度渡しておくから。後、武具とかも渡しておくか…まぁ必要最低限のもんは亜空間庫に入れておくからそれ見て確認してくれ。》
「あ、あの…亜空間庫って、何です?」
少年は、意外と神って権限持ってたんだな…なんて思いながら、質問する。
《あー、亜空間庫ってのは道具とか色々入れておける…バッグみたいなもんだな。ただ、内容量は無限。生き物以外なら大きさとか何もかも関係なく入れることが出来る。それに中は時間が止まってっから、食べ物とか入れれば何時でも新鮮な状態で、食べられるしな。》
「うわぁ便利ですね。助かります。」
素直に少年が感謝するのを見て、ちょっとだけ得意げな声で話を続ける。
《ふふふ…あー、っとそれから姿とかはそのままだかんな。歳も14歳のままだ。》
「えぇ…そこは大人の姿にして欲しかったです…」
《し、仕方ねぇだろ!神にはどうしようもないんだから!》
少年はやはり大して権限は無かったななんて失礼な事考えながら、渋々納得した。
《さて、話は終わりだ。なんか他に質問は?》
「ない!」
少年の顔は早く転生してくれと言うかのようで、自称神はその様子に苦笑した。
《ったく…あっ名前、聞いてなかったな。》
「えっ…神なのに知らないんだ…まぁいいか、黒崎 玲哉…です。」
《…黒崎、な。覚えとくわ。よし!じゃあ行ってこい!…頑張れよ!》
「はい、神様もお元気で。」
その言葉を聞くと、神はまた苦笑しながら、手を軽く払うように動かす。すると、少年ーー黒崎の体から光を帯び、光が消えるとそこにはもう黒崎の姿は無かった。それを見て、神は安堵のため息を吐き、呟いた。
《…じゃあな黒崎、また会おうぜ》
どうでした?今後、面白くしていこうと思っているので、楽しみにしていて下さい。
(やっべ、ハードル上げちまった…(´;ω;`)ウゥゥ)
誤字・脱字があれば、教えていただければ幸いです。
感想、ブックマークをよろしくお願いします。