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三人の鳥  作者: マモロ・レオヌス
第一話
3/11

そのトリガー

帝国が戦争に参加している理由もこの戦争が起きた理由と同じで、ダインドが師団まで作った理由もそこにたどり着くだろう。



それは10年前に発見された文献がきっかけだった。



その文献には予言がいくつか書いていた。見つかった当初は誰一人信じやしなかった。だが、読める範囲の予言が当たっていた。記載された日時や場所には若干のズレがあったとはいえ十分信じられる出来事だった。もちろん、自作自演を疑う者も少なからずいたが、世界中の人々が納得しざるを得ない出来事が起きた。隕石落下だ。日時場所にほとんど狂いなく、隕石は予言通り落ちてきた。それをきっかけに誰もが確信した、『予言の書』だと。




その予言の書の最後のページはとても文章としては読めない程に汚れていたが、一文だけしっかりと読めた。『"その物"を見つけた者が世界を変えるだろう。』と書いてあった。"その物"に対する記載が、全く見当たらないが誰も気にしなかった。否、気にする場所が違ったのだ。"世界を変える"という部分に人々は目の色を変えて、探し始めた。もちろん目の色が変わるとは比喩表現であり、トパーズみたいに明確には変わらない。それはともかく、"その物"が何か分らないにも関わらす、世界中の人々は探し始めた。手に入れば、見つけさえすれば、何か起きると思い込み、家中を探し回った挙げ句、人の家に手を出す者まで現れ始めた。世界が荒れ始めたのだった。もちろん、警察組織は止めに入ったが騒動は大きくなる一方だった。



その文献が見つかった当初は、重要視してなかったからこそ、その文章は発見当初から既に、出回っていた。だからこそ、隕石落下の予言が当たったその時から、騒動が大きくなり始めたのだ。



警察組織じゃ取り押さえが効かなくなり、各国では軍事力に頼るようになった。しまいには、国を跨いだ争いが起き始め、今の現状にまでなってしまった。



そして世界のトップ達が考えた案が、軍事力に明白な差をつけて、軍事力最強を立てたうえで、"その物"を手に入れさせる事で、早期決着をつけて、戦争を終わらせようと考えがまとまった。



その圧倒的戦力を育てる為の専門学校学校が出来た。



しかし、完全に裏目に出た。それが、ダインドの師団だ。





つづく

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