平和と不穏
第57回壁外調査をガーピー・・・ザザー・・・
あっすみません、このシーンを書くにあたって、とあるアニメを見返していました。テヘッ。
本編始めますか。テヘッ
帝国を覆う壁の内側にある南大門前に、兵達が集まっている。馬車が百台と一台に馬が百頭と二頭。三百三頭もの馬が並んでいる。
先頭の白い馬に乗るのは、もちろん隊長だ。「ただ今より、ジンパーに向けて進軍を開始する!!」と剣を抜き、前方を指した。
「おー!!!」と全ての兵が、一斉に拳を突き上げながら叫んだ。
「うるさいぞ帝国軍!」
「早く行け!」
「何時だと思ってんだ!!」
「静かにしろ!!」
と罵声が飛んできた。トパーズ達は、唖然とした。そらそうだ、国を守っているはずの帝国軍が、国民に足蹴にされている所を見れば誰だって、驚くだろう。
「民は今日も元気で何よりだ。」と近くの兵がボソッっと呟いた。どうやら最後尾の馬に乗っている兵だろ。
軍が動き始めた。国民はああ言いながらも、暖かい目で見送ってくれているのがみて取れた。
先頭の隊長から馬車が続く。広い平野を走る時は、横に5列で広がって走る。狭くなっても出来る限り、複数台横に並んで走る陣形を採っている。そして最後尾の馬車には、トパーズ達が乗っている。各馬車には前に一人馬に乗って馬車を先導している。各種方面からの危険から馬車を避難させる役割もある。ただ馬の数の調整で、最後尾のトパーズ達の馬車の前には先導がいない代わりに後ろに副隊長が走っている。
一番近いとはいえジンパーの国付近まで、まる二日かかった。何人かの兵が、地形やジンパーの国の状況を確認しに行ってた。
「さて、やっとジンパーまで来たが、話し合いで済めば一番楽なんだよなぁ。」とエメラードはパンをかじりながら呟いた。 なんて気楽な話をしていると、ちらほらと話が聴こえる。
「初めての遠征だからな。」
「戦った事無いから緊張するぜ。」
「今年になって陛下がいきなり"その物"を捜すぞって言い出した時はびっくりしたけどまさか、専卒をスカウトするとはなぁ。」
「いつまでも平和ってわけに行かなくなったんだろ?」
などと聴こえるのでトパーズは気になり聞きに行った。「なぁ今年からってどうゆうことだ?」って率直に聞いた。
「あぁ。ことしの夏頃に、黒い羽織を着た青年が陛下と話ししに来たんだ。」
「そしたらよ。次の日陛下がいきなり、「ワシらも、"その物"を捜すぞ。」って言いなさったんだ。」
「でよ、隊長も唖然としたんだ。」
「我々の国は一切『予言の書』に対し興味がなくて平和そのものだったから、国民もびっくりしてたな。」
って話しを聞いていると、
「隊長!大変です!」とジンパーを偵察しに行っていた兵が1人慌てた顔で帰ってきた。
辺りに不穏な空気が漂い始めた。
「どうしたというんだ?」と慌てながらも冷静に聞き返した。
「ジンパーの国が滅んでいました!」と物凄い恐怖を目の当たりにした様な顔で言った。
「なんだと?ホワイトシャークのギルコはいてなかったのか?」と目的の人物の安否を気にした。
「残念ながら、国の広場の真ん中で、串刺しになっていました。」と泣きっ面になりながら答えた。
そこまで聞いてルビアは、
「まずいかもしれない。」
「そうだな、すまぬが馬を三頭貸してくれ。」とトパーズは冷静に尋ねた。
「構わぬがどうしというのだ?」と隊長は、話しを理解出来る精神で無いのに話しを聞こうとした。
それに気づき、「あんたらは、後からゆっくり帰ってくれ、話は帝国に帰ってからだ。」とエメラードは腰を上げながら言った。
「ただし、帝国が無事だとは思わない方がいいかもな。」とトパーズが続けて、
「ゆっくり心の準備をしてから帰った方がいいわよ。」とルビアが淡々と続けた。
「何を言ってるんだ。」と話が理解出来ない隊長。
「とりあえずまたな。」と三人は急いで、帝国に向かって馬を出した。
三人は冷静に見えて、内心穏やかではなかった。
つづく