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三人の鳥  作者: マモロ・レオヌス
第一話
2/11

ダインドという男

三人はもちろん三人だけで世界を変えれるだなんて思っていないし、そんな事しようともしていなかった。



三人はとある帝国に雇わられたのだ。つまり、傭兵なのだ。



ただの傭兵がピンポイントで取り上げられるわけがない。しかし、三人はずば抜けて、能力値が高いのだ。



それにも、ちゃんとした理由があるのだ 。



三人は軍事力を上げる為の専門学校をトップクラスの成績で卒業していた 。



トパーズは遠距離攻撃特化科で首席卒業。ルビアは参謀・諜報科を首席卒業。エメラードは近接戦闘特化科をトップ3にて卒業。それだけでなく、三人は幼少期からの幼馴染みだ 。



戦争が活発された頃に創立されたその学校は、まだ5年目で2期生として卒業したのが、彼等三人だった。1期生の卒業はたった28人だったが、各国での戦果が著しく高い。特に、ダインド・ポルベアルという男は師団を立ち上げ、物凄い勢いで侵攻を進めていた 。



三人は、その男の侵攻を止める為、帝国に雇われたのだった。



「ダインドを相手にするにはまだ経験足りねぇよ。」と三人の中でリーダーを務める事になったトパーズは、頭を右手で掻きながらボヤいた。



「そうね。本番一発目からダインドは相手したくないわね。」とルビアは肘をついた状態でトパーズに賛同した。



「だよなぁ。俺たち先週卒業したばっかだもんなぁ。」とエメラードは欠伸をした後に話を揃えた。



在学時代から三人は有名だったが、ダインドは在学前から有名だった。



ポルベアル家はかなり古くからの旧名家で、その昔とある研究を成功させた後、ずっと栄えてきた。この世界で知らない人間がいないと言っても過言ではないだろう。



だがしかし、どんな研究成果をあげたのかは、もう誰も覚えていないし、記録も残っていない。



それでも、ポルベアルと名を持つ人間が軍事力をつけるって言うのだから世界中が注目しただろう。実際、世界中の国々が傭兵に欲しがった。



まさか、本人が軍を作るとは誰も思いもし無かっただろう。



案の定、各国が驚愕し、ダインドの師団に対する対策をとる傾向が広まった。それでも、対策が足りない国は十日と持たずに、落とされた。



それがポルベアル家のダインドと言う男が作った師団の実力で、その中で猛威を奮うダインドを、マスコミは『デストロイグリズリーのダインド』と二つ名を付ける程だった。



それもその筈、ダインドは2mを越える長身で、かなりゴツゴツしい筋骨隆々で、形相はまるで猛獣のようだ。



まさに、泣く子も黙ると言う言葉が合う大男だ。専門学校の同期はもちろん後輩を含め全ての人間が恐れている。



それをいずれは相手にしないと行けなくなった三人は、慎重に事を運ぶ方針に話が進んでいた。




つづく



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